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同時的な同期タスクのサポート

Sync Framework では、同時的な同期タスクに対応したプロバイダを構築できます。ただし、同じセッション オブジェクトを使用することによる並列的な同期はサポートされません。同時的な同期に対応したプロバイダを開発するには、次のガイドラインに従います。

  • 呼び出し時におけるナレッジのロックとロック解除に関して、必要な保護対策をプロバイダ側で講じる必要があります。

  • Sync Framework が別のスレッドからナレッジを結合できるようにするため、ナレッジを複製する必要があります。ナレッジ オブジェクトを論理的に複製するには、ナレッジ オブジェクトを Sync Framework に返す前に、次の手順に従います。

    • 新しいナレッジ オブジェクトを作成します。

    • ローカルのティック数を 1 に設定します。

    • ISyncKnowledge::Union を使用して、既存のナレッジをこの新しいオブジェクトに結合します。

    • 複製したナレッジを Sync Framework に渡します。

注意

マルチスレッド アプリケーションには、プロバイダと、ISyncSession オブジェクトが実行されているアパートメントとの間に互換性がなければならない、という Sync Framework の制限が適用されます。この制限は、Sync Framework に渡されるすべてのオブジェクト (バージョン、ナレッジなど) に適用されます。

参照

概念

同期プロバイダ