Side-by-Side アセンブリ

Side-by-Side (SxS) アセンブリにより、アプリケーションは、使用するシステム DLL や従来の COM コンポーネント (MDAC、MFS、MSVCRT、MSXML など) のバージョンを指定できます。たとえば、Enterprise Services アプリケーションが特定のバージョンの依存アセンブリを利用している場合、新しいバージョンがインストールされた後でも、アプリケーションが古いバージョンのアセンブリを使用するようにすることができます。

SxS アセンブリを構成する場合は、DLL に対するパスとアプリケーション マニフェスト ファイルに対するパスが必要です。アプリケーション マニフェスト ファイルへのパスは、そのアプリケーションの [プロパティ] ダイアログの [アクティブ化] タブにある [アプリケーション ルート ディレクトリ] プロパティ (コンポーネント サービス エクスプローラで見つけることができます) を使用して指定します。アプリケーション マニフェストは XML ファイルで、DLL がインストールされている場所に関する情報を含んでいます。マニフェストは、アプリケーションのアクティブ化コンテキストを作成するために使用されます。アクティブ化コンテキストにより、アプリケーションは、特定バージョンの DLL、COM オブジェクトのインスタンス、またはカスタム ウィンドウ バージョンを読み込むことができます。次に、マニフェスト ファイルの抜粋を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> 
<assembly xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1" manifestVersion="1.0"> 
<assemblyIdentity publicKeyToken="75e377300ab7b886" type="win32" name="Test4Dir" version="1.0.0.0" processorArchitecture="x86"/> 
<file name="DirComp.dll" hash="35ca6f27b11ed948ac6e50b75566355f0991d5d9" hashalg="SHA1"> 
<comClass clsid="{6C6CC20E-0F85-49C0-A14D-D09102BD7CDC}" progid="DirComp.PathInfo" threadingModel="apartment"/> 
<typelib tlbid="{AA56D6B8-9ADB-415D-9E10-16DD68447319}" version="1.0" helpdir=""/> 
</file> 
</assembly>

コンポーネント サービス管理ツールを使用して、特定の COM+ アプリケーションに対して有効な SxS アセンブリ マニフェスト ファイルを含む、アプリケーション ルート ディレクトリの完全なパスを入力できます。

関連項目

概念

サービス コンポーネントの登録

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