方法 : Visual Basic でファイルの属性を確認する

更新 : 2007 年 11 月

My.Computer.FileSystem.GetFileInfo メソッドを使用すると、指定されたファイルに関する情報を格納している FileInfo オブジェクトを取得でき、その中に FileAttributes 列挙体が含まれています。

次の表は、FileAttributes のメンバを示します。

メンバ

説明

Archive

ファイルのアーカイブ ステータスです。アプリケーションは、ファイルにバックアップまたは削除のマークを付けるために、この属性を使います。

Compressed

ファイルは圧縮ファイルです。

Device

このメンバは現時点では使用されていません。

Directory

ファイルはディレクトリです。

Encrypted

ファイルのすべてのデータは暗号化されています。

Hidden

ファイルは隠しファイルであるため、通常のディレクトリ一覧には表示されません。

Normal

ファイルには、他の属性は設定されていません。

NotContentIndexed

ファイルは、オペレーティング システムによるコンテンツ インデックス サービスでインデックスされません。

Offline

ファイルはオフラインです。ファイルのデータはすぐには利用できません。

ReadOnly

ファイルは読み取り専用です。

ReparsePoint

ファイルにリパース ポイントが含まれています。リパース ポイントとは、ユーザー定義のデータのブロックです。

SparseFile

ファイルはスパース ファイルです。スパース ファイルは、通常は大きなファイルで、含まれているデータの大半はゼロです。

System

ファイルはシステム ファイルです。このファイルは、オペレーティング システムの一部であるか、またはオペレーティング システムが排他的に使用します。

Temporary

ファイルは一時ファイルです。ファイル システムは、データを大容量ストレージにフラッシュするのではなく、すべてのデータをメモリに保持するよう試みて、すばやくアクセスできるようにします。一時ファイルが不要になったら、アプリケーションが直ちに削除する必要があります。

ファイルが暗号化されているかどうかを確認するには

  1. 調べるファイルに対応する FileInfo オブジェクトを取得します。この例では、Testfile.txt ファイルに対応する FileInfo を取得します。

    Dim infoReader As System.IO.FileInfo
    infoReader = My.Computer.FileSystem.GetFileInfo("C:\testfile.txt")
    
  2. FileInfo オブジェクトから FileAttributes オブジェクトを取得します。この例では、FileInfo オブジェクトから FileAttributes を取得します。

    Dim attributeReader As System.IO.FileAttributes
    attributeReader = infoReader.Attributes
    
  3. FileAttributes を照会します。この例では、ファイルが暗号化されているかどうかを確認し、それに応じた結果を表示します。

    If (attributeReader And System.IO.FileAttributes.Encrypted) > 0 Then
        MsgBox("File is encrypted!")
    Else
        MsgBox("File is not encrypted!")
    End If
    

参照

処理手順

方法 : Visual Basic でファイルが隠しファイルかどうかを調べる

参照

FileAttributes

FileInfo

My.Computer.FileSystem オブジェクト

My.Computer.FileSystem.GetFileInfo メソッド

その他の技術情報

Visual Basic におけるファイル、ディレクトリ、およびドライブのプロパティ