Team System のテスト ツールについて
更新 : 2007 年 11 月
このセクションでは、Microsoft Visual Studio Team System Test Edition のツールおよびウィンドウを紹介します。テストを作成および操作する方法、使用できるテストの種類、テスト ツールの構成方法など、Team System テスト ツール の基本的な側面について説明します。
.gif "メモ") メモ : |
|---|
ここで説明する機能のすべてが Visual Studio Professional Edition で使用できるわけではありません。このチュートリアルで説明する手順のうち、手動テストの作成、テスト結果の発行、テスト リスト エディタの使用、およびテスト リストの作成、実行、再利用は、Visual Studio Professional Edition を使用している場合は実行できません。Professional Edition のテスト機能の詳細については、「Visual Studio Professional Edition でのテスト ツールの使用」を参照してください。 |
Team System テスト ツールがメリットをもたらすのはテスタだけではありません。プログラマ、特にテストの作成者は、Team System テスト ツール の多くの機能を使用します。両方の役割について次に説明します。
テスタ。テスタ プロファイルで Visual Studio を起動すると、プログラミングに固有のメニューおよびウィンドウは表示されないため、プログラム的な要素のないテストの作成、既存のテストの管理、テストの実行などのタスクに集中できます。詳細については、「テストの作成と編集」、「テストの管理」、および「テストの実行」を参照してください。
プログラマ。Visual Studio を起動するときに、実行コードやテスト目的で使用するコードのプログラミングで最もよく使用または学習する言語を選択できます。[既定の環境設定の選択] ダイアログ ボックスで言語を選択すると、プログラマとして識別されます。この選択を行うと、すべてのメニューとウィンドウが表示されます。詳細については、「テストの作成と編集」および「テストの実行」を参照してください。
使用できる機能
Team System テスト ツール に固有の機能の概要を示します。
Team Edition for Testers の機能の紹介
Visual Studio を起動します。
[テスト] メニューをクリックします。
このメニューを使用して、新しいテストを作成し、テスト環境を設定し、リモート テスト実行を構成し、Team System テスト ツール のウィンドウを開くことができます。既定のテストの種類が候補としていくつか表示されます。詳細については、「テストの種類の選択」を参照してください。
Web テストを作成します。その方法については、「方法 : Web テストを記録する」または「チュートリアル : Web テストの記録と実行」を参照してください。
新しいテストを作成すると、ソリューションが作成され、テスト プロジェクトが自動的にそのソリューションに追加されます。テスト プロジェクトには、任意の数と種類のテストを含めることができます。テスト プロジェクトは、ソリューションの他のプロジェクトと同じ場所に置かれます。これらは他の種類のプロジェクトと同様に、アセンブリに組み込まれます。
ソリューション エクスプローラで、.testrunconfig という拡張子の付いたファイルをダブルクリックします。
[実行構成] ダイアログ ボックスが表示されます。実行構成を編集して、テストの実行方法の多くの側面を変更できます。実行構成の設定は複数のセットを保存できますが、アクティブにできるのは 1 セットのみです。テストは、現在アクティブである実行構成に従って実行されます。詳細については、「テスト実行の構成」を参照してください。
[テスト] をクリックし、[ウィンドウ] をクリックし、[テスト ビュー] をクリックします。
[テスト ビュー] ウィンドウには、現在読み込まれているすべてのテストが表示されます。このウィンドウは、テスト開発プロセスで使用します。詳細については、「テストの表示と実行」を参照してください。
次に、Web テストを実行します。「方法 : Web テストを実行する」を参照してください。
テストを実行すると、[テスト結果] ウィンドウが開きます。このウィンドウには、テスト結果の概要が表形式で表示されます。一度に 1 つのテスト実行が表示されます。テスト実行の中で、各行は個々のテストの結果を表します。
[テスト結果] ウィンドウの行をダブルクリックすると、そのテストの結果の詳細を取得できます。[テスト結果] ウィンドウのツール バーの [コード カバレッジ結果の表示] をクリックすることにより、テストが実行されたときの対象コードの範囲でのデータを表示することもできます。詳細については、「方法 : コード カバレッジ データを取得する」を参照してください。
メモ :Team Foundation Server に接続している場合は、テスト結果データの発行、テストまたはテスト結果からの作業項目の作成、およびテストまたはテスト結果と既存の作業項目との関連付けを行うこともできます。「Team System との統合」を参照してください。
[テスト] をクリックし、[ウィンドウ] をポイントし、[テスト リスト エディタ] をクリックします。
これにより、テスト リスト エディタが表示されます。テスタの場合は、テスト リスト エディタを頻繁に使用することが予想されます。このウィンドウでは、テストのリストへの整理、テストの実行、読み込んだテストを表示する際のフィルタとグループ化、現在読み込まれているセットへの追加のテストのインポート、およびテストのエクスポートを行うことができます。現在読み込まれているテストがない場合は、テスト リスト エディタを使用して、ハード ディスク上のフォルダからテストを読み込むことができます。詳細については、「テストの管理」を参照してください。
Visual Studio 2005 のコマンド プロンプトを開き、「mstest /?」と入力します。
これは、MSTest.exe コマンド ライン テスト ユーティリティです。このコマンドは、テストまたはビルド ラボ内のテストを実行する場合に使用します。このコマンドを使用すると、テストを実行して結果を取得し、テスト結果データを発行できるため、チームの他のメンバがそれを使用できます。詳細については、「コマンド ライン テスト実行」を参照してください。
手動テストを作成します。詳細については、「方法 : 手動テストを作成する」を参照してください。
テスト リスト エディタで、[テストの一覧] を右クリックし、[新しいテスト リスト] をクリックします。
選択した名前を入力し、[OK] をクリックします。
テスト リストが作成されます。テスト リストとは、テストを整理するためのコンテナです。
テスト リスト エディタの [読み込まれたすべてのテスト] をクリックします。
Web テストおよび手動テストを、作成したテスト リストにドラッグします。
新しいテスト リストに 2 つのテストが設定されます。
テスト リストの隣にあるボックスをクリックし、[選択されたテストを実行] をクリックします。
これにより、テスト リストのすべてのテストが実行されます。そのテストの 1 つが手動テストです。手動テストを実行すると、Visual Studio がそのことを通知するダイアログ ボックスを表示します。これは、続行する方法を確認したり、特定の状況について通知するダイアログ ボックスの 1 つの例です。Visual Studio の大部分のファセットと同様に、[ツール] メニューの [オプション] オプションをクリックして表示するページで設定を行うと、このようなダイアログ ボックスの動作をカスタマイズできます。詳細については、「Test Edition のダイアログ ボックス」を参照してください。
Team System との統合
Visual Studio セッションが Team Foundation Server に接続している場合は、次のような Team System テスト ツール のチーム関連の要素を使用できます。
テスト結果とコード カバレッジ データを Team Foundation Server に発行できます。詳細については、「テスト結果の発行」を参照してください。テスト結果が発行されると、チームの他のメンバがそれらを表示および分析できるようになります。
テスト結果からバグを作成できます。詳細については、「方法 : テスト結果から作業項目を作成する」を参照してください。
発行されたテスト結果をビルドからダウンロードできます。詳細については、「方法 : ビルド レポートを介したテスト結果の表示」を参照してください。
テスト リストを作成すると、Team Foundation ビルド を使用してビルド ラボで作業しているユーザーは、ビルド検証テストを実行するプロセスなどのためにビルド タイプを作成する際に、そのテスト リストを再利用できます。詳細については、「方法 : ビルド定義を作成する」および「方法 : ビルド検証テスト (BVT) を構成および実行する」を参照してください。
テスト リストは、チェックイン ポリシーに関連付けることができます。詳細については、「チェックイン ポリシーおよびチェックイン メモの操作」を参照してください。これは、特定のコードをチェックインする前に、特定のテストのセットを使用してそのコードをテストする必要があることを、プロジェクト管理者が指定できることを意味します。
参照
処理手順
方法 : Test Edition のダイアログ ボックスを構成する