_strnicmp、_wcsnicmp、_mbsnicmp、_strnicmp_l、_wcsnicmp_l、_mbsnicmp_l

[アーティクル]
08/09/2011

大文字と小文字を区別せずに 2 つの文字列の文字を比較します。

int _strnicmp(
   const char *string1,
   const char *string2,
   size_t count 
);
int _wcsnicmp(
   const wchar_t *string1,
   const wchar_t *string2,
   size_t count 
);
int _mbsnicmp(
   const unsigned char *string1,
   const unsigned char *string2,
   size_t count 
);
int _strnicmp_l(
   const char *string1,
   const char *string2,
   size_t count,
   _locale_t locale
);
int _wcsnicmp_l(
   const wchar_t *string1,
   const wchar_t *string2,
   size_t count,
   _locale_t locale
);
int _mbsnicmp_l(
   const unsigned char *string1,
   const unsigned char *string2,
   size_t count,
   _locale_t locale
);

パラメーター

string1, string2
NULL で終わる比較対象の文字列。
count
比較する文字数。
locale
使用するロケール。

戻り値

部分文字列間の関係は次のように示されます。

戻り値	説明
< 0	string1 の部分文字列は string2 の部分文字列より小さい。
0	string1 の部分文字列は string2 の部分文字列と同じ。
> 0	string1 の部分文字列は string2 の部分文字列より大きい。

エラーが発生すると、_mbsnicmp 関数は、STRING.H と MBSTRING.H で定義されている _NLSCMPERROR を返します。

解説

_strnicmp 関数は、string1 と string2 の最初の count 文字までを辞書式に比較します。大文字と小文字は区別されません。_strnicmp 関数は、strncmp 関数の大文字小文字を区別しないバージョンです。 count の文字数の比較が終わる前にいずれかの文字列で終端の NULL 文字に到達した場合、比較は終了します。 count の文字数の比較が終わる前にいずれかの文字列で終端の NULL 文字に到達し、その時点で文字列が等しい場合は、短い方の文字列の方が小さいと判断されます。

ASCII テーブルの 91 ～ 96 の文字 ('['、'\'、']'、'^'、'_'、'`') は、英字より小さい値として評価されます。この順序は stricmp と同じです。

_wcsnicmp と _mbsnicmp は、_strnicmp のワイド文字バージョンとマルチバイト文字バージョンです。 _wcsnicmp 関数の引数と戻り値はワイド文字列で、_mbsnicmp 関数の引数と戻り値はマルチバイト文字列です。 _mbsnicmp 関数は、現在のマルチバイトコードページに基づいてマルチバイト文字のシーケンスを認識し、エラー発生時には _NLSCMPERROR を返します。詳細については、「コードページ」を参照してください。それ以外では、これらの関数の動作は同じです。これらの関数は、ロケール設定の影響を受けます。 _l サフィックスが付いていないバージョンは、ロケールに依存する動作に現在のロケールを使用します。 _l サフィックスが付いているバージョンは、渡されたロケールを代わりに使用することを除いて同じです。詳細については、「ロケール」を参照してください。

これらすべての関数で、パラメーターが検証されます。 string1 または string2 が null ポインターの場合は、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーターハンドラーが呼び出されます。実行の継続が許可された場合、これらの関数は _NLSCMPERROR を返し、errno を EINVAL に設定します。

汎用テキストルーチンのマップ