列のデータ型の設定

データを貼り付けるか、データにリンクすると、PowerPivot によってデータ型の検出と適用が自動的に行われます。 データをブックに追加したら、列のデータ型を手動で変更してデータの格納方法を変更できます。 ただし、データ型を変更すると、データの有効桁数に影響したり、データ損失につながる可能性があります。 代わりに、データの格納方法を変更せずに表示形式だけを変更することもできます。

注意

Windows Vista および Windows 7 では、PowerPivot ウィンドウの機能をリボンから実行できます。このトピックではその手順について説明しています。 Windows XP では、同じ機能を一連のメニューから実行できます。 Windows XP を使用している場合、メニュー コマンドとリボン コマンドの対応については、「Windows XP の PowerPivot UI」を参照してください。

列のデータ型または表示形式を変更するには

  1. [PowerPivot] ウィンドウで、データ型または表示形式を変更する列を選択します。

  2. [ホーム] タブの [書式設定] グループで、次のいずれかを行います。

    • [データ型] ボックスの一覧からデータ型を選択します。

    - または -

    • [書式設定] ボックスの一覧から表示形式を選択します。

データ型を変更するときの注意事項

列のデータ型を変更したり、データ変換を選択したりするときに、以下のいずれかのエラーが発生する場合があります。

  • データ型を変更できませんでした

  • 列のデータ型を変更できませんでした

これらのエラーは、そのデータ型が [データ型] ボックスにオプションとして表示される場合でも発生する可能性があります。 ここでは、これらのエラーの原因と修正方法について説明します。

現在のデータ型について

PowerPivot ブックにデータを追加すると、PowerPivot for Excel はデータの列をチェックして各列にどのデータ型が含まれているかを調べます。 その列のデータが一貫している場合は、最も有効桁数の大きいデータ型が列に割り当てられます。

ただし、各列に使用できるデータ型が 1 つに制限されていない Excel やその他のソースのデータを追加した場合は、その列内のすべての値に対応するデータ型が割り当てられます。 このため、整数、長い数値、通貨など、異なるデータ型の数値が列に含まれている場合、PowerPivot は decimal データ型を使用します。 また、同じ列に数値と文字列が混在している場合は、文字列データ型を使用します。 PowerPivot には、Excel で使用できる標準データ型のようなデータ型は用意されていません。

したがって、列に数値とテキスト値の両方が含まれている場合は、その列を数値データ型に変換することはできません。

PowerPivot ブックでは次のデータ型を使用できます。

PowerPivot のデータ型

  • テキスト

  • 小数

  • 整数

  • 通貨

  • TRUE/FALSE

  • 日付

インポートしたデータのデータ型が間違っていた場合や、目的のデータ型と違っていた場合は、次の選択肢があります。

  • データを再インポートします。 これを選択した場合は、データ ソースへの既存の接続を開いて列を再インポートします。 データ ソースの種類によっては、インポート中にフィルターを適用して、問題のある値を削除できる場合があります。

  • 計算列に DAX 数式を作成して、目的のデータ型の新しい値を作成します。 たとえば、TRUNC 関数を使用して小数点数を整数に変換したり、情報関数と論理関数を組み合わせて値をテストして変換したりすることができます。

データ変換について

データ変換オプションを選択するとエラーが発生する場合は、選択した変換を列の現在のデータ型がサポートしていないことが考えられます。 すべてのデータ型ですべての変換を使用できるわけではありません。 たとえば、列をブール型に変更できるのは、列の現在のデータ型が数値 (整数または小数) またはテキストの場合だけです。 したがって、列のデータに適したデータ型を選択する必要があります。

適切なデータ型を選択した後、PowerPivot によって、有効桁数の損失や切り捨ての可能性など、データの変更についての警告が表示されます。 [OK] をクリックして受け入れ、データを新しいデータ型に変更します。

そのデータ型がサポートされていても、新しいデータ型の範囲でサポートされていない値が見つかった場合は、PowerPivot によって別のエラーが表示されます。この場合は、続行する前にデータ値を修正する必要があります。

PowerPivot ブックで使用されるデータ型、それらのデータ型の暗黙的な変換、および数式でさまざまなデータ型を使用する方法の詳細については、「PowerPivot ブックでサポートされているデータ型」を参照してください。

関連項目

概念

テーブルと列の操作