WebBrowser コントロールの概要

[アーティクル]
09/17/2008

更新 : 2007 年 11 月

WebBrowser コントロールは、WebBrowser ActiveX コントロール用のマネージラッパーを提供します。マネージラッパーを使用すると、Windows フォームクライアントアプリケーションで、Web ページを表示できます。WebBrowser コントロールを使用すると、アプリケーションで Internet Explorer の Web ブラウザ同様の機能を利用できます。または、Internet Explorer の既定の機能を無効にして、コントロールを単純な HTML ドキュメントビューアとして使用することもできます。また、このコントロールを使用してフォームに DHTML ベースのユーザーインターフェイス要素を追加することによって、これらの機能が WebBrowser コントロールでホストされているという事実を隠すこともできます。この方法によって、Web コントロールと Windows フォームコントロールとを 1 つのアプリケーションでシームレスに組み合わせることができます。

よく使用されるプロパティ、メソッド、およびイベント

WebBrowser コントロールには、Internet Explorer のコントロールを実装するために利用できる複数のプロパティ、メソッド、およびイベントがあります。たとえば、Navigate メソッドを使用すると、アドレスバーを実装でき、GoBack メソッド、GoForward メソッド、Stop メソッド、および Refresh メソッドを使用すると、ツールバー上の移動ボタンを実装できます。Navigated イベントを処理すると、Url プロパティの値でアドレスバーを更新したり、DocumentTitle プロパティの値でタイトルバーを更新したりできます。

アプリケーション内で独自のページコンテンツを作成する場合は、DocumentText プロパティを設定します。HTML ドキュメントオブジェクトモデル (DOM) の知識があれば、Document プロパティを使用して、現在の Web ページのコンテンツを操作することもできます。このプロパティを使用すると、複数のファイルを移動しなくても、メモリ内でドキュメントの格納および変更を行うことができます。

Document プロパティは、Web ページのスクリプトコードで実装されているメソッドを、クライアントアプリケーションコードから呼び出す場合にも使用できます。スクリプトコードからクライアントアプリケーションコードにアクセスするには、ObjectForScripting プロパティを設定します。指定したオブジェクトは、window.external オブジェクトとしてスクリプトコードによってアクセスできます。

名前	説明
Document プロパティ	現在の Web ページの HTML ドキュメントオブジェクトモデル (DOM) へのアクセスを管理するオブジェクトを取得します。
DocumentCompleted イベント	Web ページの読み込みが完了した時点で発生します。
DocumentText プロパティ	現在の Web ページから HTML コンテンツを取得または設定します。
DocumentTitle プロパティ	現在の Web ページのタイトルを取得します。
GoBack メソッド	履歴内の前のページに移動します。
GoForward メソッド	履歴内の次のページに移動します。
Navigate メソッド	指定した URL へ移動します。
Navigating イベント	移動を開始する前に発生し、アクションのキャンセルを可能にします。
ObjectForScripting プロパティ	Web ページのスクリプトコードでアプリケーションと通信するために使用するオブジェクトを取得または設定します。
Print メソッド	現在の Web ページを印刷します。
Refresh メソッド	現在の Web ページを再読み込みします。
Stop メソッド	現在の移動処理を中断し、サウンドやアニメーションなどの動的なページ要素を停止します。
Url プロパティ	現在の Web ページの URL を取得または設定します。このプロパティを設定すると、コントロールを新しい URL に移動できます。

参照

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処理手順

概念

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