■ VB 定数

  • VB 定数は、名前や値が変更されている

変更ポイント

Visual Basic の組み込み定数 (VB 定数) は、その名前と値の多くが変更されています。

たとえば、

                  
vbMaximized
    ↓
System.Windows.Forms.FormWindowState.Maximized (Enum) 
                  
vbHourglass
    ↓
System.Windows.Forms.Cursors.WaitCursor (Cursor オブジェクト) 

などのように、vbXXX ではなく他の言語と共通のオブジェクトに変更になっています。

アップグレードウィザードによる変更点

VB 定数は適切に変更されます。

                  
Form1.MousePointer = vbHourglass
Form1.MousePointer = 11

などは、いずれも、

                  
Form1.DefInstance.Cursor = System.Windows.Forms.Cursors.WaitCursor

のように、適切に変更されます。

しかし、VB 定数の代わりに VB 定数に相当する値を使用している場合、アップグレードが行なわれないこともあります。たとえば Visual Basic 6.0 で、

                  
x = 11
Form1.MousePointer = x 

と記述したコードは、

                  
x = 11
Form1.DefInstance.Cursor = x

のように、値はそのままで、しかも、アップグレードコメントなども付加されません。このままの状態で変更せずにおくと、x のデータ型次第ではビルドエラーか実行時エラーが発生します。

今、何をしておくべきか?

Visual Basic 6.0 でも推奨されているとおり、きちんと VB 定数を使用していれば、Visual Basic .NET での手動変更を最小限に抑えることができます。