extern エイリアス (C# リファレンス)

更新 : 2007 年 11 月

同じ完全修飾型名を持つアセンブリの 2 つのバージョンを参照することが必要になる場合があります。たとえば、1 つのアプリケーションでアセンブリの複数のバージョンを使用する必要がある場合などが挙げられます。外部アセンブリのエイリアスを使用すると、エイリアスで指定されるルート レベルの名前空間内に各アセンブリの名前空間をラップできます。これにより、これらの名前空間を 1 つのファイルで使用できます。

ms173212.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

extern キーワードは、メソッドがアンマネージ コードで作成されていることを宣言する場合に、メソッドの修飾子として使用されます。

同じ完全修飾型名を持つ 2 つのアセンブリを参照するには、コマンド プロンプトで次のようにエイリアスを指定します。

/r:GridV1=grid.dll

/r:GridV2=grid20.dll

外部エイリアス GridV1 と GridV2 が作成されます。プログラム内からこれらのエイリアスを使用するには、extern キーワードを使用してエイリアスを参照します。次に例を示します。

extern alias GridV1;

extern alias GridV2;

それぞれの extern エイリアス宣言により追加されるルートレベルの名前空間は、グローバル名前空間と並列になりますが、グローバル名前空間内には位置しません。したがって、各アセンブリの型を参照するときに、適切な名前空間エイリアスをルートとする型の完全修飾名を使用することで、あいまいさのない状態で参照できます。

前の例では、GridV1::Grid は grid.dll のグリッド コントロールであり、GridV2::Grid は grid20.dll のグリッド コントロールです。

C# 言語仕様

詳細については、「C# 言語仕様」の次のセクションを参照してください。

  • 9.3 extern エイリアス

参照

概念

C# プログラミング ガイド

参照

C# のキーワード

名前空間キーワード (C# リファレンス)

:: 演算子 (C# リファレンス)

/reference (メタデータのインポート) (C# コンパイラ オプション)

その他の技術情報

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