WMI Provider for Configuration Management の操作

WMI Provider for Computer Management を使用したプログラミングを行う前に、次の点について考慮してください。

バインド

WMI Provider for Configuration Management は、COM オブジェクト モデルであり、事前バインドも遅延バインドもサポートしています。 遅延バインドを行う場合、VBScript などのスクリプト言語を使用して、SQL Server サービス、ネットワーク設定、別名をプログラムで操作することができます。

スクリプト言語を使用した WMI プロバイダー実装のプログラミングの詳細については、Microsoft MSDN Web サイトを参照してください。

接続文字列の指定

アプリケーションは、プロバイダーによって定義された WMI 名前空間に接続することで、WMI Provider for Configuration Management を SQL Server のインスタンスにダイレクトします。 Windows WMI サービスは、この名前空間をプロバイダー DLL にマップし、これをメモリに読み込みます。 SQL Server のインスタンスはすべて、1 つの WMI 名前空間で表されます。 名前空間の既定値は次のとおりです。

\\.\root\Microsoft\SqlServer\ComputerManagement11\instance_name

instance_name の既定値は、SQL Server の既定のインストール内の MSSQLSERVER になります。

注 : Windows ファイアウォールを使用して接続している場合、コンピューターが正しく構成されていることを確認する必要があります。 詳細については、Microsoft MSDN Web サイトの Windows Management Instrumentation のドキュメントで、記事「Windows ファイアウォールを使用した接続」を参照してください。

権限とサーバー認証

WMI Provider for Configuration Management にアクセスするには、クライアント WMI 管理スクリプトが、対象となるコンピューター上の管理者のコンテキストで実行されている必要があります。 アクセスするユーザーは、管理するコンピューターのローカル Windows 管理者グループのメンバーである必要があります。

管理者は、グループ ポリシーを設定して、WMI プロバイダーへのユーザー アクセスを制御することができます。 グループ ポリシーの設定の詳細については、SQL Server 構成マネージャーのヘルプの「グループ ポリシーと MMC」を参照してください。

WMI 管理スクリプトを使用すると、SQL Server サービスが実行されるアカウントを更新することができます。

WMI Provider for Configuration Management では、セキュリティ証明書がサポートされています。 証明書の詳細については、「暗号化階層」を参照してください。

関連項目

概念

SQL Server 構成マネージャー