Option Explicit ステートメント (Visual Basic)

更新 : 2007 年 11 月

ファイル内のすべての変数を明示的に宣言するよう強制します。

Option Explicit { On | Off }

指定項目

  • On
    省略可能です。Option Explicit チェックを有効にします。On または Off を指定しない場合、既定は On になります。

  • Off
    省略可能です。Option Explicit チェックを無効にします。

解説

Option Explicit ステートメントを使用する場合は、ファイル内の他のどのソース コード ステートメントよりも前に記述する必要があります。

ファイル内に Option Explicit を記述したときは、すべての変数を Dim ステートメントまたは ReDim ステートメントで明示的に宣言する必要があります。宣言されていない変数名を使用すると、コンパイル時にエラーが発生します。

Option Explicit ステートメントを使用すると、既存の変数名を誤って入力したり、変数のスコープが明確でないコード内で混乱が起きたりするのを避けることができます。Option Explicit ステートメントを使用しない場合、宣言されていない変数はすべて Object 型になります。

y9341s4f.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

コード内で Option Explicit を指定しなかった場合、コンパイラは既定で Option Explicit On を使用します。

Visual Studio 統合開発環境 (IDE) またはコマンド ラインで Option Explicit を設定することもできます。

y9341s4f.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

使用している設定またはエディションによっては、ヘルプの記載と異なるダイアログ ボックスやメニュー コマンドが表示される場合があります。設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

IDE で Option Explicit を設定するには

  1. [ツール] メニューの [オプション] をクリックします。

  2. [プロジェクトおよびソリューション] ノードを展開します。

  3. [Visual Basic の既定値] をクリックします。

  4. [Option Explicit] 設定を変更します。

コマンド ラインで Option Explicit を設定するには

  • vbc コマンドに /optionexplicit コンパイラ オプションを含めます。

使用例

次の例では、Option Explicit ステートメントを使用して、すべての変数を明示的に宣言するよう強制します。宣言されていない変数を使用すると、コンパイル時にエラーが発生します。

' Force explicit variable declaration.
Option Explicit On
Dim thisVar As Integer
thisVar = 10
' The following assignment produces a COMPILER ERROR because
' the variable is not declared and Option Explicit is On.
thisInt = 10 ' causes ERROR

参照

参照

Dim ステートメント (Visual Basic)

ReDim ステートメント (Visual Basic)

Option Compare ステートメント

Option Strict ステートメント

/optioncompare

/optionexplicit

/optionstrict

[Visual Basic の既定値] ([オプション] ダイアログ ボックス - [プロジェクト])