Database Edition の新機能

Microsoft Visual Studio Team System Database Edition が更新され、次の機能がサポートされるようになりました。

  • SQL Server 2008.

  • データベース サーバーのオブジェクトおよび設定 (ログイン、カスタム エラー メッセージなど) に対する変更を管理するためのサーバー プロジェクトの作成。

  • ビルド設定と配置設定のより柔軟な構成。 たとえば、データベースを 1 回ビルドすると、生成されたコンパイル済みプロジェクトを任意の数のターゲット データベースに配置できます。ターゲット データベースごとに異なる構成を指定することもできます。

  • データベースの配置またはデータベース スキーマのインポートのために使用できるスタンドアロンのコマンド ライン ツール。

  • スキーマ比較のセッションをデータベース プロジェクトの一部として保存、またはスタンドアロンのファイルに保存する機能。

  • 設計、名前付け、およびパフォーマンスに関する一般的な問題を特定するためのデータベース コードの自動分析。

  • オブジェクトを異なるスキーマにすばやく簡単に移動したり、オブジェクト名を完全修飾するための新しい種類のリファクタリング。

  • データベース コードの分析、新しいリファクタリングの種類およびターゲットのための追加規則の作成に使用できる新しい機能拡張ポイント。

  • ヘルプ コンテンツの構成の更新。ユーザー シナリオに重点が置かれています。

SQL Server 2008

このリリースの Database Edition では、SQL Server 2008 がサポートされます。 このリリースでは、SQL Server の異なるバージョン間でスキーマを比較することもできます。

サーバー プロジェクト

データベース プロジェクトを使用してデータベースに対する変更を管理する以外に、サーバー プロジェクトを使用してデータベース サーバーのオブジェクトおよび設定に対する変更を管理できるようになりました。 詳細については、「データベース プロジェクトとサーバー プロジェクトの概要」および「チーム データベース開発の開始」を参照してください。

ビルドと配置

以前のバージョンの Database Edition では、配置先の環境ごとにデータベース プロジェクトをビルドする必要がありましたが、 プロジェクトを 1 回ビルドするだけで、さまざまな配置環境に配置できるようになりました。 詳細については、「データベースのビルドおよび分離開発環境への配置」および「データベースのビルドおよびステージング環境または稼動環境への配置」を参照してください。

スタンドアロンのコマンド ラインによる配置とインポート

Database Edition が実行されていないコンピュータからデータベース プロジェクトを配置できるようになりました。 新しいコマンド ライン ツール VSBDCMD およびそのサポート ファイルをユニバーサル シリアル バス (USB) ドライブにコピーし、これを使用してリモート コンピュータからデータベースを配置できます。 VSDBCMD を使用して、データベースまたはサーバーのオブジェクトおよび設定を .dbschema ファイルにインポートすることもできます。 詳細については、「方法 : VSDBCMD を使用してコマンド プロンプトからデータベースを配置用に準備する」および「方法 : コマンド プロンプトからスキーマをインポートする」を参照してください。

スキーマ比較の保存

スキーマ比較のセッションをデータベース プロジェクトまたはスタンドアロンのファイルに保存できるようになりました。 これにより、後で同じ比較を実行できます。

データベース コードの分析

Database Edition を使用して、マネージ コードの分析と同様にデータベース コードの分析を実行できるようになりました。 コードを分析することにより、設計、名前付け、およびパフォーマンスに関する一般的な問題を特定できます。 詳細については、「スタティック分析によるデータベース コードの改善」を参照してください。

新しいリファクタリングの種類

以前のバージョンの Database Edition では、名前の変更リファクタリングを使用して、オブジェクト名へのすべての参照を置き換えることができました。 このリリースでは、リファクタリングを使用して、新しいスキーマへのオブジェクトの移動、ワイルドカード文字の展開、またはオブジェクト定義での名前の完全修飾を行うこともできるようになりました。 詳細については、「別のスキーマにデータベース オブジェクトを移動する」、「SELECT ステートメントでワイルドカード文字を展開する」、および「データベース オブジェクトの名前の完全修飾」を参照してください。

機能拡張の作成

機能拡張を作成することにより、データベース コードを分析するための規則、データベース リファクタリングの種類またはターゲット、単体テストの条件、あるいはデータ ジェネレータの種類を追加できます。 詳細については、「Database Edition の機能の拡張」を参照してください。

シナリオベースのコンテンツ

このリリースでは、Database Edition における変更点に加えて、さまざまなユーザー シナリオを取り上げた新しい種類のヘルプ トピックおよび関連するタスクが追加されています。 以前の "オリエンテーション的な" トピックはあまり役に立たなかったというお客様からのフィードバックを受けて、各シナリオでは、ユーザーが解決しようとしている可能性のある問題を取り上げています。さらに、その問題を解決するために実行する必要があるタスクを説明し、詳細情報へのリンクを示します。 この新しい種類のトピックに関するフィードバックをお送りいただくこともできます。

参照

概念

データベースの変更の管理

Database Edition の用語の概要