_spawnvp、_wspawnvp

[アーティクル]
08/09/2011

新しいプロセスを作成し、実行します。

intptr_t _spawnvp(
   int mode,
   const char *cmdname,
   const char *const *argv 
);
intptr_t _wspawnvp(
   int mode,
   const wchar_t *cmdname,
   const wchar_t *const *argv 
);

パラメーター

mode
呼び出し元プロセスの実行モード。
cmdname
実行されるファイルのパス。
argv
引数へのポインターの配列。引数 argv[0] は、通常、リアルモードではパスへのポインター、プロテクトモードではプログラム名へのポインターです。argv[1] ～ argv[n] は、新規の引数リストを形成する文字列へのポインターです。引数 argv[n +1] には、引数リストの終端を示す NULL ポインターを指定する必要があります。

戻り値

同期 _spawnvp または _wspawnvp (mode に **_**P_WAIT を指定) の戻り値は、新規プロセスの終了ステータスです。非同期 _spawnvp または _wspawnvp (mode に _P_NOWAIT または _P_NOWAITO を指定) の戻り値は、プロセスハンドルです。プロセスが正常終了すると、終了ステータスが 0 になります。子プロセスが 0 以外の引数で明示的に exit ルーチンを呼び出すと、終了状態が 0 以外の値に設定されます。子プロセスが明示的に設定した正の終了ステータス以外の正の終了ステータスは、処理の打ち切り、または割り込みによる異常終了を意味します。戻り値が -1 の場合は、エラー (子プロセスが起動していない) を示します。この場合、グローバル変数 errno には次のいずれかの値が設定されます。

E2BIG
引数リストが 1024 バイトを超えています。
EINVAL
mode 引数が無効です。
ENOENT
ファイルまたはパスが見つかりません。
ENOEXEC
指定されたファイルが実行可能ファイルでないか、実行可能ファイルの形式が不正です。
ENOMEM
メモリ不足のため子プロセスを実行できません。

戻り値の詳細については、「_doserrno、errno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。

解説

これらの各関数は、新しいプロセスを作成して実行します。コマンドライン引数へのポインターの配列が渡され、実行するファイルを検索するために PATH 環境変数が使用されます。

これらの関数では、パラメーターの検証が行われます。 cmdname または argv が null ポインターの場合、argv が null ポインターを指している場合、または argv[0] が空の文字列の場合、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーターハンドラーが呼び出されます。実行の継続が許可された場合、これらの関数は errno を EINVAL に設定し、-1 を返します。新しいプロセスは生成されません。