ログのプロパティ

Analysis Services では、次の表に示すログ サーバー プロパティがサポートされています。 その他のサーバー プロパティとその設定方法の詳細については、「Analysis Services のサーバーのプロパティの構成」を参照してください。

全般

  • File
    サーバーのログ ファイルの名前を識別する文字列プロパティです。 このプロパティは、データベース テーブル (既定の動作) ではなく、ディスク ファイルがログ記録に使用される場合にのみ適用されます。

    このプロパティの既定値は msmdsrv.log です。

  • FileBufferSize
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • MessageLogs
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

エラー ログ

次のプロパティをサーバー インスタンス レベルで設定し、他のツールとデザイナーに表示されるエラーの構成の既定値を変更できます。 詳細については、「キューブ、パーティション、およびディメンションの処理についてのエラー構成 (SSAS - 多次元)」および「ErrorConfiguration」を参照してください。

  • ErrorLog\ ErrorLogFileName
    サーバーによる処理操作の実行時に既定値として使用されるプロパティです。

  • ErrorLog\ ErrorLogFileSize
    サーバーによる処理操作の実行時に既定値として使用されるプロパティです。

  • ErrorLog\ KeyErrorAction
    KeyNotFound エラーが発生した場合に、サーバーが実行するアクションを指定します。 このエラーへの有効な応答は次のとおりです。

    • ConvertToUnknown は、不明なメンバーにエラーのキー値を割り当てるようにサーバーに指示します。

    • DiscardRecord は、レコードを除外するようにサーバーに指示します。

  • ErrorLog\ KeyErrorLogFile
    サービス アカウントが読み取り/書き込み権限を持つフォルダーにある、.log ファイル拡張子を持つ必要があるユーザー定義のファイル名です。 このログ ファイルには、処理中に生成されたエラーのみが含まれます。 詳細情報が必要な場合はフライト レコーダーを使用します。

  • ErrorLog\ KeyErrorLimit
    処理が失敗するまでにサーバーが許可するデータ整合性エラーの最大数です。 値が 1 の場合は、数に制限がないことを示します。 既定値は 0 です。これは、最初のエラーが発生した後に処理が停止することを意味します。 整数に設定することもできます。

  • ErrorLog\ KeyErrorLimitAction
    キー エラー数が上限に達した場合にサーバーが実行するアクションを指定します。 このアクションへの有効な応答は次のとおりです。

    • StopProcessing は、エラーの上限に到達した場合に処理を停止するようにサーバーに指示します。

    • StopLogging は、エラーの上限に到達した場合にエラーの記録を停止するものの、処理を継続するようにサーバーに指示します。

  • ErrorLog\ LogErrorTypes\ KeyNotFound
    KeyNotFound エラーが発生した場合に、サーバーが実行するアクションを指定します。 このエラーへの有効な応答は次のとおりです。

    • IgnoreError は、エラーを記録せずに処理を継続するか、キー エラーの上限に達するまでカウントするようにサーバーに指示します。 エラーを無視すると、エラー カウントに追加したり画面またはログ ファイルに記録することなく、処理を継続します。 レコードにデータの整合性の問題があり、データベースに追加できません。 レコードは、KeyErrorAction プロパティで指定されているとおりに、破棄されるか、不明なメンバーに集計されます。

    • ReportAndContinue は、エラーを記録して、キー エラーの上限に達するまでカウントし、処理を継続するようにサーバーに指示します。 エラーをトリガーするレコードは、破棄されるか、不明メンバーに変換されます。

    • ReportAndStop は、エラーを記録し、キー エラーの上限に関係なく処理を直ちに停止するようにサーバーに指示します。 エラーをトリガーするレコードは、破棄されるか、不明メンバーに変換されます。

  • ErrorLog\ LogErrorTypes\ KeyDuplicate
    重複したキーが見つかった場合に、サーバーが実行するアクションを指定します。 有効な値は、エラーが発生しなかったかのように処理を継続する IgnoreError、エラーを記録して処理を継続する ReportAndContinue、エラー数がエラーの上限に達していなくてもエラーを記録して直ちに処理を停止する ReportAndStop です。

  • ErrorLog\ LogErrorTypes\ NullKeyConvertedToUnknown
    NULL キーが不明なメンバーに変換された場合にサーバーが実行する操作を指定します。 有効な値は、エラーが発生しなかったかのように処理を継続する IgnoreError、エラーを記録して処理を継続する ReportAndContinue、エラー数がエラーの上限に達していなくてもエラーを記録して直ちに処理を停止する ReportAndStop です。

  • ErrorLog\ LogErrorTypes\ NullKeyNotAllowed
    NullProcessing がディメンション属性の Error に設定されている場合にサーバーが実行するアクションを指定します。 エラーは、指定された属性で NULL 値が許可されていない場合に生成されます。 このエラー構成プロパティは、次の手順を通知します。つまり、エラーを報告してエラーの上限に達するまで処理を継続します。 有効な値は、エラーが発生しなかったかのように処理を継続する IgnoreError、エラーを記録して処理を継続する ReportAndContinue、エラー数がエラーの上限に達していなくてもエラーを記録して直ちに処理を停止する ReportAndStop です。

  • ErrorLog\ LogErrorTypes\ CalculationError
    サーバーによる処理操作の実行時に既定値として使用されるプロパティです。

  • ErrorLog\ IgnoreDataTruncation
    サーバーによる処理操作の実行時に既定値として使用されるプロパティです。

例外

  • Exception\ CreateAndSendCrashReports
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Exception\ CrashReportsFolder
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Exception\ SQLDumperFlagsOn
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Exception\ SQLDumperFlagsOff
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Exception\ MiniDumpFlagsOn
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Exception\ MinidumpErrorList
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

フライト レコーダー

  • FlightRecorder\ Enabled
    フライト レコーダー機能が有効かどうかを示すブール型プロパティです。

  • FlightRecorder\ FileSizeMB
    フライト レコーダーのディスク ファイルのサイズを MB 単位で定義する、符号付き 32 ビット整数のプロパティです。

  • FlightRecorder\ LogDurationSec
    フライト レコーダーがロール オーバーされる頻度を秒単位で定義する、符号付き 32 ビット整数のプロパティです。

  • FlightRecorder\ SnapshotDefinitionFile
    スナップショット定義ファイルの名前を定義する文字列プロパティです。このファイルには、スナップショットの取得時にサーバーに発行される検出コマンドが含まれています。

    このプロパティの既定値は空白です。その場合、既定で使用されるファイル名は FlightRecorderSnapshotDef.xml になります。

  • FlightRecorder\ SnapshotFrequencySec
    スナップショットの頻度を秒単位で定義する、符号付き 32 ビット整数のプロパティです。

  • FlightRecorder\ TraceDefinitionFile
    フライト レコーダーのトレース定義ファイルの名前を指定する文字列プロパティです。

    このプロパティの既定値は空白です。その場合、既定で使用されるファイル名は FlightRecorderTraceDef.xml になります。

クエリ ログ

適用対象多次元サーバー モードの場合のみ

  • QueryLog\ QueryLogFileName
    クエリ ログ ファイルの名前を指定する文字列プロパティです。 このプロパティは、データベース テーブル (既定の動作) ではなく、ディスク ファイルがログ記録に使用される場合にのみ適用されます。

  • QueryLog\ QueryLogSampling
    クエリ ログのサンプリング レートを指定する、符号付き 32 ビット整数のプロパティです。

    このプロパティの既定値は 10 であり、10 回のサーバー クエリごとに 1 回がログ記録されることを意味します。

  • QueryLog\ QueryLogFileSize
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • QueryLog\ QueryLogConnectionString
    クエリ ログ データベースへの接続を指定する文字列プロパティです。

  • QueryLog\ QueryLogTableName
    クエリ ログ テーブルの名前を指定する文字列プロパティです。

    このプロパティの既定値は OlapQueryLog です。

  • QueryLog\ CreateQueryLogTable
    クエリ ログ テーブルを作成するかどうかを指定するブール型プロパティです。

    このプロパティの既定値は False であり、サーバーによってログ テーブルが自動的に作成されず、クエリ イベントがログ記録されないことを示します。

注意

クエリ ログの構成の詳細については、「Analysis Services クエリ ログの構成」を参照してください。

トレース

  • Trace\ TraceBackgroundDistributionPeriod
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceBackgroundFlushPeriod
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceFileBufferSize
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceFileWriteTrailerPeriod
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceMaxRowsetSize
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceProtocolTraffic
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceQueryResponseTextChunkSize
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceReportFQDN
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceRequestParameters
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

  • Trace\ TraceRowsetBackgroundFlushPeriod
    詳細プロパティです。Microsoft サポートの指示がない限り、変更しないでください。

関連項目

参照

Analysis Services のサーバーのプロパティの構成

概念

Analysis Services インスタンスのサーバー モードの決定