配置プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックス ([構成プロパティ] - )

現在選択している配置プロジェクトのビルド設定を指定します。 プロジェクトの名前はタイトル バーに表示されます。 配置プロジェクトの種類によっては、使用できないユーザー インターフェイス要素があります。

[配置プロジェクトのプロパティ] ダイアログ ボックスを表示するには、ソリューション エクスプローラーで配置プロジェクトを選択し、[表示] メニューの [プロパティ ページ] をクリックします。 次に、[構成プロパティ] リストの [ビルド] をクリックします。

ユーザー インターフェイス要素の一覧

要素

説明

[出力ファイル名]

ビルドするときに、Windows インストーラー (.Msi、.Msm) ファイルを格納する場所を指定します。 既定値は Configuration\ProjectName.extension です。Configuration は選択された構成に対応するサブディレクトリ (プロジェクト ディレクトリの下)、ProjectName は配置プロジェクトの名前、extension はインストーラーの場合は .Msi でマージ モジュールの場合は .Msm です。

参照ボタン (...) を使って別の場所を選択できます。

[パッケージ ファイル]

Windows のインストーラー ファイルにファイルをパッケージ化する方法を指定します。 次の各オプションがあります。

オプション説明
圧縮しないファイルは、.Msi ファイルと同じディレクトリに格納されます。
セットアップ ファイルに圧縮ファイルは、.Msi ファイルの内部にパッケージ化されます (既定)。
キャビネット ファイルに圧縮ファイルは、.msi ファイルと同じディレクトリにある 1 つ以上の .Cab ファイルにパッケージ化されます。
セキュリティに関するメモセキュリティに関するメモ
Web を通じて配布するアプリケーションに対して [圧縮しない] オプションを使用しないでください。このオプションを使用してファイルをパッケージ化すると、ダウンロードのときにセキュリティに関するメッセージが表示されないため、ユーザーにセキュリティ上のリスクを負わせることになります。

[インストールの URL]

インストール場所、つまり、アプリケーションと必須コンポーネントのインストール元であるサーバーまたは Web サイトの URL を指定します。 Windows インストーラーがこの URL を使用する方法については、以下の [必須コンポーネント] を参照してください。

必要条件

[必須コンポーネント] ボタンをクリックして [必須コンポーネント] ダイアログ ボックス を表示します。ここでは、インストールする必須コンポーネントを指定し、アプリケーションと必須コンポーネントのインストール元である場所を指定します。

[必須コンポーネント] ダイアログ ボックスでは、次の処理が行われます。

既定では [必須コンポーネントをインストールするセットアップ プログラムを作成する] はオンです。 このオプションをオフにすると、[インストールの URL] で指定される URL は無視されます。

[必須コンポーネントをコンポーネントの開発元の Web サイトからダウンロードする] をオンにすると (既定)、必須コンポーネントはベンダーの Web サイトからダウンロードされますが、アプリケーションは [インストールの URL] で指定される URL からダウンロードされます。

[アプリケーションと同じ場所から必須コンポーネントをダウンロードする] をオンにすると、必須コンポーネントとアプリケーションは両方とも、[インストールの URL] で指定される URL からダウンロードされます。

[次の場所から必須コンポーネントをダウンロード] をオンにすると、必須コンポーネントは指定の Web サイトからダウンロードされますが、アプリケーションは [インストールの URL] で指定される URL からダウンロードされます。

メモメモ
Windows インストーラー 2.0 は、Windows XP に対する既定のバージョンです。以前のバージョンの Windows に初めてインストールする場合は、この項目をオンにしてこのコンポーネントをインストールする必要があります。

[圧縮]

インストーラーに収められているファイルに対する圧縮の設定を指定します。 [パッケージ ファイル] のオプションとして [圧縮しない] を選択している場合は指定できません。 次の各オプションがあります。

オプション説明
スピードの最適化インストールの速度を優先してファイルを圧縮します。ファイルのサイズは大きくなります。
サイズの最適化サイズが小さくなるようにファイルを圧縮します。インストールに時間がかかる場合があります。
なしファイルは圧縮されません。

[Cab ファイルのサイズ]

配置プロジェクトによって作成される CAB ファイルの最大サイズを指定します。 たとえば、フロッピー ディスクでファイルを配布する場合は、CAB ファイルのサイズを 1440 KB (1.44 MB) に設定します。

このオプションは、[パッケージ ファイル] オプションとして [キャビネット ファイルに圧縮] が選択されている場合のみ使用できます。

次の各オプションがあります。

オプション説明
無制限1 つの CAB ファイルに格納します。
Custom1 つ以上の CAB ファイルを作成し、各ファイルのサイズは [カスタム] ボックスで指定する値 (KB) に制限します。

注意

Visual Studio 2003 以前で使用できた署名機能は、セットアップおよび配置プロジェクト (セットアップ プロジェクト、Web セットアップ プロジェクト、CAB プロジェクト、マージ モジュール) から削除されました。 署名を有効にした Visual Studio 2003 プロジェクトを Visual Studio 2005 にインポートする場合、または配置プロジェクトで署名を有効にする場合は、ビルド後に、Signtool.exe (Windows プラットフォーム SDK 内のアセンブリ署名ツール) を使用してビルド出力のファイルに署名する必要があります。 その方法については、「ファイル '<ファイル>' は署名されていませんでした」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : 配置プロジェクトのプロパティを設定する

その他の技術情報

配置のダイアログ ボックス