System Center 2012 - App Controller のリリース ノート

 

対象: System Center 2012 - App Controller、System Center 2012 R2 App Controller

このリリース ノートには、System Center 2012 - App Controller を正しくインストールするために必要な情報が記載されています。 また、製品のドキュメントには記載されていない情報も含まれます。

App Controller をインストールして使用する前に、このリリース ノートをお読みください。 このリリース ノートは、System Center 2012 - App Controller に適用されます。

System Center 2012 Service Pack 1 (SP1) の App Controller のリリース ノートについては、「Release Notes for App Controller in System Center 2012 Service Pack 1」を参照してください。

既知の問題

App Controller で SQL Server インスタンスを共有できない

説明: App Controller データベースを以前保持していた SQL Server インスタンスを指定すると、エラー "App Controller SQL Agent jobs installed. App Controller cannot share SQL Server instance" が表示されます。

原因: App Controller の以前のビルドでデータベースを削除した際に、SQL Server エージェント ジョブが正常に削除されませんでした。

対応策: CloudManager で開始した 2 つの SQL Server エージェント ジョブを手動で削除してから、App Controller のセットアップを再度実行します。

更新プログラムの確認時に App Controller が応答しなくなる

説明: セットアップの最初の画面で [インストール] をクリックした後、更新プログラムの確認時にセットアップ プログラムが "ハング" または応答を停止したようになります。

原因: App Controller が Microsoft Update で更新プログラムを確認できず、セットアップが再び動作するようになるまで 7 ~ 10 分かかります。

対応策: 更新プログラムの確認時にインターネットへの接続が確立されていることを確認します。 この他のトラブルシューティング情報については、Microsoft サポート技術情報の記事 836941 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=232284) を参照してください。

アンインストール後にセットアップを実行するとエラーが発生する

説明: App Controller をアンインストールした後に同じコンピューターでセットアップを実行すると、エラー メッセージが表示されることがあります。

原因: App Controller をアンインストールした後に、IIS Web サイトの構成と競合状態が発生した可能性があります。

対応策: App Controller をアンインストールした後に、コンピューターを再起動してからセットアップを実行します。

セットアップの実行後に App Controller に接続できない

説明: インストール後に App Controller にアクセスできません。

原因: セットアップ中に指定された SSL 証明書が正しくありません。

対応策: IIS 管理コンソールを使用して、App Controller で使用される SSL 証明書を変更します。

VMM のユーザー ロール名に特定の文字を使用できない

説明: App Controller で VMM のユーザー ロール名に特定の文字を使用するとエラーが表示されます。

原因: App Controller では、'.' で終わる名前や '+' を含む名前を VMM のユーザー ロール名として使用できません。

対応策: ユーザー ロール名に '+' を使用できるように App Controller を構成できます。 詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事を参照してください。

ツールヒントおよびエラー メッセージが重なって表示される

説明: 高 DPI 設定を使用している場合や、ブラウザーのズーム設定が 100% 以外の場合、ツールヒントとエラー メッセージがテキスト フィールドに重なって表示されることがあります。

原因: ツールヒントまたはエラー メッセージの表示位置の計算が正しくありません。

対応策: ブラウザーのズーム設定または DPI 設定を変更します。

コンソール接続時にキーボード入力ができない

説明: バーチャル マシンのコンソール セッションで、キーボード入力が受け付けられません。

原因: バーチャル マシンがキーボード フォーカスを失っています。

対応策: [再接続] ボタンをクリックして、バーチャル マシンのキーボード フォーカスを再取得します。

キーボード操作の問題

説明: キーボードだけでの操作は困難です。

原因: キーボード フォーカスは常に明確に表示されるわけではありません。

対応策: マウスまたは他のポインティング デバイスを使用してください。

バーチャル マシンの所有権の変更

説明: セルフサービス ユーザー ロールのメンバーが、バーチャル マシンの所有権を別のユーザーに変更できません。

対応策: App Controller の管理者にバーチャル マシンの所有権の変更を依頼してください。

App Controller で作成された Windows Azure の .cscfg ファイルが正常に機能しない

説明: App Controller のプレリリース バージョンで作成された .cscfg ファイルを作成時と異なる地域で使用すると、正常に機能しない場合があります。これは、有効期限が正しく解釈されない (月と日が入れ替わるなど) か、有効期限がまったく読み取れないためです。

原因: App Controller では、有効期限が ISO 8601 形式 (例: 2008-04-10T06:30:00.0000000-07:00) ではなく、現地の短い日付形式 (例: 10/25/2012) で保存されます。

対応策: .cscfg ファイルをメモ帳などのテキスト ファイル エディターで編集して有効期限を ISO 8601 形式に変更するか、App Controller のリリース バージョンにアップグレードします。

公開時に App Controller サイトが接続されない

説明: App Controller サイトの公開時に、サーバーの外部 IP アドレスが App Controller の専用ドメインの一部である内部サイトに割り当てられるように公開された場合、セキュリティ例外が表示されることがあります。

原因: App Controller サイトが 1 つのサイトからダウンロードされている間に、Silverlight が別のサイトに要求を送信しようとするため、Silverlight のクロスサイト保護機能によってセキュリティ例外がトリガーされます。

対応策:ドメインの境界を越えてサービスを利用できるようにする」の説明に従って、clientaccesspolicy.xml ファイルを構成します。 そのファイルを %programfiles%\System Center 2012\App Controller\wwwroot に配置し、Silverlight クライアントを再読み込みします。

VMM ライブラリ証明書が正常にインポートされない場合がある

説明: App Controller サーバーで実行しているブラウザーから App Controller にアクセスすると、VMM ライブラリ証明書が正常にインポートされない場合があります。

対応策: リモートのブラウザー セッションからライブラリ証明書をインポートします。

管理者が App Controller にサインインしても、設定が表示されない

説明: App Controller の [修復] オプションを [プログラムと機能] コントロール パネルから実行すると、App Controller のデータベース構成情報が削除されます。 この構成情報がないと、App Controller サービスはデータベースに接続できません。 そのため、管理者が App Controller にサインインしても、App Controller の設定が表示されません。

修正プログラム: Microsoft Update から App Controller 更新プログラムのロールアップ 1 (UR1) をダウンロードしてインストールします (2012 年 4 月 10 日からダウンロード可能)。

対応策: App Controller UR1 がインストールされていない、またはインストールできない場合は、次の変更を加えてデータベース構成を復元します。 Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.System.exe.config ファイルに接続文字列を設定します。設定の開始位置:

  
<connectionStrings>  
  
                <add name="CloudSystemsContainer" connectionString="" providerName="System.Data.EntityClient"/>  
  
                <add name="AuthorizationEntities" connectionString="" providerName="System.Data.EntityClient"/>  
  
                <add name="JobsDataContext" connectionString="" providerName="System.Data.EntityClient"/>  
  
</connectionStrings>  

設定の終了位置 ([DATASOURCE] は App Controller データベースに使用する SQL Server データ ソース (例: localhost\instance1)、[DATABASENAME] は App Controller データベースの名前):

<connectionStrings>  
  
                <add name="CloudSystemsContainer" connectionString="metadata=res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.System/CloudSystems.csdl|res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.System/CloudSystems.ssdl|res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.System/CloudSystems.msl;provider=System.Data.SqlClient;provider connection string="Data Source=[DATASOURCE];Initial Catalog==[DATABASENAME];Integrated Security=True;MultipleActiveResultSets=True;Connect Timeout=30"" providerName="System.Data.EntityClient"/>  
  
                <add name="AuthorizationEntities" connectionString="metadata=res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.System.Common/Authorization.csdl|res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.System.Common/Authorization.ssdl|res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.System.Common/Authorization.msl;provider=System.Data.SqlClient;provider connection string="Data Source=[DATASOURCE];Initial Catalog==[DATABASENAME];Integrated Security=True;MultipleActiveResultSets=True;Connect Timeout=30"" providerName="System.Data.EntityClient"/>  
  
                <add name="JobsDataContext" connectionString="metadata=res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.JobHandler/JobsEntityModel.csdl|res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.JobHandler/JobsEntityModel.ssdl|res://Microsoft.SystemCenter.CloudManager.Providers.JobHandler/JobsEntityModel.msl;provider=System.Data.SqlClient;provider connection string="Data Source=[DATASOURCE];Initial Catalog==[DATABASENAME];Integrated Security=True;MultipleActiveResultSets=True;Connect Timeout=30"" providerName="System.Data.EntityClient"/>  
  
</connectionStrings>  

入力方式エディター (IME) で文字を確定するために Enter キーを押すと、ダイアログ ボックスの [OK] ボタンがクリックされる

説明: IME で文字を確定するために Enter キーを押すと、App Controller のダイアログ ボックスの [OK] コマンドを選択したと認識されます。

対応策: IME で文字を確定するときに、マウスまたはテンキーを使用します。

参照

App Controller