ローカルでビルドされたプロジェクトのリモート デバッグ

  • [アーティクル]

このトピックの内容は、次の製品に該当します。

エディション

Visual Basic

C#

F#

C++

Web Developer

Express

 トピック該当なし トピック該当なし トピック該当なし トピック該当なし トピック該当なし

Pro、Premium、Ultimate

 トピック該当 トピック該当 トピック該当 トピック該当 トピック該当なし

ローカルでビルドされたプロジェクトをデバッグし、その実行可能ファイルをリモート コンピューターで実行する場合があります。 このトピックでは、ローカルのプロジェクト設定を変更して、リモート コンピューターで実行可能ファイルを実行する方法について説明します。

ここで紹介する例では、リモート デバッグがリモート コンピューターで既にセットアップされていること、または共有からリモート デバッガーを実行することを前提とします。 リモート コンピューターにリモート デバッグをインストールする必要がある場合は、「リモート デバッグのセットアップ」を参照してください。

注意

マネージ コードをデバッグする場合、デバッガーはシンボル ファイルをローカル コンピューターではなくリモート コンピューターで検索します。 そのため、シンボル ファイルをリモート コンピューターの適切なディレクトリにコピーする必要があります。 デバッガーがシンボル ファイルを検索するリモート コンピューター上の場所を確認するには、[オプション] ダイアログ ボックスで、[デバッグ] ノードを展開し、[シンボル] ページを開きます。 詳細については、「方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する」を参照してください。

Visual C++

以下に示す手順では、コンピューター local1 で MFC プロジェクト mymfc がビルドされていると仮定します。 アプリケーション mymfc.exe をコンピューター remote1 で実行し、コンピューター local1 で Visual Studio デバッガーを使ってデバッグします。

注意

使用している設定またはソフトウェアのエディションによっては、ヘルプの記載と異なるダイアログ ボックスやメニュー コマンドが表示される場合があります。 設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。 詳細については、「設定の操作」を参照してください。

リモート コンピューターを準備するには

  1. remote1 で msvsmon を起動します。

    詳細については、「方法 : リモート デバッグ モニターを実行する」を参照してください。

  2. 実行可能ファイル mymfc.exe をリモート コンピューターの適切な場所にコピーします。

    この例では、c:\temp\mymfc.exe を使用します。

ローカル コンピューターを準備するには

  1. [プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。

  2. [mymfc プロパティ ページ] ダイアログ ボックスで、[構成プロパティ] ノードを展開し、[デバッグ] をクリックします。

  3. [起動するデバッガー] を [リモート Windows デバッガー] に変更します。

  4. [リモート コマンド] 設定で、「c:\temp\mymfc.exe」と入力します。

  5. [作業ディレクトリ] を、プロジェクトが存在するディレクトリに変更します。

  6. [リモート サーバー名] 設定で、「remote1」と入力します。

  7. [接続] を [Windows 認証でリモート接続する] に変更します。

  8. [デバッガーの種類] を [自動] から [ネイティブのみ] に変更します。このように変更するのは、デバッグの対象がネイティブ コードであることが判明しているためです。

  9. [OK] をクリックします。

  10. [シンボル パス] を、local1 上のデバッグ シンボルのある場所に設定します。

    ネイティブ リモート デバッグでは、リモート コンピューター側のシンボルは使用できません。 したがって、ローカル コンピューター上の場所を指定する必要があります。 詳細については、「方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する」を参照してください。

  11. [デバッグ] メニューの [開始] をクリックして、デバッグを開始します。

Visual C#/Visual Basic

以下に示す手順では、コンピューター local1 で Windows アプリケーション プロジェクト mywin4m がビルドされていると仮定します。 アプリケーション mywin4m.exe をコンピューター remote1 で実行し、コンピューター local1 で Visual Studio デバッガーを使ってデバッグします。

リモート コンピューターを準備するには

  • 実行可能ファイル mywin4m.exe をリモート コンピューターの適切な場所にコピーします。また、関連する PDB ファイル (mywin4m.pdb) および DLL、またはプログラムの実行に必要なその他のファイルも同じ場所にコピーします。

    この例では、c:\temp\mywin4m.exe を使用します。

ローカル コンピューターを準備するには

  1. [ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[プロジェクト/ソリューション] をクリックします。

  2. [プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスで、ローカル コンピューター上またはリモート コンピューター上の mywin4m.exe を探します。

  3. mywin4m.exe を選択し、[OK] をクリックします。

  4. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  5. [mywin4m プロパティ ページ] で、[デバッグ] をクリックします。

  6. [作業ディレクトリ] ボックスに「c:\temp」と入力します。

  7. [コンピューター名] ボックスに「remote1」と入力します。

  8. (省略可能) [デバッガーの種類] で [混合モード] を選択して、マネージ コードとアンマネージ コードの両方のデバッグを明示的に有効にします。

  9. リモート コンピューターでリモート デバッグ モニターを起動し、リモート デバッグ モードを Windows 認証モードまたは認証なしモードのいずれかに設定します。

    詳細については、「方法 : リモート デバッグ モニターを実行する」を参照してください。

  10. [デバッグ] メニューの [開始] をクリックして、デバッグを開始します。

参照

処理手順

方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する

その他の技術情報

リモート デバッグのセットアップ