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テキストの描画

テキスト コントロールを使用してアプリケーションにテキストを表示します。このようなテキストには、ユーザーが変更できるテキスト、アプリケーションの一部にラベルを付けるテキスト、スクロール バーが使用される長文のテキスト、データと動的に結びつ付いているテキストなどがあります (「データへのオブジェクトのバインド」を参照してください)。

ボタンまたはチェック ボックスなど、テキストを表示するのでテキスト コントロールとみなされるコントロールもあります。ただし、これらのコントロールはリッチ テキスト編集に対応していません。このため、Microsoft Expression Blend には、特殊なテキスト コントロールのセットが用意されています。

特殊な種類のテキスト コントロール

テキスト コントロール リッチ テキスト、図形、およびイメージのサポート 実行時に編集可能 Microsoft Silverlight プロジェクトで使用可能

TextBox

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テキストの入力を受け付ける編集可能領域です。ユーザーがアプリケーションに新しいテキストを入力、または既存テキストを編集できるようにする場合に使用します。デザイン時に、テキストのフォントを指定できます。

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RichTextBox

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TextBox オブジェクトと同じ機能ですが、テキストの書式設定用に多くのプロパティをサポートしており、イメージや図形など、別の種類のオブジェクトを含むことができます。ユーザーがイメージおよびその他のオブジェクトでリッチ テキストを複数のフォントで入力できるようにする場合に使用します。Microsoft Office Word や Internet Explorer など、ほとんどのアプリケーションからコンテンツをコピーし、貼り付けることができます。

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TextBlock

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アプリケーションのユーザーが編集できない静的テキストのブロックを提供します。TextBlock には、イメージや図形など、他の任意の種類のオブジェクトを含めることができます。ユーザーに指示を与える必要がある場合、または編集を必要としない情報を示す場合に使用します。アプリケーションのユーザーはこの種類のコントロールのテキストを編集できませんが、アプリケーションの作成者は分離コード ファイルでこのテキストを変更できます。Microsoft Office Word や Internet Explorer など、ほとんどのアプリケーションからコンテンツをコピーし、貼り付けることができます。

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PasswordBox

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基本的なパスワード機能があります。アプリケーションでプライバシーのレベルを上げる場合に使用します。プライバシーのレベルを上げると、ユーザーがテキスト コントロールに入力したテキストは、ユーザーが入力した文字の代わりに分離コード (Cc295153.6ece2a5b-0ada-496b-a403-4ccc8b5d463f(ja-jp,Expression.40).png) または PasswordChar プロパティで指定した別の文字を表示することでマスクされます。

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Label

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他のコントロールまたはユーザー インターフェイス要素の基本的なラベルに使用できる静的コンテンツのブロックを提供します。Label には、テキストまたはコンテンツ (イメージや図形など) を含めることができますが、テキストとコンテンツの両方を同時に含めることはできません。また、このコントロールでは簡易入力機能をサポートしています。Windows ベースのアプリケーションで、Alt キーを押して使用できるラベル付けされたコントロールによるキーボード アクセス補助機能と操作機能を利用できます。

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FlowDocumentScrollViewer

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テキストのナビゲーションに使用できるスクロール バーのある静的テキストのブロックを提供します。画像や図形など、他の種類のオブジェクトを含めることもできます。[プロパティ] パネルの [その他] でこのコントロールのプロパティを指定すると、垂直および水平スクロール バーを表示または非表示に設定できます。

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テキスト コントロールの操作

テキスト コントロールの操作方法の多くは、Expression Blend の他のオブジェクトまたはコントロールの操作方法と同じです。他のオブジェクトと同様に、[プロパティ] パネルの [レイアウト] および [変換] で、テキスト コントロール オブジェクトのサイズやレイアウト プロパティを設定できます。同様に、[ブラシ] および [外観] で外観に関するプロパティを設定できます。

特定の属性は、テキスト コントロール オブジェクトに固有です。[プロパティ] パネルの次の場所でこれらの属性を変更できます。使用するテキスト コントロールの種類によって内容は異なります。

  • テキスト フォントや段落配置など、書式設定プロパティを変更します。

  • ブラシおよび外観 色や不透明度など、外観のプロパティを変更します。

  • レイアウトおよび変換 サイズ、レイアウト、図形、配置を変更します。

  • 共通プロパティ およびその他 テキスト ボックスにスクロール バーを付けるかどうかなど、機能に関するプロパティを変更します。

テキスト コントロールのコンテンツの変更

Expression Blend でデザイン時にテキスト コントロールのコンテンツを変更するには、コントロールを選択して F2 キーを押すか、アートボードのコントロールをダブルクリックします。この編集モードでは、上記の一覧にあるプロパティを設定、またはコントロールにテキストを直接入力できます。Web ページや Microsoft Word 文書などの別のソースからコンテンツをコピーし、テキスト コントロールに貼り付けることもできます。リッチ テキストおよびその他のオブジェクトをコピーした場合は、RichTextBoxTextBlock、または FlowDocumentScrollViewer コントロールに貼り付けた書式設定とオブジェクトが保持されます。[プロジェクト] パネル、または Expression Blend の外部からイメージをドラッグして、これらのテキスト コントロールにイメージを追加することもできます。詳細については、「テキストの編集」を参照してください。

関連するプロパティ (ButtonContent プロパティや TextBlockText プロパティなど) をデータにバインドして、テキスト コントロールのコンテンツを設定することもできます。詳細については、「データの表示」および「データへのオブジェクトのバインド」を参照してください。

アプリケーションでテキストを編集可能にする

Expression Blend アプリケーションのユーザーが、アプリケーションのある種類のテキスト コントロール (TextBoxRichTextBoxPasswordBox) に含まれるテキストを変更できるかどうかを設定できます。たとえば、新しい値を入力する、または既存の値を変更できるかどうかや、アプリケーションのテキストを読み取り専用にするかどうかを設定できます。アプリケーションのテキスト ボックスを無効にして、選択やスクロールなどの機能を使用できないようにすることもできます。既定では、アプリケーションに追加したテキスト ボックスは編集可能で有効になっています。詳細については、「テキストを編集可能または読み取り専用にする」を参照してください。

テキストの書式設定

Expression Blend のテキストの書式設定に関するオプションは、[プロパティ] パネルの [テキスト] に表示されます。これらのプロパティを設定することにより、アプリケーション内のテキストの特性を制御できます。これらの特性には、フォントのサイズとスタイル、行の高さ、段落の間隔、テキストの配置、リスト スタイル、およびその他の文字体裁オプションが含まれます。詳細については、「テキストの書式設定」、「段落の書式設定」、「行または段落のインデント」、または「箇条書きまたは番号付きリストの作成」を参照してください。

Noteメモ :

書式設定プロパティをアニメーションにする場合は、テキスト編集モード (F2) のときにプロパティを指定しないでください。代わりに、Esc キーを押してテキスト編集モードを終了し、テキスト オブジェクト自体でプロパティを設定します。

[プロパティ] パネルの [共通プロパティ] で、その他のプロパティを設定できます。ここでは、テキストの折り返し、テキストを読み取り専用にするかどうか、アプリケーションのユーザーが編集できるようにするかどうかなどを設定できます。詳細については、「テキスト折り返しの設定」および「テキストを編集可能または読み取り専用にする」を参照してください。

テキストの色を設定するには、[プロパティ] パネルの [ブラシ] でプロパティを設定します。詳細については、「テキスト オブジェクトの色の変更」を参照してください。

テキストのレイアウト

Expression Blend では、他のオブジェクトと同様にテキスト コントロールをレイアウト コンテナーで使用できます。描画の方法は他のオブジェクトと同じです。レイアウト コンテナーのサイズに応じて、テキスト コントロールに表示されるコンテンツの量が変わります。また、RichTextBoxTextBlockLabel、および FlowDocumentScrollViewer テキスト コントロール オブジェクト自身は、他のオブジェクトまたはコントロールを含むことができます。

レイアウト コンテナーにテキスト コントロールを挿入する場合は、余白を使用してコンテナーの端にテキスト コントロールの端を固定できます。この端に余白とリンクの配置を設定すると、その関係を維持するようにテキスト コントロールのサイズが変更されます。テキスト コントロールのサイズは、コンテナーに合わせてテキスト コントロールを拡大または縮小する (自動サイズ)、最小値および最大値の範囲でコンテナーに合わせる、またはコントロールのサイズを絶対値に固定することができます。

テキストの変換

Expression Blend では、テキスト コントロール オブジェクトを他のベクター オブジェクトと同様に変換できます。テキスト オブジェクト内のテキストは、オブジェクトを変換した後も編集できます。アプリケーションの作成者またはユーザーがテキスト コントロール オブジェクトのコンテンツを変更した場合は、設計時または実行時のどちらで変更されたかに関係なく、親コントロールに適用された変換が継承されます。

フォントの埋め込み

Expression Blend には、プロジェクト内にフォントを埋め込むための機能があります。埋め込みにより、ユーザーがアプリケーションを実行したときに、開発者がアプリケーション用に選択したフォントが確実に表示されます。通常、Expression Blend で選択できるほとんどのフォントはユーザーが既に持っているフォントなので、埋め込む必要はありません。選択したフォントがユーザーのシステムにない場合、既定のシステム フォントが表示されます。

important note重要 :

アプリケーションでフォントの埋め込み、サブセットの埋め込み、またはフォントの再配布を行う場合は、フォントに対して必要なライセンスを取得していることをユーザーの責任において確認する必要があります。

Expression Blend に付属しているフォントについては、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項 (EULA.language.rtf) ファイルですべてのライセンス条項を参照してください。その他の市販フォントについては、Microsoft 字体 Web サイト Cc295153.xtlink_newWindow(ja-jp,Expression.40).png を参照してください。この Web サイトでは、カスタマイズ作業に必要なフォント ベンダーの特定に役立つ情報も提供されています。Expression Blend アプリケーションにフォントを埋め込むには、新しい [フォント マネージャー]を使用します。このツールは、[ツール] メニューから選択するか、テキスト コントロールを選択したときに [プロパティ] パネルの [テキスト] に表示される [詳細プロパティ] で選択できます。Expression Blend アプリケーションにフォントを埋め込む方法については、「アプリケーションへのカスタム フォントの追加」または「アプリケーションへのフォントまたはフォント サブセットの埋め込み」を参照するか、MSDN の「アプリケーションでのフォントのパッケージング Cc295153.xtlink_newWindow(ja-jp,Expression.40).png」を参照してください。

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