方法 : LINQ プロジェクトを作成する

更新 : 2007 年 11 月

.NET Framework version 3.5 Service Pack 1 を対象とする Visual C# および Visual Basic の新しいプロジェクトには、基本的な LINQ 機能に必要な名前空間と参照が含まれています。新しいプロジェクトを作成するだけで、オブジェクト コレクションに対する LINQ クエリの記述を開始できます。Visual Basic では、LINQ to XML 機能に必要な参照と名前空間のインポートも追加されます。Visual C# では、これらを手動で追加する必要があります。

LINQ to XML または LINQ to DataSet をいずれかの言語で使用するには、次のセクションの手順に従って、名前空間と参照を手動で追加する必要があります。

以前のバージョンの Visual Studio で作成したプロジェクトをアップグレードする場合は、これらの参照やその他の LINQ 関連の参照を手動で指定すると共に、プロジェクトが .NET Framework Version 3.5 を対象とするように手動で設定することが必要になる可能性があります。

Bb546156.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

コマンド プロンプトからビルドする場合は、drive:\Program Files\Reference Assemblies\Microsoft\Framework\v3.5 にある LINQ 関連の DLL への参照を手動で指定する必要があります。

LINQ の名前空間と参照を追加する手順

.NET Framework Version 3.5 を対象とするには

  1. Visual Studio 2005 で作成された Visual Basic プロジェクトまたは C# プロジェクトを Visual Studio で開き、表示される指示に従って Visual Studio 2008 プロジェクトに変換します。

  2. C# プロジェクトの場合は、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。

    1. [アプリケーション] プロパティ ページで、[対象のフレームワーク] ボックスの一覧の [.NET Framework 3.5] をクリックします。
  3. Visual Basic プロジェクトの場合は、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。

    [コンパイル] プロパティ ページで、[詳細コンパイル オプション] をクリックし、[対象のフレームワーク (すべての構成)] ボックスの一覧の [.NET Framework 3.5] をクリックします。

基本的な LINQ 機能を有効にするには

  1. Visual Basic プロジェクトまたは C# プロジェクトで、[プロジェクト] メニューの [参照の追加] をクリックします。

  2. [参照の追加] ダイアログ ボックスで、[.NET] タブをクリックし、System.Core.dll までスクロールして、それをクリックします。[OK] をクリックします。

  3. ソース コード ファイルまたはプロジェクトに、System.Linq に対する using ディレクティブまたは Imports ステートメントを追加します。

    詳細については、「using ディレクティブ (C# リファレンス)」または「方法 : インポートした名前空間を追加または削除する (Visual Basic)」を参照してください。

式ツリーを使用した LINQ の高度な機能を有効にするには

  • System.Core.dll への参照が既に存在する場合は、System.Linq.Expressions に対する using ディレクティブまたは Imports ステートメントを追加します。

    詳細については、「式ツリー」を参照してください。

LINQ to XML を使用するには

  1. 必要に応じて、このトピックで既に説明した手順に従って、System.Core.dll への参照と、System.Linq に対する using ディレクティブまたは Imports ステートメントを追加します。

  2. System.Xml.Linq への参照を追加します。

  3. System.Xml.Linq に対する using ディレクティブまたは Imports ステートメントを追加します。

    Bb546156.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    既定では、この機能は Visual Basic プロジェクト向けに提供されています。

    詳細については、「LINQ to XML」を参照してください。

LINQ to SQL を使用するには

  1. 必要に応じて、このトピックで既に説明した手順に従って、System.Core.dll への参照と、System.Linq に対する using ディレクティブまたは Imports ステートメントを追加します。

  2. System.Data.Linq への参照を追加します。

  3. プロジェクトの要件に応じて、System.Data.Linq やその他の System.Data.Linq の名前空間に対する using ディレクティブまたは Imports ステートメントを追加します。

    詳細については、「LINQ to SQL」を参照してください。

LINQ to Dataset を使用するには

  1. 必要に応じて、このトピックで既に説明した手順に従って、System.Core.dll への参照と、System.Linq に対する using ディレクティブまたは Imports ステートメントを追加します。

  2. LINQ to DataSet 機能の System.Data.DataSetExtensions.dll への参照を追加します。System.Data.dll への参照がまだ存在していない場合は追加します。

  3. データベースへの接続方法に応じて、System.Data と、必要な場合は System.Data.Common および System.Data.SqlClient に対する using ディレクティブまたは Imports ステートメントを追加します。

    詳細については、「LINQ to DataSet」を参照してください。

参照

参照

using ディレクティブ (C# リファレンス)

その他の技術情報

統合言語クエリ (LINQ: Language-Integrated Query)