Distributed Replay のインストール (セットアップ)

Microsoft SQL Server Distributed Replay 機能を SQL Server 2012 インストール ウィザードでインストールします。 機能をインストールする場所を計画する際には、以下について検討してください。

  • 管理ツールは、Distributed Replay コントローラーと同じコンピューター上、または別のコンピューター上にインストールできます。

  • 各 Distributed Replay 環境には、コントローラーを 1 つだけ置くことができます。

  • クライアント サービスは、最大で 16 の (物理または仮想) コンピューター上にインストールできます。

  • Distributed Replay コントローラー コンピューター上には、クライアント サービスのインスタンスを 1 つだけインストールできます。 Distributed Replay 環境に複数のクライアントを置く場合は、クライアント サービスをコントローラーと同じコンピューターにインストールすることはお勧めできません。 そのようにすると、分散再生の全体的な速度が低下します。

  • パフォーマンスのテストのシナリオでは、管理ツール、Distributed Replay コントローラー サービス、またはクライアント サービスを SQL Server の対象インスタンスにインストールすることはお勧めしません。これらのすべての機能を対象サーバーにインストールするのは、アプリケーションの互換性に関する機能テストを行うときだけに限定する必要があります。

  • インストール後は、クライアント上で Distributed Replay クライアント サービスを開始する前に、コントローラー サービスである SQL Server Distributed Replay コントローラーを実行する必要があります。

注意

Distributed Replay の機能を削除または変更するには、コントロール パネルで Windows の [プログラムと機能] ウィンドウを使用します。 [プログラムのアンインストールまたは変更] ウィンドウで SQL Server 2012 を選択し、[削除] をクリックして SQL Server 2012 インストール ウィザードを開きます。 [機能の選択] ページで、削除する Distributed Replay 機能を選択します。

前提条件:

  • 使用するコンピューターが、トピック「Distributed Replay の要件」に記載されている前提条件を満たしていることを確認します。

  • この手順を開始する前に、コントローラーおよびクライアントのサービスを実行するためのドメイン ユーザー アカウントを作成します。 これらのアカウントは、Windows Administrators グループのメンバーにしないことをお勧めします。 詳細については、「Distributed Replay のセキュリティ」の「ユーザーおよびサービス アカウント」を参照してください。

    注意

    管理ツール、コントローラー サービス、およびクライアント サービスが同じコンピューター上で実行されている場合は、ローカル ユーザー アカウントを使用できます。

インストール先:

既定のファイルの場所と標準インストールを使用した場合、基本ディレクトリは C:\Program Files \Microsoft SQL Server になります。 その下の以下の場所に、バイナリとアセンブリがインストールされます。

  • 32 ビット システムの場合:

       

    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\110\Tools

    または

    <共有機能ディレクトリ>\Tools\(ユーザーが指定した代替の共有機能ディレクトリ)

  • 64 ビット システムの場合:

       

    C:\Program Files\Microsoft SQL Server (x86) \110\Tools

    または

    <共有機能ディレクトリ (x86)>\Tools\(ユーザーが指定した代替の共有機能 (x86) ディレクトリ)

Distributed Replay 機能をインストールするには

  1. Distributed Replay の機能のインストールを開始するには、SQL Server 2012 インストール ウィザードを開始します。

  2. [セットアップ サポート ルール] ページでは、SQL Server セットアップ サポート ファイルをインストールするときに発生する可能性がある問題が特定されています。 セットアップを続行する前に、セットアップ サポートの失敗を修正する必要があります。

  3. [プロダクト キー] ページで、オプション ボタンをクリックして、SQL Server の無償のエディションと PID キーを持つ SQL Server の製品版のどちらをインストールするかを指定します。 詳細については、「SQL Server 2012 のエディションとコンポーネント」を参照してください。

  4. [ライセンス条項] ページで使用許諾契約書を読み、使用許諾条件に同意する場合は対応するチェック ボックスをオンにします。 SQL Server の強化に役立てるため、機能の使用状況オプションを有効にしてレポートをマイクロソフトに送信することもできます。

  5. [セットアップ サポート ファイル] ページで [インストール] をクリックして、SQL Server 2012 のセットアップ サポート ファイルをインストールまたは更新します。

  6. [セットアップ ロール] ページで、[SQL Server 機能のインストール] をクリックし、[次へ] をクリックして [機能の選択] ページに進みます。

  7. [機能の選択] ページで、どの機能をインストールするかを指定します。

    • 管理ツールをインストールするには、[管理ツール - 基本] を選択します。

    • コントローラー サービスをインストールするには、[Distributed Replay コントローラー] を選択します。

    • クライアント サービスをインストールするには、[Distributed Replay クライアント] を選択します。

    重要: Distributed Replay Controller を構成するとき、Distributed Replay Client サービスの実行に使用する 1 つ以上のユーザー アカウントを指定できます。 サポートされているアカウントの一覧を次に示します。

    • ドメイン ユーザー アカウント

    • ユーザーによって作成されたローカル ユーザー アカウント

    • 管理者

    • 仮想アカウントおよび管理されたサービス アカウント (MSA)

    • ネットワーク サービス、ローカル サービス、およびシステム

    グループ アカウント (ローカルまたはドメイン) およびその他の組み込みのアカウント (Everyone など) は使用できません。

  8. 必要に応じて、省略記号 (...) ボタンをクリックし、共有機能のディレクトリのパスを変更します。

    1. 32 ビットのコンピューターでは、既定のインストール パスは C:\Program Files\Microsoft SQL Server\ です。

    2. 64 ビットのコンピューターでは、既定のインストール パスは C:\Program Files (x86)\Microsoft SQL Server\ です。

  9. 終了したら [次へ] をクリックします。

  10. [インストール ルール] ページで、SQL Server セットアップはコンピューターの構成を検証します。 検証プロセスが完了したら、[次へ] をクリックします。

  11. [必要なディスク領域] ページでは、指定した機能に必要なディスク領域が計算されます。 その後、必要なディスク領域が使用可能なディスク領域と比較されます。 詳細については、「必要なディスク領域」を参照してください。

  12. [エラー報告] ページで、SQL Server の改善に役立てるためにマイクロソフトに送信する情報を指定します。 既定では、エラー レポートのオプションは有効になっています。 詳細については、「エラー報告」を参照してください。

  13. [インストール構成ルール] ページでは、システム構成チェッカーによって別のルール セットが実行され、コンピューターの構成と指定した SQL Server 機能が検証されます。

  14. [プログラムインストールの準備完了] ページで、[インストール] をクリックします。

    重要な注意事項重要

    Distributed Replay をインストールした後、コントローラー コンピューターとクライアント コンピューターのファイアウォール ルールを作成し、対象サーバー上で各クライアント コンピューターの権限を付与する必要があります。 詳細については、「インストール後の手順の実行」を参照してください。

以下の追加のトピックでは、Distributed Replay をインストールする他の方法が記載されています。

セキュリティ

Distributed Replay の機能をインストールするには、管理権限が必要です。 sysadmin 権限を持つ SQL Server ログインのみが、テスト サーバーの sysadmin サーバー ロールにクライアント サービス アカウントを追加できます。 Distributed Replay のセキュリティ上の考慮事項の詳細については、「Distributed Replay のセキュリティ」を参照してください。

関連項目

参照

管理ツール コマンド ライン オプション (Distributed Replay Utility)

概念

SQL Server Distributed Replay

Distributed Replay の要件

Distributed Replay の構成

その他の技術情報

SQL Server 2012 の各エディションがサポートする機能