OPEN MASTER KEY (Transact-SQL)

現在のデータベースのデータベース マスター キーを開きます。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

OPEN MASTER KEY DECRYPTION BY PASSWORD = 'password' 

引数

  • 'password'
    データベース マスター キーを暗号化するときに使用するパスワードを指定します。

説明

データベース マスター キーがサービス マスター キーで暗号化された場合、データベース マスター キーは、暗号化解除または暗号化の必要が生じたときに、自動的に開かれます。 この場合、OPEN MASTER KEY ステートメントを使用する必要はありません。

データベースが最初に SQL Server の新しいインスタンスにアタッチまたは復元されるとき、データベース マスター キー (サービス マスター キーにより暗号化されたもの) のコピーはまだサーバーに格納されていません。 OPEN MASTER KEY ステートメントを使用して、データベース マスター キー (DMK) の暗号化を解除する必要があります。 DMK の暗号化が解除されると、ALTER MASTER KEY REGENERATE ステートメントを使用して、サービス マスター キー (SMK) で暗号化された DMK のコピーをサーバーに提供することにより、将来、自動的に暗号化解除することも可能となります。 データベースを以前のバージョンからアップグレードした場合、新しい AES アルゴリズムを使用するように DMK を再作成する必要があります。 DMK の再作成方法の詳細については、「ALTER MASTER KEY (Transact-SQL)」を参照してください。 DMK キーを再作成して AES にアップグレードするのに必要な時間は、DMK によって保護されているオブジェクトの数によって異なります。 DMK キーを再作成して AES にアップグレードする作業は、1 回限りで済み、キー ローテーション手法の一環として今後行われる再作成には影響を与えません。

DROP ENCRYPTION BY SERVICE MASTER KEY オプションと共に ALTER MASTER KEY ステートメントを使用することにより、特定のデータベースのデータベース マスター キーを自動キー管理から除外することができます。 その後は、パスワードにより明示的にデータベース マスター キーを開く必要があります。

データベース マスター キーが明示的に開かれるトランザクションがロールバックされると、キーは開いたままとなります。

権限

データベースに対する CONTROL 権限が必要です。

使用例

次の例では、パスワードにより暗号化された AdventureWorks2012 データベースのデータベース マスター キーを開きます。

USE AdventureWorks2012;
OPEN MASTER KEY DECRYPTION BY PASSWORD = '43987hkhj4325tsku7';
GO

関連項目

参照

CREATE MASTER KEY (Transact-SQL)

CLOSE MASTER KEY (Transact-SQL)

BACKUP MASTER KEY (Transact-SQL)

RESTORE MASTER KEY (Transact-SQL)

ALTER MASTER KEY (Transact-SQL)

DROP MASTER KEY (Transact-SQL)

概念

暗号化階層