/reference

メタデータをインポートします。

/reference:file[;file2]

引数

  • file, file2
    アセンブリ マニフェストを含む 1 つ以上のファイル。 複数のファイルをインポートする場合は、コンマまたはセミコロンでファイル名を区切ります。

解説

/reference オプションは、指定のファイル内のパブリック型情報をコンパイル中のプロジェクトで使用できるようにします。

参照するファイルは、アセンブリである必要があります。 たとえば、参照するファイルは、Visual C#、JScript、または Visual Basic の /target:library コンパイラ オプション、または Visual C++ の /clr /LD コンパイラ オプションを使用して作成されている必要があります。

/reference の入力としてモジュールは指定できません。

別のアセンブリ (Assembly B) を参照するアセンブリ (Assembly A) を参照するときに、アセンブリ B も参照する必要があるのは、次の場合です。

  • アセンブリ A で使用する型がアセンブリ B の型を継承しているか、アセンブリ B のインターフェイスを実装している場合。

  • アセンブリ B の戻り値の型やパラメーターの型を持つ、フィールド、プロパティ、イベント、またはメソッドを呼び出す場合。

/lib を使用して、1 つ以上のアセンブリ参照があるディレクトリを指定します。

モジュールではなくアセンブリ内の型をコンパイラで認識するには、型の解決を強制する必要があります。型の解決を実行するには、たとえば、型のインスタンスを定義します。 アセンブリの型名を解決する方法は他にもあります。たとえば、アセンブリの型を継承すると、コンパイラで型名が認識されます。

/r は /reference の省略形です。

注意

JScript コンパイラである jsc.exe は、コンパイラと同じバージョンまたはそれ以前のバージョンを使用して作成されたアセンブリを参照できます。 しかし、JScript コンパイラでは、より新しいバージョンのコンパイラで作成されたアセンブリを参照するときにコンパイル エラーが発生することがあります。 たとえば、JScript .NET 2003 コンパイラは JScript .NET 2002 コンパイラで作成されたアセンブリを参照できますが、JScript .NET 2002 コンパイラの場合は、JScript .NET 2003 で作成されたアセンブリを参照するときにエラーが発生する可能性があります。

使用例

ソース ファイル input.js をコンパイルし、metad1.dll と metad2.dll のメタデータをインポートして out.exe を生成する例を次に示します。

jsc /reference:metad1.dll;metad2.dll /out:out.exe input.js

参照

その他の技術情報

JScript コンパイラ オプション