チュートリアル : ローカル処理モードでのビジネスオブジェクトデータソースと ReportViewer Web サーバーコントロールの使用

[アーティクル]
09/17/2008

このチュートリアルでは、Microsoft Visual Studio 2008 ASP.NET アプリケーションのレポートでオブジェクトデータソースを使用する方法について説明します。ビジネスオブジェクトとオブジェクトデータソースの詳細については、「ビジネスオブジェクトへのバインディング」を参照してください。

Visual Studio ASP.NET Web サイトプロジェクトにレポートを追加するには、次の手順を実行します。この例では、Microsoft Visual C# でアプリケーションを作成します。

新しい ASP.NET Web サイトプロジェクトの作成

[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[Web サイト] をクリックします。
[新しい Web サイト] ダイアログボックスで、[言語] ドロップダウンリストから [Visual C#] を選択し、ASP.NET Web サイトのテンプレートを選択します。
[場所] で [HTTP] を選択し、Web サイトの URL を入力します。既定の URL は https://localhost/WebSite です。[OK] をクリックします。既定の Web ページが、コードビューで開きます。

データソースとして使用するビジネスオブジェクトの作成

ソリューションエクスプローラで、(http:// で始まる) プロジェクト Web サイトを選択します。右クリックし、[新しい項目の追加] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログボックスで [クラス] を選択し、ファイル名として「BusinessObjects.cs」と入力して、[追加] をクリックします。
"クラスを 'App_Code' フォルダに配置しますか?" というメッセージ表示されたら、[はい] をクリックします。新しいファイルがプロジェクトに追加され、Visual Studio で自動的に開きます。

BusinessObjects.cs の既定のコードを次のコードで置換します。

using System;
using System.Collections.Generic;

// Define the Business Object "Product" with two public properties
//    of simple datatypes.
public class Product {
    private string m_name;
    private int m_price;

    public Product(string name, int price) {
        m_name = name;
        m_price = price;
    }

    public string Name {
        get {
            return m_name;
        }
    }

    public int Price {
        get {
            return m_price;
        }
    }
}

// Define Business Object "Merchant" that provides a 
//    GetProducts method that returns a collection of 
//    Product objects.

public class Merchant {
    private List<Product> m_products;

    public Merchant() {
        m_products = new List<Product>();
        m_products.Add(new Product("Pen", 25));
        m_products.Add(new Product("Pencil", 30));
        m_products.Add(new Product("Notebook", 15));
    }

    public List<Product> GetProducts() {
        return m_products;
    }
}

[ビルド] メニューの [ソリューションのビルド] をクリックします。これによりオブジェクトのアセンブリが作成されます。プロジェクトにレポートを追加すると、ビジネスオブジェクト [製品] が [Web サイトデータソース] ウィンドウに表示されます。

プロジェクトへのレポートの追加

プロジェクト Web サイトまたはプロジェクト項目がソリューションエクスプローラで選択されていることを確認します。
プロジェクト Web サイトを右クリックし、[新しい項目の追加] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログボックスで [レポート] をクリックします。レポート名を入力して、[追加] をクリックします。レポートがプロジェクトに追加され、レポートデザイナで自動的に開きます。レポートの既定の名前は Report.rdlc です。

[Web サイトデータソース] ウィンドウの確認

Report.rdlc の [デザイン] タブをクリックします。左のペインで [Web サイトデータソース] タブをクリックします。[Web サイトデータソース] タブが表示されていない場合は、[データ] メニューの [データソースの表示] をクリックします。
Product オブジェクトを確認すると、その 2 つのパブリックプロパティの Name と Price が [Web サイトデータソース] ウィンドウの階層に表示されます。

レポートのデザイン

レポートをデザインモードで開いた状態で、ツールボックスを開きます。ツールボックスから、テーブル コントロールをレポートにドラッグします。タブ付きの [デザイン] ウィンドウにテーブルコントロールが開きます。
[Web サイトデータソース] ウィンドウから、[Product] データソースの [Name] フィールドをテーブルの詳細行の最初の列にドラッグします。詳細行は中央の行です。詳細行を指定すると、ヘッダー行が自動的に入力されます。
[Price] フィールドを 2 列目の詳細行にドラッグして、[Name] フィールドの横になるようにします。
(省略可) 左側のテーブルヘッダーアイコンをクリックしてテーブルのヘッダー行を選択し、太字フォントスタイルを適用します。
使用されていない列を削除します。3 番目の列をクリックして、ヘッダーバーをクリックし、Del キーを押します。
レポートにタイトルを追加するには、ツールボックスを開いて、テキストボックスをレポートにドラッグします。テキストボックスをテーブルの上に配置します。レポート名として「Products」と入力します。
(省略可) フォントサイズとフォントスタイルをテキストに適用して、タイトルが目立つようにします。

Web ページへの ReportViewer コントロールの追加

ソリューションエクスプローラで Default.aspx を右クリックし、デザインビューで既定の Web ページを選択して、[ビューデザイナ] を選択します。
ツールボックスを開きます。ツールボックスで [データ] ノードを展開し、[ReportViewer] アイコンを Web ページにドラッグします。
ReportViewer コントロールを選択し、右上隅の三角形をクリックして、スマートタグパネルを開きます。[レポートの選択] ドロップダウンリストをクリックし、デザインしたレポートを選択します。既定の名前は、c:\inetpub\wwwroot\WebSite\Report.rdlc です。ObjectDataSource コントロールは ReportViewer コントロールのすぐ下に表示され、データテーブルの TableAdapter コンポーネントによって構成した DataTable のコンテンツを取得するように自動的に設定されるので注意してください。

アプリケーションの実行

F5 キーを押してデバッグ機能をオンにして実行するか、Ctrl キーを押しながら F5 キーを押してデバッグ機能なしで実行し、レポートを表示します。

参照

チュートリアル : ローカル処理モードでのビジネス オブジェクト データ ソースと ReportViewer Web サーバー コントロールの使用

新しい ASP.NET Web サイト プロジェクトの作成

データ ソースとして使用するビジネス オブジェクトの作成