インストール ダイアログ ボックスの制限事項
ユーザー インターフェイス エディターでは、任意のインストール ノードに任意の順序でインストール ダイアログ ボックスを配置できますが、ダイアログ ボックスの使用方法について若干の制限があります。 これらの制限事項に従わないと、ビルド エラーが発生する場合や、インストール中に予期しない結果が発生する場合があります。
注意
Visual Studio のセットアップ プロジェクトと配置プロジェクトでは、カスタム ダイアログ ボックスなど、独自に作成したユーザー インターフェイス要素はサポートされません。
[開始] ノード
[開始] ノードには、実際のインストールが開始する前に表示されるダイアログ ボックスを入れます。
[開始] ノードに置くことができるのは、[スプラッシュ]、[ようこそ]、[オプション ボタン]、[チェックボックス]、[テキストボックス]、[インストール フォルダー] (または [インストール アドレス])、および [インストールの確認] の各ダイアログ ボックスだけです。
[進行状況] ノード
[進行状況] ノードには、インストールが進行中に表示されるダイアログ ボックスを 1 つだけ入れます。
[進行状況] ノードに置くことができるのは [進行状況] ダイアログ ボックスだけです。他のダイアログ ボックスを置くと、ビルド エラーが発生します。
[終了] ノード
[終了] ノードには、インストールが完了した後で表示するダイアログ ボックスを入れます。
[終了] ノードに置くことができるのは、[ユーザーの登録] ダイアログ ボックスと [完了] ダイアログ ボックスだけです。
[完了] ダイアログ ボックスはセットアップ ウィザードを閉じます。このダイアログ ボックスは [終了] セクションの最後に置く必要があります。 [完了] ダイアログ ボックスを削除した場合は、他のダイアログ ボックスをすべて削除しない限り、ビルド エラーが発生します。すべてのダイアログ ボックスを削除すると、ユーザー インターフェイスを持たないインストーラーが作成されます。
その他の推奨事項
[スプラッシュ] ダイアログ ボックスを使用する場合は、このダイアログ ボックスを必ず先頭に置き、その後に [ようこそ] ダイアログ ボックスを置く必要があります。 [オプション ボタン]、[チェックボックス]、[テキストボックス] などのカスタム ダイアログ ボックスを使用する目的は、インストール中に使用する情報を収集することなので、これらのダイアログ ボックスは [開始] ノードに置く必要があります。 [インストール フォルダー] (または [インストール アドレス]) ダイアログ ボックスは、[戻る ] ボタンを使用できない場合があるので、[開始] ノード内で最後から 2 番目に置く必要があります。 [インストールの確認] ダイアログ ボックスは、実際のインストールを起動する前に、ユーザーが前の画面に戻るためのものであるため、最後に置く必要があります。
[ユーザー情報] ダイアログ ボックスは、[開始] ノードと [終了] ノードのどちらにも置くことができますが、[終了] ノードに置く場合は、ダイアログの情報をユーザーが変更しても、レジストリは更新されません。 ShowSerialNumber プロパティを true に設定する場合は、インストールの前にシリアル番号を検査できるように、ダイアログ ボックスを [開始] ノードに置く必要があります。
同様に、インストールを続けるには使用許諾契約書への同意が必要なので、通常、[使用許諾契約書] ダイアログ ボックスは [開始] ノードに置きます。
[ユーザーの登録] ダイアログ ボックスは、登録情報の更新に使用します。ユーザーがインストールをキャンセルする可能性があるため、登録情報はインストールが終了した後でのみ入力する必要があります。
[注意事項] ダイアログ ボックスは、[開始] ノードと [終了] ノードのどちらにでも置くことができます。 インストールに影響のある情報が含まれている場合は、[開始] ノードに置く必要があり、それ以外の場合は、[終了] ノードに置くのが普通です。