新機能

Microsoft Expression Blend では、Microsoft Silverlight 3 を利用する Web サイトとアプリケーション、Windows Presentation Foundation (WPF) 3.5 Service Pack 1 (SP1) に基づいたデスクトップ アプリケーションを作成することができます。

また、プロトタイプの開発、ビヘイビアーを使ったインタラクティブ機能の設定、Silverlight に対応する特別な機能、随時サンプル データを生成する機能も搭載されています。

アプリケーションを簡単に作成できるだけでなく、デザイナーが快適に作業できるように工夫されています。

プロトタイプの開発

SketchFlow の導入

Expression Blend には、新しく SketchFlow が導入されています。このツールには、プロトタイプの開発やユーザーの操作を実際に試してみるのに便利な機能が多数搭載されています。

開発チームの他のメンバーとデザインのアイディアを伝えたり、コメントを書き込むのも簡単です。プロジェクトの画面に Microsoft Office PowerPoint のファイルをインポートすることができます。また、全画面のスクリーンショットが入った Microsoft Office Word ドキュメントをエクスポートすることもできます。[アセット] パネルは、SketchFlow スタイルなどのアセットを整理しやすいようにカテゴリに分類されています。

SketchFlow は、アプリケーションの構成やナビゲーションを実際に目で見てモデリングできるようになっています。スケッチ数枚のシンプルなものから、細かなデザインをリアルに示す複雑なものまで、さまざまなプロトタイプを作成できます。SketchFlow は、Expression Blend の既存の機能を使用しますが、Photoshop ファイルのインポート、表示状態、ビヘイビアー、サンプル データなど、Expression Blend の新しい機能も、プロトタイプ プロジェクトで使用できます。

詳細については、「SketchFlow によるプロトタイプ作成」を参照してください。

デザイン

Photoshop ファイルと Illustrator ファイルのインポート

Expression Blend で Adobe Photoshop (.psd) ファイルと Adobe Illustrator (.ai) ファイルをプロジェクトに直接インポートできます。レイヤーや図形、テキスト要素は元のままインポートされ、Expression Blend 自体で編集することができます。

詳細については、「Photoshop と Illustrator ファイルのインポート」を参照してください。

Cc294722.alert_note(JA-JP,Expression.30).gifメモ :

Adobe のライブ エフェクト、ブレンド モード、シンボル スプレーツールはサポートされていません。Adobe ファイルをインポートするときに、Expression Blend がサポートしていない機能がある場合は、メッセージと対処法が表示されます。

効果

Expression Blend で、WPF や Silverlight のグラフィック効果を使用できるようになりました。このためには、まず、[アセット] パネルを開き [効果] タブをクリックして、使用したい効果をオブジェクトにドラッグします。効果のプロパティは [プロパティ] パネルで変更します。

詳細については、「エフェクトの適用」を参照してください。

デザイン中のコメント

アートボードに、吹き出し型のコメント (Microsoft Visio のコメントによく似ています) を追加できます。これらのコメントは、添付プロパティとして XAML ファイルに保存されます。コメントは、共同開発する場合に便利です。作成したアプリケーションを実行するときに、コメントは表示されません。

詳細については、「ドキュメントにコメントを付ける」を参照してください。

アセット パネル

旧バージョンのアセット ライブラリのデザインが変更され、アートボードで作業中に開いたままにしておけるドッキング可能なパネルになりました。アセットはカテゴリ別に分類されているので、検索や整理が簡単になっています。

詳細については、「アセット パネル」を参照してください。

コントロールのスタイル設定

アートワークからのテンプレートの作成

[コントロールの作成] コマンドの機能が変わり、アートボードで選択したアートワークをコントロールのスキン (コントロール テンプレート) に変換できるようになりました。

詳細については、「既存のオブジェクトからのユーザー コントロールの作成」を参照してください。

Silverlight プロジェクトで作業している場合は、テンプレート内のオブジェクトを右クリックして [パーツの作成] をクリックすると、コントロール内のオブジェクトに特定の役割を割り当てることができます。たとえば、アートワークを Slider コントロール テンプレートに変換する場合は、テンプレート内のオブジェクトの 1 つを選択して、そのオブジェクトをスライダーの HorizontalThumb にすることができます。コントロール テンプレートに必要なパーツの作成や管理は、使いやすい [パーツ] パネルで行います。

詳細については、「Silverlight コントロール テンプレートのパーツのスタイル指定」および「一般的な Silverlight コントロールのスタイル処理のヒント」を参照してください。

アートワークからの TextBox テンプレート作成

[コントロールの作成] コマンドを使用するときに、[TextBox] コントロール、または [ContentControl] コントロールから派生したコントロールを選択すると、変換元のオブジェクトの中に [TextBlock] オブジェクトが含まれている場合は、その書式設定が変換後のコントロール テンプレート内の適切なパーツにコピーされます。

状態

VSM のサポート

Expression Blend の [状態] パネルのユーザー インターフェイスが変更され、Silverlight Visual State Manager (VSM) の機能を利用しやすくなりました。コントロールの状態が元々 XAML ファイルで定義されていたかどうかにかかわらず、多数の状態を見ることができ、複数の状態グループに属する状態が変わった場合は [状態] パネルに警告が表示されます。状態を利用できる範囲も広がりました。たとえば、Windows Presentation Foundation (WPF) プロジェクトの MainWindow.xaml ドキュメントで状態を定義できます。

詳細については、「コントロール用ビジュアル状態の定義」を参照してください。

状態の固定

ある状態グループ内の 1 つの状態のプレビューを固定しておき、別の状態グループに属する別の状態を変更することができます。

状態の切り替え効果の編集

[オブジェクトとタイムライン] パネルで、状態の切り替え効果のストーリーボードを選択して、変更することができます。

状態指定の描画

ある状態を選択してから新しい要素を描画すると、アプリケーションの実行時にその要素が、選択された状態だけで表示されます。これを、状態指定の描画といいます。

レイアウトのスムーズな切り替え

オブジェクトの状態が変わると、レイアウトのプロパティが変わるように設定している場合に、スムーズに遷移するようになりました。Expression Blend の旧バージョンでは、Row、Column、ColumnSpan、RowSpan などのプロパティが、オブジェクトの状態に応じて変わるように設定すると、切り替え効果の再生時間を指定していても、突然新しいプロパティに切り替わっていました。[FluidLayout をオンにする] Cc294722.04416d58-b1c8-4338-b8fc-9ed002ec88bc(JA-JP,Expression.30).png を選択すると、Grid レイアウト パネルの 1 つのセルから別のセルにオブジェクトがスムーズに動く効果を作成できます。

詳細については、「レイアウト変更の滑らかな切り替え」を参照してください。

切り替え効果のプレビュー

[状態] パネルで [切り替え効果プレビューをオンにする] Cc294722.1f7e210d-0f92-44af-bb10-698d8412fb07(JA-JP,Expression.30).png をクリックすると、切り替え効果をプレビューすることができます。プレビューがオンになっていると、オブジェクトが、1 つの状態から別の状態に変わるたびに、現在定義している切り替え効果が実行時と同じようにアートボードで表示されます。

Cc294722.alert_note(JA-JP,Expression.30).gifメモ :

ただし、FluidLayout の切り替え効果はプレビューできません。

インタラクティブ機能

ビヘイビアー

ビヘイビアーを使用すると、コードを記述しなくても、アプリケーションにインタラクティブ機能を追加できます。ビヘイビアーは、アートボードにあるどのオブジェクトにでも直接適用できる再利用可能なコンポーネントです。トリガー、アクション、動作を設定できるようになっています。

ビヘイビアーは [アセット] パネルから選択できますが、Silverlight プロジェクトや WPF プロジェクトで使用する独自のトリガー、アクション、動作を記述する開発者用の API もあります。

独自のビヘイビアーを記述する方法は、[ヘルプ] メニューで選択できる Expression Blend SDK のマニュアルに記載されています。

詳細については、「ビヘイビアーをオブジェクトに追加」を参照してください。

データ

サンプル データの使用

Expression Blend は、ライブ データにアクセスできなくても、データを接続するアプリケーションのプロトタイプの開発、ビルドとテストがしやすくなっています。サンプル データを生成したり XML ファイルからサンプル データをインポートしたりするには、[データ] パネルを使用します。たとえば、階層のないデータと階層構造のデータのコレクション (TreeView コントロール用) を生成したり、コンテンツのデータ型を 4 つのデータ型 (文字列、番号、ブール、イメージ) の中から指定することもできます。

サンプルデータは、アートボードでコントロールをデザインするときに使用します。サンプル データは細かくカスタマイズすることができ、実行時にサンプル データとライブ データのどちらを使用するかを切り替えるのも簡単です。

詳細については、「サンプル データの作成」を参照してください。

データ バインド

Expression Blend の新しいデータ バインド機能は、次のとおりです。

  • [データ] パネルからデータ アイテムを [オブジェクトとタイムライン] パネルにドラッグして、データ バインドを作成する。

  • Silverlight プロジェクトで、オブジェクトのプロパティを別のオブジェクトのプロパティにバインドする。

  • アプリケーションで [DataGrid] コントロールを使用する。

  • [データ] パネルのリスト モードと詳細モードを使用して、マスタービューと詳細ビュー形式の画面をデザインする。

  • データ コンテキストにバインドする。

  • 階層構造のサンプル データ コレクションを定義して、データに接続するアプリケーションのプロトタイプを開発する。

詳細については、「コントロールでのデータ表示」を参照してください。

開発者用サンプル データ

サンプル データ用の独自のカスタム ビジネス オブジェクトを使用したり、そのサンプル データをアプリケーションで使用したりできます。ビジネス オブジェクトは、XAML で使いやすいように変更する必要はありません。たとえば、Expression Blend は、パブリック コンストラクターのないオブジェクトやセッターのないプロパティも取り扱えます。

Silverlight

Silverlight 3 のサポート

Expression Blend で、Silverlight 3 対応アプリケーションを作成したり変更したりできます。Expression Blend で Silverlight 2 プロジェクトを開くと、プロジェクトファイルを Silverlight 3 に更新するかどうかを確認するイアログ ボックスが表示されます。

Silverlight の参考情報については、「情報とコミュニティのリソース」を参照してください。

Web サイトのサポート

Expression Blend で 新しい Silverlight プロジェクトを作成すると、"Silverlight アプリケーション + Web サイト" というプロジェクト タイプが追加されます。このタイプのプロジェクトでは、Silverlight アプリケーション、および対応する Web サイトを作成します。この Web サイト用に、作成した Silverlight アプリケーションを読み込む既定の HTML ページが用意されています。

Silverlight アプリケーションをブラウザーの外で実行する

[プロジェクト] メニューの [Silverlight プロジェクト オプション] には、Silverlight アプリケーションをブラウザーではなく独自のアプリケーション ウィンドウで実行できるようにするオプションがあります。詳細については、「プロジェクトのテストまたは実行」を参照してください。

アプリケーション ライブラリ拡張機能のキャッシュ

[プロジェクト] メニューの [Silverlight プロジェクト オプション] を使用して、Silverlight アプリケーションでライブラリ拡張機能をキャッシュできるように設定できます。キャッシュを使用すると Silverlight アプリケーションの処理速度が上がります。

Cc294722.alert_note(JA-JP,Expression.30).gifメモ :

ブラウザーの外で実行する Silverlight アプリケーションでは、このキャッシュ機能を使用できません。

ソース ファイルのバージョン管理

TFS のサポート

Expression Blend 3 は、Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server をサポートするようになりました。Team Foundation Server にアクセスできる場合は、チェック インやチェック アウト、結合など、ソース管理に関係のある作業をソリューションやプロジェクトで行えます。

詳細については、「Team Foundation ソース コントロールの作業」を参照してください。

アニメーション

アニメーションにできるプロパティ

Silverlight プロジェクトでキーフレームを記録できるプロパティが増えています。これに伴って、[現在値の記録] という新しいメニュー コマンドが追加されました。このコマンドは、[プロパティ] パネルの各プロパティの横にある マーカー Cc294722.12e06962-5d8a-480d-a837-e06b84c545bb(JA-JP,Expression.30).png をクリックすると表示される [詳細プロパティ オプション] メニューで選択できます。

Silverlight プロジェクト用イージング関数

個々のキーフレームで使用できる定義済みのイージング関数があります。この関数を使うには、キーフレームを選択して [プロパティ] パネルの [EasingFunction] に表示される関数の一覧から選択します。

詳細については、「キーフレーム間のアニメーションの補間の変更」を参照してください。

アニメーション リソースへの変換

リソースによっては、アニメーションにできるものがあります。たとえば、色のプロパティは静的な値からアニメーションのカラーリソースにすることができます。

テキスト

フォントとフォントのサブセットの埋め込み

Expression Blend の Silverlight プロジェクトと WPF プロジェクトで、フォントのサブセットの埋め込みと作成を簡単に行えます。新しい [フォント マネージャー] を使用してコンピューターにインストールされているフォントを選択したり、どの文字のサブセットを埋め込むかをカスタマイズします。

ワークフロー

ドッキングとワークスペースの構成

Expression Blend では、以前のリリースに搭載されていたワークスペースの構成機能が拡張され、すべてのパネルをドッキングできるようになりました。Expression Blend で作業しやすいようにユーザー カスタマイズして、その構成をプリセットとして保存することができます。

詳細については、「作業領域を増やす」および「ワークスペースの異なる表示の保存」を参照してください。

グラデーション ツール

Expression Blend 3 のグラデーション ツールが、さらに強力かつ使いやすくなりました。グラデーションを適用するオブジェクトのグラデーション オフセット値を直接変更できます。グラデーションの分岐点を変えるには、分岐点をドラッグするだけで済みます。新しい分岐点を追加するには、Alt キーを押しながらグラデーション ガイドをクリックします。また、新しいグラデーション ガイドをアートボードにドラッグして、グラデーションをすばやく再定義することができます。アートボードをダブルクリックすると、カラー ピッカーが表示されます。分岐点の色は、カラー ピッカーを使って変更できます。

レイアウトの操作

Expression Blend 3 のレイアウト操作にはいくつか改善された点があります。アートボードでオブジェクトを直接移動する作業の一貫性が向上し、結果が予想しやすくなっただけでなく、配置ガイドが表示されるコンテナーの数が増えました。また、オブジェクトの親を変更したりグループ化するときに、レイアウトのプロパティやバインドが維持されます。レイアウトのプロパティが、不必要に XAML の分離コードファイルに書き込まれなくなりました。さらに、オブジェクトの幅や高さのプロパティを [自動] に設定していても、プロパティ インスペクターを使用して変更できるようになりました。また、オブジェクトが確実に指定したサイズになるように、余白が自動的に調整されます。

個別選択ツール

Expression Blend では、選択操作にかかわる仕組みが大幅に変更され、選択内容を変更したり、新しいオブジェクトをアートボードにドラッグしたりしやすくなりました。[選択内容] ツールの機能が [個別選択] ツールとよく似た機能に拡張されています。オブジェクトの描画や移動中にインジケーターが表示されるので、アートボードでスムーズにオブジェクトを作成したり親の設定が行えるようになりました。

ポイントの選択矩形

[個別選択] ツールを使用するときに、パス上の個別のポイントを矩形で囲んで選択できるようになりました。マウスをドラッグするだけで、選択するポイントが含まれている領域を定義することができます。

自動スクロールとズーム

オブジェクトを移動したり、サイズを変更したりすると、Expression Blend のアートボードが自動的にスクロールされます。アートボードの外にポインターを移動すると、スクロールが停止します。既定では、マウス ホイールを回転させてアートボードのズームを行います。

詳細については、「アートボードのズームまたはパン」を参照してください。

キーボード ショートカットと修飾キー

Expression Blend には、個別選択、選択矩形の使用、コンテンツの複製、パン、ズームなどを行うためのキーボード ショートカットと修飾キーが新しく追加され、一般的な操作をすばやく行えるようになっています。

詳細については、「キーボード ショートカットと修飾キー」を参照してください。

TileBrush のサポート

Silverlight アプリケーションで並べて表示するイメージ用のブラシを作成したり、編集したりできるようになりました。さらに、Silverlight アプリケーションと WPF アプリケーションの両方で、ブラシを再作成する代わりに、[プロパティ] パネルの [ブラシ] カテゴリから [ソース] プロパティを直接設定できるようになっています。

クリップボードを使用したイメージのコピーと貼り付け

Windows Internet Explorer、Adobe Photoshop、Microsoft Paint など、他のアプリケーションのクリップボードにあるイメージ データを Expression Blend に直接貼り付けられるようになりました。貼り付ける場所によって、プロジェクトに追加される要素の種類が決まります。たとえば、[リソース] パネルにイメージを貼り付けると、プロジェクトにイメージ ファイルが追加され、ImageBrush リソースが作成されます。

テンプレートの構造

特別なテンプレート (コントロールにデータを表示する必要がある場合など) をコントロールで使用するときに、これらのテンプレートが [オブジェクト] メニューの [テンプレートの編集] の [他のテンプレートの編集] カテゴリに表示されるようになりました。これは、[ListBox] コントロールの ItemContainerStyle テンプレートなどのテンプレートに移動しやすくするためのものです。

既定値のシリアル化

Expression Blend では、必要がなければプロパティ値が明示的に設定されません。Expression Blend 2 では、[HorizontalAlignment] などのプロパティを Stretch に設定すると、必要がなくても XAML ファイルに既定値が書き込まれていました。Expression Blend では、(値がスタイルにより設定されている場合など) 特別な場合を除き、このような値は書き込まれません。

既定値を明示的に設定するには、[プロパティ] パネルのプロパティの横にあるマーカー Cc294722.12e06962-5d8a-480d-a837-e06b84c545bb(JA-JP,Expression.30).png をクリックすると表示される [詳細プロパティ オプション] の [ローカル値に変換] コマンドを使用します。

UserControl コントロールの編集環境

[UserControl] コントロールを定義する XAML を編集しても、プロジェクトをリビルドして、アートボードのすべての [UserControl] オブジェクトを更新する必要がなくなりました。

また、アートボードの [UserControl] オブジェクトをダブルクリックすると、[UserControl] コントロールの編集モードに切り替えることができます。

[プロジェクト] パネル内でのファイル検索

[プロジェクト] パネルで、アイテムを検索することができます。検索ウィンドウをクリアしたときに、検索中に展開されたノードがそのまま残るため、目的のアイテムが見つけやすくなります。

[フォルダーを指定して検索] コマンド

[編集] メニューの新しい [フォルダーを指定して検索] コマンド (Ctrl + Shift + F キーを押します)を使用して、複数のファイル内でテキストを検索することができます。

[プロジェクト] パネルの展開

Expression Blend では、ソリューションをいったん閉じて再度開いたときに、[プロジェクト] パネル内の各ノードが、ソリューションを閉じたときの状態のまま表示されるようになりました。

コードの編集

XAML、C#,、および Visual Basic のコード編集

Expression Blend では、XAML コードをすばやく編集できるように工夫されています。C# や Visual Basic の分離コード ファイルを Expression Blend 内で変更できます。コード エディターには、短時間でコードを変更できるように便利な機能が備わっています。これらの機能には、IntelliSense (構文自動入力)、自動書式設定、かっこの照合、関数の記述、イベント ハンドラーの作成などがあります。

XAML の編集

[分割] ビューで XAML に無効な変更を加えると、オブジェクト ツリーが展開したままになります。また、XAML でオブジェクトのプロパティが無効な値に設定されていても、アートボードでオブジェクトに対する作業を続けることができます。

Visual Studio のイベント ハンドラーの追加

Expression Blend には、C# や Visual Basic の分離コード ファイルを変更するためのコード エディターが備わっています。既定では、[プロパティ] パネルの [イベント] ビューを使用してイベント ハンドラー コードを分離コード ファイルに追加すると、その分離コード ファイルが Expression Blend の内部のコード エディターで開きます。ただし、Microsoft Visual Studio を使ってイベント ハンドラー コードを追加することもできます。

機能拡張

アセット パネル

1 つまたは複数のアセンブリを含むディレクトリを登録すると、Expression Blend の [アセット] パネルのコンテンツになります。カスタム アイコンなどを表示するために独自のコードを記述することもできます。また、このような既知のアセンブリに保存されているコントロールをインスタンス化することもできます。この場合は、Expression Blend によって、必要なアセンブリの参照がプロジェクトに追加されます。

アートボードの機能拡張

Expression Blend 3 では、Silverlight や WPF 用の 拡張 API がさらに改善されています。拡張ポイントは Visual Studio デザイナーと互換性があり、アートボードも拡張できるようになりさらに柔軟性がアップしています。

拡張可能なプロジェクト テンプレート

Expression Blend では、拡張可能なプロジェクト テンプレートをサポートしており、これによってプロジェクトとアイテム スタブがカスタマイズ可能になっています。これらのプロジェクト テンプレートは、Visual Studio でもサポートされているので、プロジェクト内での依存性やアセンブリの参照を含む複雑なソリューションを作成するために使用できます。

関連項目

概念

情報とコミュニティのリソース

その他のリソース

Microsoft Expression Community サイト