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ソース管理の移行のための VSSConverter コマンド ライン ツール

  • [アーティクル]

更新 : 2007 年 11 月

VSSConverter コマンド ライン ユーティリティを使用すると、Visual SourceSafe データベースを分析した後、Team Foundation バージョン管理に移行できます。

VSSConverter.exe は <drive>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE にあり、Visual Studio コマンド プロンプトからも使用できます。

ms253090.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

VSS Converter を使用するには、Microsoft Visual SourceSafe 2005 以降のバージョンが必要です。

次のグローバル オプションは、すべての VSSConverter コマンドで使用できます。

オプション

説明

/?, /h, /help

ヘルプを表示します。

移行後に保持される情報

Visual SourceSafe から Team Foundation バージョン管理に移行すると、次の履歴情報が保持されます。

  • ファイルまたはフォルダの追加   ファイルまたはフォルダの名前、追加された日時、およびユーザー名を保存します。

  • ファイルまたはフォルダの削除   ファイルまたはフォルダの名前、削除された日時、およびユーザー名を保存します。

  • ファイルまたはフォルダの削除取り消し   ファイルまたはフォルダの名前、削除取り消しされた日時、およびユーザー名を保存します。

  • ファイルまたはフォルダの名前の変更   ファイルまたはフォルダの古い名前、新しい名前、名前変更された日時、およびユーザー名を保存します。

  • ファイルの編集   チェックインされた日時、およびユーザー名を保存します。

  • ラベルの変更   ラベル名、変更された日時、およびユーザー名を保存します。

  • フォルダの移動   元の場所、新しい場所、移動された日時、およびユーザー名を保存します。

    ms253090.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    Visual SourceSafe データベース内のフォルダ移動に関する情報は、元のフォルダと移動先フォルダの両方が同時に移行される場合にのみ、Team Foundation バージョン管理で保持されます。

移行後に保持されない情報

コンバータ ツールは、次のような Visual SourceSafe 操作に関する履歴情報を保持しません。

  • 共有   Team Foundation バージョン管理では共有がサポートされていません。共有された Visual SourceSafe ファイルから Team Foundation バージョン管理への移行は、共有が開始された時点のバージョンのファイルを移行先フォルダにコピーすることによって行われます。その後、共有ファイルに加えられた変更は、両方のコピーにレプリケートされます。

  • 分岐   共有は分岐の前提条件です。共有ファイルを移行すると、移行先フォルダにそのファイルのコピーが作成されます。分岐後にいずれかの分岐に加えられた変更は、Team Foundation バージョン管理内の該当するコピーに移行されます。

  • 固定   Team Foundation バージョン管理では固定がサポートされていません。固定されたすべてのファイルは、2 つのラベルを作成することによって移行されます。PINNED_LATEST ラベルは、固定されたファイルの固定されたバージョンおよび固定解除されたファイルの最新バージョンに適用されます。PINNED ラベルは、固定されたファイルの固定されたバージョンに対してのみ適用されます。移行後、PINNED_LATEST ラベルは、Visual SourceSafe の Get Latest 操作と同じファイルを取得します。ただし、ファイルを固定した後で、チェックイン以外のイベント (名前変更や削除など) が発生した場合、PINNED_LATEST ラベルは異なるファイルを返す可能性があります。

  • 移動と復元の両方の操作が行われたフォルダ   移動操作と復元操作の両方がバージョン履歴に含まれるフォルダは、正しく移行されない可能性があります。

タイム スタンプ

操作に関連付けられたタイム スタンプは、変換時のタイム スタンプに置き換えられるため、移行時に保持されません。ユーザー操作の当初のタイム スタンプは、次の例のようにコメントに追加されます。

移行前の Visual SourceSafe

移行後の Team Foundation バージョン管理 (移行日時 : 2005 年 5 月 2 日、午後 3:30)

ユーザー操作 : $/ProjectA/a.c checkin

バージョン : 5

タイム スタンプ : June 3, 2002 12.30pm

コメント : Fixed bug in Screen “Welcome”

ユーザー操作 : $/ProjectA/a.c checkin

バージョン : 5

タイム スタンプ : June 3, 2002 12.30pm

コメント : {06/03/2002 12.30 PM}

Fixed bug in Screen "Welcome"

ソース管理バインド

VSS コンバータでは、ソース管理バインドは移行されません。移行した後、Visual Studio ソリューションのソース管理バインディングをすべて変更して Team Foundation バージョン管理にバインドする必要があります。ソース管理バインディングを移行する方法の詳細については、「方法 : Visual SourceSafe からソース管理のバインディングを移行する」を参照してください。

このセクションの内容

関連項目

ClearQuest からの移行

Visual SourceSafe からの移行

参照

概念

履歴イベントの移行方法