依存関係のチェックにおけるファイルの除外

更新 : 2007 年 11 月

ソース コード ファイルにインクルード ファイルを追加すると、依存関係が作成されます。ソース ファイルはインクルード ファイルに依存します。ビルド処理中に、プロジェクト システムは、インクルード ファイルが変更されたかどうか、およびソース ファイルの再コンパイルが必要かどうかを確認します。変更されないインクルード ファイルがあれば、そのファイルの依存関係のチェックを省略することによってビルド時間を短縮できます。

SYSINCL.dat ファイルを作成すると、依存関係のチェック対象から除外されるディレクトリが一覧表示されます。指定したディレクトリまたはそのサブディレクトリの 1 つに含まれるファイルが除外されます。Visual C++ は製品の起動時に SYSINCL.dat を読み込みます。

SYSINCL.dat ファイルは、Local Settings\Application Data\Microsoft\VisualStudio\version (C:\Documents and Settings\username など) に格納できます。

Visual C++ では、依存関係のチェック対象から除外するファイルのディレクトリを指定できるほか、version サブディレクトリまたはその下位のファイルの依存関係がチェックされません。

依存関係のチェックからファイルを除外するには

  1. SYSINCL.dat に、ディレクトリ名を 1 行に 1 つずつ絶対パスで入力します。

  2. 開発環境を終了します。

  3. 開発環境を再起動します。

  4. [リビルド] をクリックして変更内容を有効にします。

azz1tk4w.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

[リビルド] では実行時に依存関係がチェックされないため、依存関係を除外しても [リビルド] の処理速度は向上しません。

参照

参照

ビルド処理の高速化