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資産インテリジェンス カタログについて

適用対象: System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2

Configuration Manager 2007資産インテリジェンス カタログは、サイト データベースに格納されたデータベース テーブルのセットです。300,000 以上のソフトウェア タイトルとバージョンのカテゴリ化および識別情報を含み、100 近くのファミリと約 2,000 の特定のカテゴリに分かれます。また、これらのデータベース テーブルは、特定のソフトウェア タイトルのハードウェア要件とカタログ化された CPU プロパティ情報を管理するために使用します。

注意

Configuration Manager 2007 SP1 以降のみに適用されます。

資産インテリジェンス カタログは拡張され、手動でインポートされる使用中のソフトウェア タイトル (Microsoft ソフトウェアと他社のソフトウェア) のソフトウェア ライセンス情報、多くの既知の CPU プロパティ、資産インテリジェンス カタログに保存されているソフトウェア タイトルのハードウェア要件に対応するようになりました。さらに、資産インテリジェンス カタログをローカルに編集する機能や、カテゴリ化のためにソフトウェア タイトル情報を System Center Online にアップロードする機能が追加されました。

カタログの一括更新を実行するために、新リリースのソフトウェアとハードウェアの定義を含む資産インテリジェンス カタログの更新を定期的にダウンロードできます。一括更新を行わない場合、資産インテリジェンス同期ポイント サイト システムの役割を使用することで、カタログを動的に更新できます。

ソフトウェア カテゴリ

資産インテリジェンスの Configuration Manager コンソールで [カタログのカスタマイズ] ノードの下にある [ソフトウェア カテゴリ] ノードを使用すると、管理者は資産インテリジェンス カタログに保存されているソフトウェア カテゴリ情報を表示できます。

資産インテリジェンス ソフトウェア カテゴリは、インベントリされたソフトウェア タイトルを広範にカテゴリ化するために使用しますが、詳細なソフトウェア ファミリに分類する高レベルのグループ化機能としても使用できます。たとえば、ソフトウェア カテゴリがエネルギー関連企業である場合、このソフトウェア カテゴリ内のソフトウェア ファミリとして石油ガスまたは水力発電などを設定できます。

多くのソフトウェア カテゴリは、資産インテリジェンス カタログ内で定義されていますが、インベントリされたソフトウェアを詳細に定義するために、ユーザー定義済みの追加的なカテゴリを作成することもできます。資産インテリジェンス カタログに追加したカスタムのソフトウェア カテゴリ情報が "ユーザー定義済み" であっても、定義済みのすべてのソフトウェア カテゴリの検証の状態は常に "検証済み" になります。

注意

定義済みのソフトウェア カテゴリ情報は読み取り専用であり、変更することができません。ユーザー定義済みのソフトウェア カテゴリは、管理者が追加、変更、または削除することができます。ソフトウェア カテゴリの管理の詳細については、「ソフトウェア カテゴリの管理方法」を参照してください。

ソフトウェア ファミリ

資産インテリジェンスの Configuration Manager コンソールで [カタログのカスタマイズ] ノードの下にある [ソフトウェア ファミリ] ノードを使用すると、管理者は資産インテリジェンス カタログに保存されているソフトウェア ファミリ情報を表示できます。

資産インテリジェンス ソフトウェア ファミリは、ソフトウェア カテゴリ内でインベントリされたソフトウェア タイトルを詳細に定義するために使用します。資産インテリジェンス カタログに追加したカスタムのソフトウェア ファミリ情報が "ユーザー定義済み" であっても、定義済みのすべてのソフトウェア ファミリの検証の状態は常に "検証済み" になります。

注意

定義済みのソフトウェア ファミリ情報は読み取り専用であり、変更することができません。ユーザー定義済みのソフトウェア ファミリは、管理者が追加、変更、または削除することができます。ソフトウェア ファミリの管理の詳細については、「ソフトウェア ファミリの管理方法」を参照してください。

カスタム ラベル

資産インテリジェンスの Configuration Manager コンソールで [カタログのカスタマイズ] ノードの下にある [カスタム ラベル] ノードを使用すると、管理者は特定の管理者によって定義されたすべてのカスタム ラベルを表示できます。

カスタム ラベルは、資産インテリジェンス カタログ内でインベントリされたソフトウェア タイトルをさらに詳細にカテゴリ化するために使用できます。管理者は、カスタム ラベルを使用して、共通の属性を持ったソフトウェア タイトルからユーザー定義グループを作成できます。たとえば、インベントリされたシェアウェア タイトルと関連付けて、"シェアウェア" というカスタム ラベルを作成できます。また、レポートを実行して、カスタム ラベルの "シェアウェア" と関連付けられたすべてのソフトウェア タイトルを表示できます。

常にローカルに作成されるので、カスタム ラベルには検証の状態がありません。

注意

カスタム ラベルの管理の詳細については、「カスタム ラベルの管理方法」を参照してください。

インベントリされたソフトウェア タイトル

資産インテリジェンスの Configuration Manager コンソール ノードの下にある [インベントリされたソフトウェア タイトル] ノードを使用すると、管理者は、インベントリされたソフトウェア タイトル情報を表示できます。このタイトル情報は、ハードウェアのインベントリ クライアント エージェントによって Configuration Manager 2007 クライアントから収集され、資産インテリジェンス カタログに保存された情報です。

インベントリされたソフトウェア タイトルには、ユーザー定義のカテゴリ化をさらに詳細に行うために、最大 3 つのカスタム ラベルを関連付けることができます。

インベントリされたソフトウェア タイトルごとに次の情報が表示されます。

  • インベントリされたソフトウェア タイトルの名前。

  • インベントリされたソフトウェア タイトルを開発したベンダの名前。

  • インベントリされたソフトウェア タイトルの製品バージョン。

  • インベントリされたソフトウェア タイトルに現在割り当てられているソフトウェア カテゴリ。

  • インベントリされたソフトウェア タイトルに現在割り当てられているソフトウェア ファミリ。

注意

インベントリされたソフトウェア タイトル情報は Configuration Manager 2007 クライアント ハードウェア インベントリ レポートから取得されるので、ソフトウェア カテゴリとソフトウェア ファミリ情報を除くすべての情報は読み取り専用であり、変更することができません。

プロセッサのプロパティ

資産インテリジェンスの Configuration Manager コンソール ノードの下にある [プロセッサのプロパティ] ノードを使用すると、管理者は資産インテリジェンス カタログに保存されている特定の種類の CPU に関するプロセッサのプロパティ情報を表示できます。

注意

表示されるプロセッサのプロパティは、資産インテリジェンス カタログから取得された情報であり、Configuration Manager 2007 クライアントからインベントリされた CPU 情報には基づいていません。

示される CPU ごとに次の情報が表示されます。

  • CPU の名前。

  • CPU の製造日。

  • CPU の製造元。

  • CPU のブランド ID。

  • CPU の処理速度 (MHz 単位)。

  • CPU がモバイル デバイス用に設計された製品かどうか。

  • CPU で利用できるキャッシュ メモリの容量。

注意

プロセッサのプロパティ情報は読み取り専用であり、変更することができません。追加的な CPU 情報は、将来のカタログ更新時に、System Center Online からダウンロードして利用できるようになります。

ハードウェアの要件

資産インテリジェンスの Configuration Manager コンソール ノードの下にある [ハードウェアの要件] ノードを使用すると、管理者は資産インテリジェンス カタログに保存されているソフトウェア タイトルのハードウェア要件情報を管理できます。管理者は、カスタムの要件に対応するために、一覧表示された既定のハードウェア要件以外にも、新しいソフトウェア タイトルのハードウェア要件情報を追加できます。

[ハードウェアの要件] ノードを選択すると、資産インテリジェンス カタログに保存されているソフトウェア タイトルのハードウェア要件が表示されます。ハードウェアの要件は、ソフトウェアの展開前に、コンピュータがソフトウェア タイトルのハードウェア要件を満たしていることを検証するために使用できます。

注意

表示されるハードウェアの要件は、資産インテリジェンス カタログから取得された情報であり、Configuration Manager 2007 クライアントからインベントリされたソフトウェア タイトル情報には基づいていません。

示されるハードウェアの要件ごとに次の情報が表示されます。

  • ハードウェアの要件が関連付けられているソフトウェア タイトル名。

  • ハードウェア要件の検証の状態。

    注意

    System Center Online で取得されたハードウェア要件の検証の状態は常に "検証済み" になります。すべてのカスタム ハードウェア要件の検証状態は常に、ユーザーが定義します。

  • ソフトウェア タイトルで必要とされる最低限のプロセッサ速度 (MHz)。

  • ソフトウェア タイトルで必要とされる最低限の RAM (KB)。

  • ソフトウェア タイトルで必要とされる最低限の空きディスク容量 (KB)。

  • ソフトウェア タイトルで必要とされる最低限のハード ディスク サイズ (KB)。

資産インテリジェンス カタログに保存されていないソフトウェア タイトルのカスタム ハードウェア要件は、追加、変更、または削除できます。ただし、資産インテリジェンス カタログに保存されているカスタムではない既存のハードウェア要件情報は読み取り専用であり、削除することができません。

参照:

概念

資産インテリジェンス カタログのカスタマイズ方法
資産インテリジェンスの概要

その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.