PATHITEMREVERSE 関数 (DAX)

PATH 関数の評価結果の文字列内で、指定された position にある項目を返します。 位置は、右から左にさかのぼってカウントされます。

構文

PATHITEMREVERSE(<path>, <position>[, <type>])

パラメーター

  • path
    PATH 関数の評価結果のテキスト文字列。

  • position
    取得する項目の位置を示す整数式。 位置は、右から左にさかのぼってカウントされます。


  • (省略可能) 結果のデータ型を定義する列挙。

    列挙体

    代替の列挙

    説明

    TEXT

    0

    結果は、テキストのデータ型で返されます (既定値)。

    INTEGER

    1

    結果は、整数のデータ型で返されます。

戻り値

指定されたパスにおいて、最下位から最上位に向かって n 番目にある先祖。

説明

  • この関数を使用すると、PATH 関数によって得られた階層から特定の項目を取得できます。

  • この関数は、階層の標準的な序列を逆方向にたどるため、最も関係の近い項目が先にリストされます。たとえば、階層に存在する特定の従業員よりも上位に位置する上司のリストが PATH 関数から返される場合、PATHITEMREVERSE 関数は、position 2 で直属の上司を返します。position 1 には、その従業員の ID が含まれているためです。

  • position に 1 未満の値または path の要素の数を超える値を指定した場合、PATHITEM 関数は空白を返します。

  • type が有効な列挙要素ではない場合は、エラーが返されます。

この DAX 関数は DirectQuery モードでは使用できません。 DirectQuery モデルの制限の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=219172 を参照してください。

使用例

次の例では、PATH 関数への入力として従業員 ID 列を指定し、返された先祖要素のリストを逆方向にたどります。 位置には 3 を指定し、戻り値の型は 1 としました。したがって、PATHITEMREVERSE 関数からは、従業員の 2 レベル上の上司を表す整数が返されます。

=PATHITEMREVERSE(PATH(Employee[EmployeeKey], Employee[ParentEmployeeKey]), 3, 1)