My.Computer.FileSystem.WriteAllBytes メソッド

  • [アーティクル]

更新 : 2007 年 11 月

バイナリ ファイルにデータを書き込みます。

' Usage
My.Computer.FileSystem.WriteAllBytes(file ,data ,append)
' Declaration
Public Sub WriteAllBytes( _
   ByVal file As String, _
   ByVal data As Byte(), _
   ByVal append As Boolean _
)

パラメータ

  • file
    String です。書き込み先のファイルのパスと名前を指定します。必ず指定します。

  • data
    Byte です。ファイルに書き込むデータを指定します。必ず指定します。

  • append
    Boolean です。データを追加するか、上書きするかを指定します。既定値は False です。必ず指定します。

例外

例外を引き起こす可能性のある状態を次に示します。

  • パスが無効です。1) 長さが 0 の文字列である、2) 空白だけが含まれている、3) 無効な文字が含まれている、4) デバイス パスである (\\\\.\\ で開始されている)、のいずれかの理由が考えられます (ArgumentException)。

  • パスが Nothing であるか円記号 (\) で終わるため、有効ではありません (ArgumentNullException)。

  • file パラメータは、存在しないパスを指しています (FileNotFoundException または DirectoryNotFoundException)。

  • ファイルが別のプロセスで使用されているか、I/O エラーが起こります (IOException)。

  • パスがシステムで定義されている最大長 を超えています (PathTooLongException)。

  • パス内のファイル名またはディレクトリ名にコロン (:) が含まれているか、または形式が無効です (NotSupportedException)。

  • ユーザーがパスを表示するのに必要なアクセス許可がありません (SecurityException)。

解説

append パラメータが True の場合にデータはファイルに追加され、それ以外の場合はファイル内のデータが上書きされます。

指定されたパスからファイル名を除外した部分が無効なパスである場合、DirectoryNotFoundException 例外がスローされます。パスが有効でもファイルが存在しない場合は、そのファイルが作成されます。

w207ws6z.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

WriteAllBytes メソッドは、ファイルを開き、書き込みを行い、そしてファイルを閉じます。WriteAllBytes メソッドを使用するコードは、BinaryWriter オブジェクトを使用するコードよりシンプルです。ただし、ループを使用してファイルにデータを追加する場合は、BinaryWriter オブジェクトでも、ファイルの開閉は 1 回だけなので、パフォーマンスを上げることができます。

処理手順

My.Computer.FileSystem.WriteAllBytes メソッドに関連するタスクの例を次の表に示します。

タスク

参照項目

バイナリ ファイルに書き込みます。

方法 : Visual Basic でバイナリ ファイルに書き込む

使用例

次のコード例は、データ配列 CustomerData を CollectedData というファイルに追加します。

My.Computer.FileSystem.WriteAllBytes _
("C:\MyDocuments\CustomerData", CustomerData, True)

必要条件

名前空間 : Microsoft.VisualBasic.MyServices

クラス : FileSystemProxy (FileSystem へのアクセスを可能にします)

アセンブリ : Visual Basic ランタイム ライブラリ (Microsoft.VisualBasic.dll 内)

プロジェクトの種類別の可用性

プロジェクトの種類

使用可/不可

Windows アプリケーション

可

クラス ライブラリ

可

コンソール アプリケーション

可

Windows コントロール ライブラリ

可

Web コントロール ライブラリ

可

Windows サービス

可

Web サイト

可

アクセス許可

次のアクセス許可が必要になる場合があります。

アクセス許可

説明

FileIOPermission

ファイルとフォルダへのアクセス許可を制御します。関連する列挙値 : Unrestricted。

詳細については、「コード アクセス セキュリティ」および「アクセス許可の要求」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : Visual Basic でバイナリ ファイルに書き込む

参照

My.Computer.FileSystem オブジェクト

WriteAllBytes

その他の技術情報

Visual Basic でのファイルへの書き込み