My.Computer.FileSystem.ReadAllText メソッド
更新 : 2007 年 11 月
テキスト ファイルの内容を String で返します。
' Usage
Dim value As String = My.Computer.FileSystem.ReadAllText(file)
Dim value As String = My.Computer.FileSystem.ReadAllText(file ,encoding)
' Declaration
Public Function ReadAllText( _
ByVal file As String _
) As String
' -or-
Public Function ReadAllText( _
ByVal file As String, _
ByVal encoding As System.Text.Encoding _
) As String
パラメータ
file
読み取るファイルの名前とパスを指定する String です。必ず指定します。encoding
ファイルの読み取りに使用する文字エンコーディングを指定する System.Text.Encoding です。必ず指定します。既定値は UTF-8 です。
戻り値
ファイルの内容が格納された String。
例外
ファイルの内容が予想どおりでないことがあり、ファイルの内容を読み取るメソッドが失敗する可能性があります。
次の条件を満たす場合は、例外が発生する可能性があります。
パスが無効です。1) 長さが 0 の文字列である、2) 空白だけが含まれている、3) 無効な文字が含まれている、4) デバイス パスである (\\.\ で開始されている)、のいずれかの理由が考えられます (ArgumentException)。
ファイル名が円記号 (\) で終わっています (ArgumentException)。
パスが Nothing であるため、有効ではありません (ArgumentNullException)。
ファイルが存在しない場合 (FileNotFoundException)
ファイルが別のプロセスで使用中か、または I/O エラーが起きています (IOException)。
パスがシステムで定義されている最大長 (PathTooLongException) を超えています。
パス内のファイル名またはディレクトリ名にコロン (:) が含まれているか、または形式が無効です (NotSupportedException)。
文字列をバッファに書き込むための十分なメモリがありません (OutOfMemoryException)。
ユーザーがパスを表示するのに必要なアクセス許可を持っていません (SecurityException)。
解説
My.Computer.FileSystem オブジェクトの ReadAllText メソッドを使うと、テキスト ファイルを読み取ることができます。ファイルの内容は文字列で返されます。
ファイルの中身が ASCII や UTF-8 などでエンコーディングされている場合は、ファイルのエンコーディングを指定できます。拡張文字を含むファイルを読み取る場合は、ファイルのエンコーディングを指定する必要があります。
ファイル名からファイルの内容を判断しないでください。たとえば、Form1.vb というファイルが Visual Basic のソース ファイルではない可能性もあります。アプリケーションでデータを使用する前に、入力をすべて検証してください。
処理手順
My.Computer.FileSystem.ReadAllText メソッドに関連するタスクの例を次の表に示します。
目的 |
参照項目 |
|---|---|
テキスト ファイルからの読み取り |
使用例
次の例は Test.txt の内容を文字列に読み取り、メッセージ ボックスに表示します。
Dim reader As String
reader = My.Computer.FileSystem.ReadAllText("C:\test.txt")
MsgBox(reader)
次の例は、ASCII ファイルである Test.txt の内容を文字列に読み取り、メッセージ ボックスに表示します。
Dim reader As String
reader = My.Computer.FileSystem.ReadAllText("C:\test.txt", _
System.Text.Encoding.ASCII)
MsgBox(reader)
必要条件
名前空間 : Microsoft.VisualBasic.MyServices
クラス : FileSystemProxy (FileSystem へのアクセスを可能にします)
アセンブリ : Microsoft Visual Basic ランタイム (Microsoft.VisualBasic.dll 内)
使用可能なプロジェクトの種類
プロジェクトの種類 |
使用可/不可 |
|---|---|
Windows アプリケーション |
可 |
クラス ライブラリ |
可 |
コンソール アプリケーション |
可 |
Windows コントロール ライブラリ |
可 |
Web コントロール ライブラリ |
可 |
Windows サービス |
可 |
Web サイト |
可 |
アクセス許可
次のアクセス許可が必要になる可能性があります。
アクセス許可 |
説明 |
|---|---|
ファイルとフォルダへのアクセス許可を制御します。関連する列挙値 : Unrestricted。 |
詳細については、「コード アクセス セキュリティ」および「アクセス許可の要求」を参照してください。
参照
処理手順
方法 : StreamReader を使用してファイルからテキストを読み取る (Visual Basic)
トラブルシューティング : テキスト ファイルの読み取りと書き込み
チュートリアル : Visual Basic によるファイルとディレクトリの操作