SharePoint ワークフロー ソリューションのデバッグ

更新 : 2007 年 11 月

対象
このトピックの情報は、指定された Visual Studio Tools for Office プロジェクトおよび Microsoft Office のバージョンにのみ適用されます。 プロジェクトの種類 SharePoint ワークフロー Microsoft Office のバージョン SharePoint Server 2007 詳細については、「アプリケーションおよびプロジェクトの種類別の使用可能な機能」を参照してください。

Visual Studio デバッガを使用して、SharePoint ワークフロー テンプレートをデバッグできます。デバッグを開始すると、Visual Studio によって SharePoint サイトが開かれ、ライブラリまたはリストにワークフロー テンプレートが追加されます。この後、ワークフロー テンプレートのインスタンスを起動し、標準のデバッグ ツールを使用してコードのデバッグを行うことができます。

メモ :
その他のアセンブリに参照を追加する場合は、アセンブリがグローバル アセンブリ キャッシュにインストールされていることを確認してください。そうしないと、ワークフロー ソリューションは失敗します。アセンブリをインストールする方法の詳細については、「方法 : グローバル アセンブリ キャッシュにアセンブリをインストールする」を参照してください。

デバッグ構成の設定の指定

SharePoint 2007 シーケンシャル ワークフロー プロジェクトまたは SharePoint 2007 ステート マシンのワークフロー プロジェクトを最初に作成するときには、新しい Office SharePoint ワークフロー ウィザードを使用して、デバッグの構成設定を指定できます。詳細については、「方法 : SharePoint ワークフロー プロジェクトを作成する」を参照してください。

これらの設定を変更するには [プロパティ] ウィンドウを使用するか、もう一度新しい Office SharePoint ワークフロー ウィザードを起動します。詳細については、「方法 : SharePoint ワークフロー プロジェクトのデバッグ構成の設定を変更する」を参照してください。

ウィザードに含まれているデバッグの設定を、次の表に示します。

設定	説明
表示名	SharePoint Server Web サイトのワークフロー テンプレートを指定します。この名前は、ライブラリまたはリストで利用可能なワークフロー テンプレートの一覧に表示されます。
ターゲット サイト	このワークフローを実行するときに使用する SharePoint Web サイトの URL を指定します。このワークフローを開発してデバッグするには、サイトはローカル コンピュータ上にあることが必要です。
ターゲット リスト	ワークフローの初期化に使用するライブラリまたはリストを指定します。ワークフロー内のアクティビティが、ライブラリまたはリストのアイテムに適用されます。
タスク リスト	使用するタスク リストを指定します。タスク リストには、ワークフローの各参加要素が利用可能なワークフロー タスクが表示されます。
履歴リスト	ワークフローの実行中に発生するすべてのイベントを表示するリストを指定します。ローカル SharePoint Web サイト上に履歴リストが存在しない場合は、Visual Studio Tools for Office のワークフロー配置プロセスによって作成されます。
自動関連付け	新しい Office SharePoint ワークフロー ウィザードで指定したライブラリまたはリストに、ワークフロー テンプレートを自動的に関連付けるかどうかを指定します。 このオプションをオンにすると、Visual Studio Tools for Office ワークフロー配置プロセス中に、特定のライブラリまたはリストに対してワークフロー テンプレートが関連付けられます。 このオプションをオフにした場合は、SharePoint Web サイトの [ワークフローの追加] 管理ページを使用して、ライブラリまたはリストに対してワークフロー テンプレートを手動で関連付ける必要があります。
手動での開始を許可	ライブラリ内のドキュメントまたはリスト内のアイテムから、ワークフローを手動で開始できるかどうかを指定します。詳細については、「ドキュメントまたはアイテムでワークフローを手動で起動する」を参照してください。
アイテムの作成時に開始	ライブラリまたはリストに新しいアイテムが作成されたときにワークフローを開始するかどうかを指定します。
アイテムの変更時に開始	ライブラリまたはリストでアイテムが更新されたときにワークフローを開始するかどうかを指定します。

SharePoint の機能

1 つの機能は、移植性のあるモジュール式の機能単位で構成されているため、サイト定義の変更作業が簡略化されます。1 つの機能は Windows SharePoint Services 要素のパッケージで、特定のスコープを有効にすることができるため、特定の目的やタスクを実現できます。ワークフロー配置プロセスでは、ワークフロー テンプレートは機能として配置されます。

デバッガを起動すると、ワークフロー配置プロセスにより、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\web server extensions\12\TEMPLATE\FEATURES の feature ディレクトリにフォルダが作成されます。

feature ディレクトリに作成された、ソリューションのフォルダには、機能定義ファイルとワークフロー定義ファイルが格納されます。機能定義ファイル (feature.xml) は、ワークフロー機能のファイルについて説明します。ワークフロー定義ファイル (workflow.xml) は、ワークフロー テンプレートについて説明します。これらのファイルは、ソリューション エクスプローラで確認できます。これらのファイルの詳細については、「SharePoint ワークフロー プロジェクト テンプレート」を参照してください。

配置プロセスのデバッグ

Visual Studio デバッガを起動すると、Visual Studio Tools for Office ワークフロー配置プロセスにより、次のタスクが実行されます。

• 機能定義ファイルとワークフロー定義ファイルを SharePoint Server に配置します。

• ワークフロー アセンブリをグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) にインストールします。

• インターネット インフォメーション サービス (IIS) と SharePoint Server を再起動します。

• SharePoint Server 2007 で機能をアクティブにします。

• 新しい Office SharePoint ワークフロー ウィザードで選択した SharePoint ライブラリまたはリストに、ワークフローを関連付けます。

• Windows SharePoint Services プロセス (w3wp.exe) に Visual Studio デバッガをアタッチします。

• ライブラリまたはリストの適切なページを表示します。

  メモ :
  ライブラリまたはリストにワークフロー テンプレートを自動的に関連付けないように選択した場合は、まず、SharePoint の [ワークフローの追加] 管理ページを使用して、ライブラリまたはリストに対してワークフロー テンプレートを手動で関連付ける必要があります。

Visual Studio Tools for Office は、各タスクが完了すると、Visual Studio の [出力] ウィンドウにステータス メッセージを表示します。タスクを完了できない場合、Visual Studio Tools for Office は Visual Studio の [エラー一覧] ウィンドウにエラー メッセージを表示します。エラーを解決する方法の詳細については、「SharePoint ワークフロー ソリューションのトラブルシューティング」を参照してください。

ワークフローの開始

配置プロセスでは、ワークフローは開始されません。SharePoint Web サイトからワークフローを開始する必要があります。Microsoft Office Word 2007 などのクライアント アプリケーションや別個のサーバー側のコードを使用して、ワークフローを開始することもできます。新しい Office SharePoint ワークフロー ウィザードで指定したいずれかのアプローチを使用します。

たとえば、ワークフローの手動での開始を許可した場合は、ライブラリまたはリスト内のアイテムから、ワークフローを直接開始します。ワークフローを手動で開始する方法の詳細については、「ドキュメントまたはアイテムでワークフローを手動で起動する」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : SharePoint ソリューションをデバッグするときにヘルパー ファイルを含める

SharePoint シーケンシャル ワークフローのサンプル

チュートリアル : SharePoint ワークフロー ソリューションの作成とデバッグ

概念

SharePoint ワークフロー ソリューション

SharePoint ワークフロー ソリューションのトラブルシューティング

その他の技術情報

フィーチャーを使用したワークフローの展開