コードカバレッジデータの概要

[アーティクル]
08/09/2011

コードカバレッジデータは、コードの実行を確認するテストの効果を知るうえで重要です。このデータを使用して、テストで実行されたコードの量を判断し、実行されなかった領域を特定できます。

コードカバレッジデータには、[コードカバレッジの結果] ウィンドウに表示される統計情報と、コード自体の強調表示の両方が含まれます。ここでは、コードカバレッジ統計情報とソース内の強調表示を一覧し、定義します。

コードカバレッジデータを取得または表示する方法の詳細については、「方法 : コードカバレッジデータを取得する」を参照してください。

コードブロック、コード行、および部分行

コードカバレッジデータは、テスト実行によって実行されたコードブロック、コード行、および部分行に応じて計算されます。コードブロックとは、1 つのエントリポイント、1 つの終了ポイント、およびすべて順番に実行される一連の命令を備えたコードパスです。コードブロックは、新しい条件付きステートメントブロック、関数呼び出し、例外のスロー、enter、leave、try、catch、finally 構造などの判断ポイントに達すると終了します。

コードカバレッジでのコード行とは、空白、コメント、型宣言、および名前空間宣言を除く、実行可能なコード行を指します。 1 行のコード行にコードブロックが複数含まれていることがあります。コード行に複数のコードブロックが含まれ、テスト実行でそのコードブロックの一部しか実行されなかった場合、部分行として計算されます。

[コードカバレッジの結果] ウィンドウ

テストで必要な量のコードが実行されたかどうかを確認するには、[コードカバレッジの結果] ウィンドウを表示します。 [コードカバレッジの結果] ウィンドウには、アセンブリレベル、名前空間レベル、クラスレベル、およびメソッドレベルで、プロジェクトのコードカバレッジ量に関する統計情報が表示されます。 [コードカバレッジの結果] ウィンドウのデータは、テストで実行されたコード行とコードブロックの合計数およびパーセントを示します。

[コードカバレッジの結果] ウィンドウの表示方法の詳細については、「方法 : コードカバレッジデータを取得する」を参照してください。

コードカバレッジのソフトウェア測定

[コードカバレッジの結果] ウィンドウに表示されるコードカバレッジデータの一覧を次に示します。

測定	説明
カバー済 (行数)	テストで実行されたコード行の合計行数を表示します。
未カバー (行数)	テストで実行されなかったコード行の合計行数を表示します。
カバー済 (% 行)	テストで実行されたコード行数をパーセントで表示します。
未カバー (% 行)	テストで実行されなかったコード行数をパーセントで表示します。
カバー済 (ブロック数)	テストで実行されたコードブロックの合計数を表示します。
未カバー (ブロック数)	テストで実行されなかったコードブロックの合計数を表示します。
カバー済 (% ブロック)	テストで実行されたコードブロック数をパーセントで表示します。
未カバー (% ブロック)	テストで実行されなかったコードブロック数をパーセントで表示します。
部分カバー (行数)	行内の一部のコードブロックが実行されなかった場合のコード行の合計行数を表示します。
部分カバー (% 行)	行内の一部のコードブロックが実行されなかった場合のコード行数をパーセントで表示します。

ソースのコードカバレッジ強調表示

メソッドで特定のコードパスを調べ、そのコードパスがテスト実行で実行されたかどうかを判断するには、ソースコード内のコードカバレッジ強調表示を確認します。また、コードカバレッジ強調表示を使用して、単体テストメソッドでテストの実行中に特定のテストが実行されたかどうかを判断することもできます。

プロジェクトのメソッドごとにコードカバレッジ強調表示を確認できます。コードカバレッジ強調表示では、テストの実行中に実行された特定のコードブロックを 3 つのレベルで示します。強調表示は、単体テストメソッドを含め、すべてのメソッドで表示できます。ソース強調表示の各色の合計は、[コードカバレッジの結果] ウィンドウの対応する統計情報と一致します。たとえば、[コードカバレッジの結果] ウィンドウの統計情報の部分カバー行数は、ソースコード内のベージュで強調表示された行数と一致します。

ソースのコードカバレッジ強調表示のカラーコード

ソースコードに表示されるコードカバレッジ強調表示のカラーコードの一覧を次に示します。

カラーコード	説明
明るい青	テスト実行でコード行全体が実行されたことを示します。
ベージュ	テスト実行で、コード行内の一部のコードブロックのみが実行されたことを示します。
赤茶	テスト実行で行が実行されなかったこを示します。