監視されていないグレーのエージェント

 

適用対象: System Center 2012 R2 Operations Manager,System Center 2012 - Operations Manager,System Center 2012 SP1 - Operations Manager

System Center 2012 – Operations Manager のオペレーション コンソールに、検出されたオブジェクトが監視されていないと表示されたり、オブジェクトがグレーで表示されたりする場合があります。下にその画面の例を示します。

「監視しない」状態を示す状態表示

この画面の例には、不明な箇所が 2 つあります。

  • エージェントの状態は健全だが、インジケーターはグレーで表示されている。

  • オペレーティング システムが監視されていないと表示されている。

灰色の正常アイコン 灰色のアイコンは、監視対象のコンピューター上のヘルス サービスを監視する管理サーバーのヘルス サービス ウォッチャーが、エージェントからのハートビートを受信しなくなったことを意味します。 それ以前はハートビートを受信し、状態は健全でした。 これはまた、管理サーバーがエージェントからの情報を一切受信しなくなったことを意味します。

白いボタンは不明な状態を示す "監視しない" アイコンは、そのオブジェクト用のモニターがまったくないことを意味します。 上の画面の例は、そのコンピューターのオペレーティング システム用のモニターがまったくないことを示しています。 この場合、原因は Windows Server オペレーティング システム用の管理パックが管理グループにインポートされていないことにあります。

グレーの状態アイコンが表示される原因

グレーの状態アイコンは、主に次のことが原因で表示されます。

  • ハートビート エラー

  • ヘルス サービスが実行されていない

  • 構成が正しくない

  • システム ワークフロー エラー

  • オペレーション データベースまたはデータ ウェアハウス データベースのパフォーマンス

  • 管理サーバーまたはゲートウェイ サーバーのパフォーマンス

  • ネットワークまたは認証の問題

[エージェントの接続データをグレー表示] タスクを使うと、エージェントがグレーで表示される原因を突き止めることができます。

グレーのエージェントの接続をチェックするには

  1. オペレーション コンソールを開き、[監視] をクリックします。

  2. [Operations Manager]、[エージェントの詳細]、[エージェントのヘルス状態] ビューの順に移動します。 

  3. [ヘルス サービス監視からのエージェントの状態] で、接続をチェックするエージェントをクリックします。

  4. [タスク] ウィンドウで [エージェントの接続データをグレー表示] を選択します。

  5. [タスクの実行 - エージェントの接続データをグレー表示] ダイアログ ボックスが表示されます。 [実行] をクリックします。

  6. [タスクの状態] ダイアログ ボックスが開きます。 タスクが完了したら、[テキストのコピー] または [HTML のコピー] をクリックして、適切なツールにタスクの出力を貼り付け、内容を確認します。

    タスクの出力では、次の情報を確認できます。

    - エージェントから最後にハートビートを受信した日時。
    
    - System Center Management ヘルス サービスがエージェントで実行されているかどうか。
    
    - エージェントが ping に応答するかどうか。
    
    - エージェントの構成が最後に更新された日時。
    
    - 考えられる原因 (なぜエージェントが使用できなくなったか)。
    
    - エージェントの報告先の管理サーバー。
    

トラブルシューティングの詳細については、サポート技術情報の「Troubleshooting gray agent state (状態がグレーで表示されるエージェントのトラブルシューティング)」を参照してください。 この情報は Operations Manager 2007 用に書かれたものですが、トラブルシューティングの手順は System Center 2012 – Operations Manager にも当てはまります。

監視されていない状態になる原因

オブジェクトが監視されていないと表示される場合は、オブジェクトの監視に適した管理パックがインポートされているかどうかを確認します。 また、適切なモニターが有効に設定されていることを確認します。

エージェントで管理されているコンピューター上の System Center Management ヘルス サービスを再起動すると、問題が解決される場合があります。 また、オブジェクトを数分間メンテナンス モードに切り替える方法もあります。 詳細については、「メンテナンス モードを使用して監視を一時的に停止する方法」をご覧ください。

次に、コンピューターの DNS 構成 (FQDN と DNS サフィックスの両方) を確認します。

以前にインストールされたエージェントと同じ NetBIOS 名が新しいエージェントに付けられているために、以前にインストールされたエージェントの方が監視されない場合もあります。 Operations Manager からエージェントを削除しても、削除したエージェントはデータベースからすぐにクリーンアップされるわけではなく、 完全にクリーンアップされるまで 2 日かかります。 この問題に対処するには、古いエージェントを削除してから 3 日後に新しいエージェントをインストールします。

その他のトラブルシューティングについては、ブログに投稿されている「Getting headaches trying to figure out why you are seeing the 'Not Monitored' state for Management Servers or Agents? (管理サーバーまたはエージェントが監視されていないという状態が表示された場合の対処方法)」を参照してください。