PowerPivot ブックでサポートされているデータ ソース

PowerPivot for Excel は、さまざまなソースからデータをインポートできます。 データをインポートした後でも、データ更新を実行すれば、インポート元で加えられた変更をいつでも反映させることができます。 ここでは、使用できるデータ ソースの種類について説明し、PowerPivot ブックに最適なデータ ソースを判別するための指針を示します。

サポートされるデータ ソース

次の表のデータ ソースからデータをインポートできます。 PowerPivot for Excel では、各データ ソースに対して挙げられているプロバイダーはインストールされません。 プロバイダーは、他のアプリケーションと共にコンピューターに既にインストールされている場合もあれば、プロバイダーをダウンロードしてインストールしなくてはならない場合もあります。

また、Excel のテーブルにリンクすることも、Excel や Word などの、クリップボードで HTML 形式を使用するアプリケーションからデータをコピーして貼り付けることもできます。 詳細については、「Excel のリンク テーブルを使用したデータの追加」および「PowerPivot へのデータのコピーと貼り付け」を参照してください。

ソース

バージョン

ファイルの種類

プロバイダー1

Access データベース

Microsoft Access 2003、2007、2010

.accdb または .mdb

ACE 14 OLE DB プロバイダー

SQL Server リレーショナル データベース

Microsoft SQL Server2005、2008、2008 R2、SQL Server 2012、Microsoft SQL Azure データベース2

(該当なし)

OLE DB Provider for SQL Server

SQL Server Native Client OLE DB プロバイダー

SQL Server Native 10.0 Client OLE DB プロバイダー

.NET Framework Data Provider for SQL Client

SQL Server 並列データ ウェアハウス (PDW)3

2008 R2、SQL Server 2012

(該当なし)

OLE DB provider for SQL Server PDW

Oracle リレーショナル データベース

Oracle 9i、10g、11g

(該当なし)

Oracle OLE DB プロバイダー

.NET Framework Data Provider for Oracle Client

.NET Framework Data Provider for SQL Server

MSDAORA OLE DB プロバイダー4

OraOLEDB

MSDASQL

Teradata リレーショナル データベース

Teradata V2R6、V12

(該当なし)

TDOLEDB OLE DB プロバイダー

.Net Data Provider for Teradata

Informix リレーショナル データベース

  

(該当なし)

Informix OLE DB プロバイダー

IBM DB2 リレーショナル データベース

8.1

(該当なし)

DB2OLEDB

Sybase リレーショナル データベース

  

(該当なし)

Sybase OLE DB プロバイダー

その他のリレーショナル データベース

(該当なし)

(該当なし)

OLE DB プロバイダーまたは ODBC ドライバー

テキスト ファイル

(該当なし)

.txt、.tab、.csv

ACE 14 OLE DB Provider for Microsoft Access

Microsoft Excel ファイル

Excel 97 ~ 2003、2007、2010

.xlsx、.xlsm、.xlsb、.xltx、.xltm

ACE 14 OLE DB プロバイダー

PowerPivot ブック

Microsoft SQL Server 2008 R2 および SQL Server 2012 Analysis Services

.xlsx、.xlsm、.xlsb、.xltx、.xltm

ASOLEDB 10.5

(PowerPivot for SharePoint がインストールされている SharePoint ファームにパブリッシュされた PowerPivot ブックでのみ使用)

Analysis Services キューブ

Microsoft SQL Server 2005、2008、2008 R2、SQL Server 2012 Analysis Services

(該当なし)

ASOLEDB 10

データ フィード

(Reporting Services のレポート、Atom サービス ドキュメント、Microsoft Azure Marketplace DataMarket、および単一のデータ フィードからのデータのインポートに使用)

Atom 1.0 形式

Windows Communication Foundation (WCF) データ サービス (以前の ADO.NET Data Services) として公開されている任意のデータベースまたはドキュメント。

.atomsvc (1 つ以上のフィードを定義するサービス ドキュメント用)

.atom (Atom Web フィード ドキュメント用)

Microsoft Data Feed Provider for PowerPivot

PowerPivot 用の .NET Framework データ フィード データ プロバイダー

Office データ接続ファイル

  

.odc

  

1 OLE DB Provider for ODBC を使用することもできます。

2 SQL Azure の詳細については、Web サイト「SQL Azure」を参照してください。

3 SQL Server PDW の詳細については、Web サイト「SQL Server 2008 Parallel Data Warehouse (SQL Server 2008 並列データ ウェアハウス)」を参照してください。

4 Oracle のバージョンが新しい場合などに、MSDAORA OLE DB プロバイダーを使用すると接続エラーが生じることがあります。 エラーが生じる場合は、Oracle 用に記載されている他のプロバイダーを使用することをお勧めします。

サポートされないソース

次のデータ ソースは、現在サポートされていません。

  • パブリッシュされたサーバー ドキュメント (たとえば、SharePoint にパブリッシュされた Access データベース) はインポートできません。

データ ソースの選択に関するヒント

  1. リレーショナル データベースからテーブルをインポートする場合、インポート時には外部キー リレーションシップを使用して、PowerPivot ウィンドウのワークシート間にリレーションシップが作成されるので、手順を省略できます。

  2. 複数のテーブルをまとめてインポートしてから不必要なテーブルを削除することで、手順を省略することもできます。 テーブルを 1 つずつインポートしても、テーブル間のリレーションシップを手動で作成する必要が生じる場合があります。

  3. 複数のデータ ソースに、類似データが格納されている列があれば、PowerPivot ウィンドウ内でリレーションシップを作成する理由になります。 異種のデータ ソースを使用する場合は、同一データまたは類似データが格納されている他のデータ ソースのテーブルにマップできる列のあるテーブルを選択します。

  4. SharePoint にパブリッシュしたブックのデータの更新をサポートするには、ワークステーションとサーバーの両方から同等にアクセスできるデータ ソースを選択します。 ブックをパブリッシュした後、データ更新スケジュールを設定することで、ブックの情報を自動的に更新することができます。 ネットワーク サーバー上で利用できるデータ ソースを使用すると、データ更新が可能になります。 詳細については、「SharePoint 用 PowerPivot ブックの作成」を参照してください。

  5. 一般に、OLE DB プロバイダーは、大規模なデータに対して高いパフォーマンスを発揮します。 同じデータ ソースに対して数種類のプロバイダーの中から選択する場合は、最初に OLE DB プロバイダーを選択することをお勧めします。

関連項目

概念

データベースからのデータのインポート

ファイルからのデータのインポート

Analysis Services または PowerPivot からのデータのインポート

データ フィードでのデータのインポート

PowerPivot へのデータのコピーと貼り付け

Excel のリンク テーブルを使用したデータの追加