scanf、_scanf_l、wscanf、_wscanf_l

標準入力ストリームから書式付きデータを読み取ります。 これらの関数のセキュリティを強化したバージョンについては、「scanf_s、_scanf_s_l、wscanf_s、_wscanf_s_l」を参照してください。

int scanf(
   const char *format [,
   argument]... 
);
int _scanf_l(
   const char *format,
   locale_t locale [,
   argument]... 
);
int wscanf(
   const wchar_t *format [,
   argument]... 
);
int _wscanf_l(
   const wchar_t *format,
   locale_t locale [,
   argument]... 
);

パラメーター

  • format
    書式指定文字列。

  • argument
    省略可能な引数。

  • locale
    使用するロケール。

戻り値

正常に変換され、代入されたフィールドの数を返します。この数には、読み取られても代入されなかったフィールドは含まれません。 戻り値が 0 の場合は、代入されたフィールドがなかったことを示します。

format が NULL ポインターの場合は、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーが呼び出されます。 実行の継続が許可された場合、これらの関数は EOF を返し、errno を EINVAL に設定します。

エラー コードの詳細については、「_doserrno、errno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。

解説

scanf 関数は、標準入力ストリーム stdin からデータを読み取り、そのデータを argument で指定されている位置に書き込みます。 各 argument は、format の型指定子に対応する型の変数へのポインターにする必要があります。 重なり合う文字列間でコピーした場合の動作は未定義です。

セキュリティに関するメモセキュリティに関するメモ

scanf で文字列を読み取る場合は、書式が %s の桁数を必ず指定してください。たとえば、"%s" ではなく、"%32s" と指定します。指定しなかった場合は、入力の書式が正しく指定されず、バッファー オーバーランが発生しやすくなります。 または、scanf_s、_scanf_s_l、wscanf_s、_wscanf_s_l または fgets の使用を検討してください。

wscanf 関数は、scanf 関数のワイド文字バージョンです。wscanf 関数の引数 format は、ワイド文字列です。 ストリームが ANSI モードで開かれている場合、wscanf と scanf の動作は同じになります。 scanf では、UNICODE ストリームからの入力はサポートされていません。

_l サフィックスが付いているこれらの関数の各バージョンは、現在のスレッド ロケールの代わりに渡されたロケール パラメーターを使用する点を除いて同じです。

汎用テキスト ルーチンのマップ

TCHAR.H のルーチン

_UNICODE および _MBCS が未定義の場合

_MBCS が定義されている場合

_UNICODE が定義されている場合

_tscanf

scanf

scanf

wscanf

_tscanf_l

_scanf_l

_scanf_l

_wscanf_l

詳細については、「scanf 関数と wscanf 関数の書式指定フィールド」を参照してください。

必要条件

ルーチン

必須ヘッダー

scanf, _scanf_l

<stdio.h>

wscanf, _wscanf_l

<stdio.h> または <wchar.h>

互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。

使用例

// crt_scanf.c
// compile with: /W3
 /* This program uses the scanf and wscanf functions
  * to read formatted input.
  */

#include <stdio.h>

int main( void )
{
   int   i, result;
   float fp;
   char  c, s[81];
   wchar_t wc, ws[81];
   result = scanf( "%d %f %c %C %80s %80S", &i, &fp, &c, &wc, s, ws ); // C4996
   // Note: scanf and wscanf are deprecated; consider using scanf_s and wscanf_s
   printf( "The number of fields input is %d\n", result );
   printf( "The contents are: %d %f %c %C %s %S\n", i, fp, c, wc, s, ws);
   result = wscanf( L"%d %f %hc %lc %80S %80ls", &i, &fp, &c, &wc, s, ws ); // C4996
   wprintf( L"The number of fields input is %d\n", result );
   wprintf( L"The contents are: %d %f %C %c %hs %s\n", i, fp, c, wc, s, ws);
}
  

同等の .NET Framework 関数

参照

参照

浮動小数点サポート

ストリーム入出力

ロケール

fscanf、_fscanf_l、fwscanf、_fwscanf_l

printf、_printf_l、wprintf、_wprintf_l

sprintf、_sprintf_l、swprintf、_swprintf_l、__swprintf_l

sscanf、_sscanf_l、swscanf、_swscanf_l