プロジェクト デザイナーの概要

プロジェクトのプロパティでは、プロジェクトのビルド方法とデバッグ方法、参照先のライブラリ、発行方法と発行場所、および使用するセキュリティ設定を指定します。 プロジェクト デザイナーを使用して、プロジェクトのプロパティを設定します。 個々のファイルのプロパティにアクセスするには、[プロパティ] ウィンドウを使用します。

プロジェクト デザイナーは、プロジェクトのプロパティ、設定、およびリソースを管理するための中心点として機能します。 プロジェクト デザイナーは、Visual Studio IDE で単一のウィンドウとして表示され、その外観は他のデザイナー (フォーム デザイナーやクラス デザイナーなど) とほぼ同じです。 ウィンドウの左側には数個のタブがあり、このタブをクリックするとさまざまなページが表示されます。

プロジェクト デザイナーで入力した情報は、ページの移動やプロジェクトのビルドを行っても、デザイナーを閉じても維持されます。 [編集] メニューの [元に戻す] を使用すると、変更を取り消すことができます。

プロジェクト デザイナーの使用

プロジェクト デザイナーにアクセスし、プロジェクトのプロパティを設定するには

  1. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを選択します。 プロジェクトが存在しない場合、プロジェクト デザイナーにアクセスできません。

  2. [プロジェクト] メニューの [projectname のプロパティ] をクリックします。

  3. タブをクリックして、変更または表示するプロパティ ページを選択します。または、Ctrl キーを押しながら PageDown キーか PageUp キーを押すと、異なるページ間を移動できます。

  4. プロパティを設定します。

プロジェクト デザイナーには、[OK] ボタンも [キャンセル] ボタンもありません。 プロパティを変更すると、アクティブなプロジェクトにすぐに反映されます。 ただし、設定がプロジェクト ファイルにコミットされるのは、いずれかの保存操作を行うときか、デザイナーを閉じるときだけです。

コントロールが淡色表示されている場合、そのコントロールはアクティブなプロジェクトの種類に適用できないか、プロジェクトの現在の構成では使用できません。

複数のプロジェクトから成るソリューションを使用している場合、プロジェクト デザイナーの 1 つ以上のインスタンスを同時に使用できます。

注意

お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。 これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。 詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

プロジェクト デザイナーの各種ページ

プロジェクト デザイナーに表示されるページおよび使用できるオプションは、プロジェクトの種類および言語によって異なります。 次の表は、使用可能なページの一覧です。

ページ

説明

[アプリケーション] ページ

アプリケーションの種類、スタートアップ オブジェクト、アセンブリ情報など、アプリケーションとその動作に関する設定が含まれています。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[ビルド] ページ

ビルドの構成、条件付きシンボル、警告レベル、出力情報など、ビルドに関する指示が含まれています。 Visual C# プロジェクトでのみ使用できます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[ビルド イベント] ページ

コンパイラがビルドの前および後に処理するコマンド ライン命令が含まれています。 また、ビルド後のイベントを実行する条件を指定することもできます。 Visual C# プロジェクトでのみ使用できます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[コンパイル] ページ

アプリケーションのコンパイル方法を制御するための設定が含まれています。 Visual Basic プロジェクトでのみ使用できます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[デバッグ] ページ

アプリケーションのデバッグ方法を制御するための設定が含まれています。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[参照設定] ページ

プロジェクトが参照するコンポーネントの一覧が含まれています。 これには、アセンブリ、COM コンポーネント、プロジェクト間参照、および Web 参照があります。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[参照パス] ページ

プロジェクトの読み込み時に、プロジェクトが参照するアセンブリを検索するディレクトリを一覧表示します。 これは、プロジェクト、コンピューター、およびユーザーに固有の設定です。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[リソース] ページ

アプリケーションで使用するリソースを管理できます。 これには、文字列、イメージ、アイコン、およびその他のリソースが含まれます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[サービス] ページ

クライアント アプリケーション サービスを有効化および構成できます。 これらのサービスにより、Windows ベース アプリケーションは、Microsoft Ajax アプリケーション サービスにアクセスできます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[設定] ページ

動的プロパティおよびユーザー設定など、アプリケーション設定を管理できます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[署名] ページ

キー ファイル名やキー プロバイダー情報など、アセンブリの署名に関する設定が含まれています。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[セキュリティ] ページ

セキュリティ許可に関する設定が含まれています。ClickOnce 発行によって配置されるアプリケーションにのみ適用されます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[発行] ページ

ClickOnce テクノロジを使用してアプリケーションを配置するための設定が表示されます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

[コード分析] ページ

コードに対して実行できるコード分析ツールがあります。 このツールにより、Microsoft .NET Framework 設計ガイドラインに記載されているプログラミング ルールとデザイン ルールの違反など、アセンブリに関する情報が報告されます。 詳細については、次のトピックを参照してください。

参照

処理手順

方法 : ビルド イベントを指定する (C#)

方法 : 参照パスを設定する (C#)

概念

ClickOnce アプリケーションのセキュリティ

マネージ コードに対するコード分析の概要

その他の技術情報

プロジェクト デザイナーを使用したプロジェクトのプロパティの管理

アプリケーション プロパティの管理

デバッグ構成およびリリース プロジェクト構成

コンパイル プロパティの管理

デバッグ プロパティの管理

参照の管理

アプリケーション リソースの管理

クライアント アプリケーション サービス

アプリケーションの設定の管理

アセンブリおよびマニフェストへの署名の管理

ClickOnce アプリケーションの発行

プロジェクトに関するユーザー インターフェイス要素

履歴の変更

日付

履歴

理由

2011 年 3 月

プロジェクト デザイナーのアクセスに関する情報を追加しました。

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