方法 : Team Foundation に段階的に移行する

[アーティクル]
09/11/2008

更新 : 2007 年 11 月

ここでは、Visual SourceSafe データベースを段階的に移行する場合や、移行が中断されて中断されたところから移行を再開する場合に、段階的な移行を実行する方法について説明します。Visual SourceSafe データベースを段階的に移行すると、ユーザーは、移行の実行中も Visual SourceSafe を使い続けることができます。段階的な移行では、前に移行されていない変更のデルタだけがコンバータによって移行されます。

段階的な移行に関する制限事項

段階的な移行を開始し、段階的な移行のすべての段階が完了するまで処理を続行するときは、次の制限事項が適用されます。

Visual SourceSafe フォルダの Team Foundation バージョン管理フォルダへの既存のマップを変更しないでください。また、マップの追加や削除を実行しないでください。
Visual SourceSafe データベースで破棄、削除、アーカイブ、または復元の動作を実行しないでください。
移行される Team Foundation バージョン管理フォルダを使用しないでください。

推奨ディスク容量

移行を開始する前に、移行を完了するために必要なディスク容量が十分にあることをチェックします。一般に、VSS コンバータでは、SQL Express との連係や、生成されるログファイルのために、約 5 GB のディスク容量が必要です。また、VSS コンバータは、移行時に VSS データベースからファイルをダウンロードします。VSS データベース全体のダウンロードを処理できる十分なディスク容量が必要です。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、移行する Visual SourceSafe データベースの管理権限が必要です。詳細については、Microsoft の Web サイトで「方法 : プロジェクト権限を割り当てる」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=99103) を参照してください。

また、SQL Express の sysadmin サーバーロールのメンバである必要があります。既定では、SQL Express がインストールされているコンピュータの Administrators セキュリティグループのメンバの場合、sysadmin サーバーロールのメンバです。詳細については、SQL Server 2005 ドキュメントの「sysadmin」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=60405) を参照してください。

段階的な移行を実行するには

ユーザーに Visual SourceSafe データベースの使用を中断するように指示します。
Visual SourceSafe データベースを、移行処理専用の別のコンピュータにコピーします。
Visual SourceSafe のユーザーに、Visual SourceSafe データベースの使用を続行できることを知らせます。
移行用コンピュータで、コピーした Visual SourceSafe データベースに対して通常の移行を開始します。
移行が完了するまで待ちます。
移行が完了したら、ユーザーに Visual SourceSafe データベースの使用を中断するように指示します。Visual SourceSafe データベースを移行用コンピュータにコピーします。
後で参照できるように、前の移行で生成されたレポートファイルのバックアップコピーを作成します。
コピーした Visual SourceSafe データベースで移行を再開します。VSS コンバータは、これが段階的な移行であることを自動的に判断し、最初の移行後に加えられた変更の移行を開始します。
1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Visual Studio 2008] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio 2008 コマンドプロンプト] をクリックします。
2. コマンドプロンプトで、前の移行時に使用したのと同じ設定ファイルを使用して、次のコマンドを入力します。
  
  VSSConverter Migrate settings.xml
  
  ヒント :
  
  使用できるコマンドラインオプションを参照するには、/? スイッチを使用します。
3. コンバータはこれが段階的な移行であることを自動的に検出し、段階的な移行を実行することを確認するプロンプトを表示します。Y キーを押して、段階的な移行を実行することを確認します。
4. コンバータツールにより、移行のステータスが表示されます。変換処理が完了すると、ツールによって移行後のレポートが現在のディレクトリに保存されます。Microsoft Internet Explorer を使用してこのファイルを表示し、詳細を確認できます。
5. プロンプトが表示されたら、Visual SourceSafe 管理者ユーザーのパスワードを入力します。
Visual SourceSafe データベースの移行のすべての段階が完了したら、Team Foundation バージョン管理の移行されたソースにユーザーを切り替えることができます。