報告されたテスト結果

更新 : 2007 年 11 月

テスト ランタイム エンジンは、実行したテストの種類に応じて、さまざまな種類のテスト結果を作成します。

ms182495.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

組み込みテスト、つまり単体テスト、手動テスト、Web テスト、ロード テスト、汎用テスト、および順序指定テストによって生成される結果の詳細については、「特定のテストの種類の結果」を参照してください。

すべてのテストの種類で、次の動作を共有します。

  • 基本的な結果。テストを実行すると、テストをローカルで実行したか、リモートで実行したかにかかわらず、基本的な一連のテスト結果が作成されます。詳細については、「主なテスト結果」を参照してください。[テスト結果] ウィンドウに、これらの結果が表示されます。これには、[成功] や [失敗] などの結果や、生成されたエラー メッセージが含まれます。このウィンドウでの情報の表示はカスタマイズできます。詳細については、「方法 : テスト結果ビューを調整する」を参照してください。

  • テスト結果ファイル。テストを実行すると、テスト結果ファイルが生成され、自動的にディスクに保存されます。この XML ファイルには拡張子 .trx が付いており、テストおよびテストの実行に関する情報が含まれています。テストの実行はソリューションを閉じるまでメモリ内にあるため、[テストの実行結果のエクスポート] をクリックすると、指定した場所のディスクに、指定した名前で保存できます。同様に、ディスクの .trx ファイルからテスト結果を読み込むことができます。詳細については、「方法 : テスト結果をエクスポートする」を参照してください。

    ms182495.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    Visual Studio は、自動生成されたテスト結果をファイルソリューション フォルダ階層構造のテスト結果フォルダに保存します。[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスを使用してプロジェクトを作成し、既定のフォルダ構造を使用している場合は、ソリューション フォルダはマイ ドキュメントの下のフォルダ階層構造にあります。ソリューションを Team Foundation バージョン管理で開いた場合、ソリューションはワークスペース内にあります。テスト結果フォルダの場所の詳細については、「テスト配置の概要」を参照してください。

  • 追加の結果。テスト結果の詳細ページでは個別のテストの詳細な結果を、テスト実行の詳細ページではテストの実行全体の詳細な結果を確認できます。これらのページに表示される結果は、テストの種類によって異なります。

    ms182495.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    テストを実行してその結果を表示した後、特に一部のテストが失敗した場合には、テストを変更して再実行できます。テストの実行を再作成するには、1 つまたは複数のテストを変更した後で、[テスト結果] ウィンドウのツール バーで [実行] をクリックします。詳細については、「方法 : テストを再実行する」を参照してください。

テスト結果の一般的なレポート

どのテストの種類でも、テストの実行が開始された直後に、テスト名およびテスト結果が表示されます。[保留]、[処理中]、[結果を作成できません]、[成功]、[失敗] などの結果は、テストの実行中にリアル タイムで更新されます。特に Web テストやロード テストなど、特定のテストの種類では、テスト実行中により広範囲なデータが報告されます。「特定のテストの種類の結果」を参照してください。

ms182495.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

[テスト結果] ウィンドウの表示は、フィルタを適用して特定のテストの実行のみを表示するなど、さまざまな方法で変更できます。詳細については、「方法 : テスト結果ビューを調整する」を参照してください。

[テスト結果] ウィンドウのボタンを使用して、テストの実行を一時停止、停止、および再開できます。これを行うと、テスト結果が更新され、テストの実行の現在の状態が反映されます。詳細については、「方法 : テストの実行を一時停止、再開、および停止する」を参照してください。

テストの実行が完了すると、その結果がディスクに書き込まれます。格納されるファイルの識別および使用の詳細については、「方法 : テスト結果をインポートする」を参照してください。

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リモートでのテストの実行は非同期操作です。リモート テストの実行を開始し、Visual Studio を閉じると、テストの実行が続行します。Visual Studio を再起動して、リモート実行に接続すると、[テスト結果] ウィンドウにテスト結果が表示されます。

テスト結果の詳細ページ

Web テストおよびロード テストを除くすべてのテストの種類では、[テスト結果] ウィンドウに表示されるすべての情報と、個々のテストに関する詳細なテスト結果が、テストの [テスト結果の詳細] ページに表示されます。これを行うには、[テスト結果] ウィンドウでテスト結果をクリックして Enter キーを押し、テスト結果をダブルクリックするか、テスト結果を右クリックして [テスト結果の詳細の表示] を選択します。

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このウィンドウには、特定の個々のテストの種類に関する詳細なテスト結果が表示されます。このページは、Visual Studio Team System Test Edition をカスタマイズしたり、特定のテスト結果に対して新しい種類のビューアを追加したりする場合に特に役立ちます。

このウィンドウには、次のような、テストの失敗の原因となる特定のエラーも表示されます。

  • 読み込みテストまたは順序指定テストなどのコンテナ テストが空で実行できません。

  • 1 つ以上のテストごとの配置項目が見つからず、配置できませんでした。

テスト実行の詳細ページ

テストを実行した後で、[テスト結果] ウィンドウのステータス バーに、テストの実行の全体的なステータスが表示されます。このステータスはテストの実行全体に対するもので、それに含まれる個々のテストに対するものではありません。

テストの実行全体の詳細な結果を表示するには、テスト実行の詳細ページ を開きます。これを行うには、ステータス バーのステータス リンクをクリックします。ステータス リンクの表現は、テストの実行のステータスを反映して、テストの実行: エラー、テストの実行: 結果を作成できません、テストの実行: 失敗、またはテストの実行: 完了のように表示されます。

テスト実行の詳細ページには、実行時にアクティブであったテスト実行構成など、テストの実行に関する一般的な情報が表示されます。また、実行時に通過、失敗、スキップしたテストの数や、バイナリ ファイルのインストルメントの失敗など、発生したエラーの説明も表示されます。

このウィンドウには、次のような、テストの実行の失敗の原因となる特定のエラーも表示されます。

  • 実行構成で指定された配置ファイルが配置できません。

  • アセンブリをインストルメントすることができなかったため、コード カバレッジに失敗しました。

  • 情報が収集されなかったため、コード カバレッジに失敗しました。

  • リモート テストの実行後にファイルをコントローラからコピーできません。

特定のテストの種類の結果

組み込みのテストの種類が異なると、作成されるテスト結果も異なります。テスト結果の詳細については、「主なテスト結果」を参照してください。

  • 単体テスト。単体テストが失敗するのは、タイム アウトした場合、例外がスローされたが対応する ExpectedException 属性がない場合、または Assert ステートメントによって失敗または [結果を作成できません] の結果が生成された場合です。詳細については、「ユニット テストの構造」を参照してください。コード カバレッジの結果も、単体テストの実行時に取得できます。詳細については、「方法 : コード カバレッジ データを取得する」を参照してください。

    単体テストの場合は、[テスト結果の詳細] ページにテスト継続時間、テストが実行されるコンピュータの名前、およびテストの開始時間と終了時間も表示されます。生成されたエラー メッセージも表示され、[スタック トレースのエラー] にはエラーが発生した場所も表示されます。

  • 手動テスト。手動テストを実行するテスタは、その結果を割り当て、オプションでコメントを入力します。「テスト結果の詳細ページ」で説明されているように詳細を要求すると、ウィンドウが表示され、手動テストのテキスト、テスタが入力したコメント、およびテスト結果が表示されます。

  • Web テスト。Web テストの詳細なテスト結果は、大部分のテストの種類のテスト結果よりも広範です。たとえば、発行された HTTP 要求や返された HTTP 要求が含まれています。[Web ブラウザ] タブには、返された各 Web ページのイメージが表示されます。詳細については、「方法 : Web テストを実行する」を参照してください。

  • ロード テスト。ロード テストの結果は広範で、たとえば、テスト期間中のカウンタの瞬間的な値を示すグラフなどが含まれています。ロード テストの結果を生成時に表示したり、完了したロード テストの実行から結果を表示したりできます。詳細については、「ロード テストの結果リポジトリの概要」を参照してください。

  • 汎用テスト。汎用テストの結果には、[成功] または [失敗] の値と、生成されたエラー メッセージの表示が含まれています。汎用テストは、ラップする実行可能ファイルが 0 の値を返すと通過し、その他の値が返されると失敗します。また、汎用テストでは、詳細な XML 結果ファイルを作成して、[成功] や [失敗] だけでなく、[結果を作成できません] や [タイムアウトしました] などのその他の値や、より詳細な情報を報告できます。詳細については、「汎用テストの概要」および「汎用テストでの概要結果ファイルの使用」を参照してください。

  • 順序指定テスト。順序指定テストは、その中に含まれるすべてのテストが通過すると、通過します。[テスト結果の詳細] ページには、順序指定テストに含まれるすべてのテストを一覧表示するテーブルが含まれます。このテーブルの行をダブルクリックすると、個々のテストの詳細な結果を表示できます。詳細については、「順序指定テストの概要」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : テスト結果ビューを調整する

概念

主なテスト結果

その他の技術情報

テスト結果の保存と発行