Function オブジェクト

新しい関数を作成します。

function Function( [[param1 : String, [..., paramN : String,]] body : String ])

引数

  • param1, ..., paramN
    省略可能です。 関数のパラメーター。 各パラメーターには、型の注釈を指定できます。 最後のパラメーターは parameterarray となる場合があります。この配列は、3 つのピリオド (...)、パラメーター配列名、および型指定された配列の型の注釈で表されます。

  • body
    省略可能です。 関数が呼び出されたときに実行する JScript コード ブロックを記述した文字列。

解説

Function コンストラクターを使用すると、実行時にスクリプトで関数を作成できます。 Function コンストラクターに渡されるパラメーターは、最後のパラメーターを除いて、新しい関数のパラメーターとして使用されます。 コンストラクターに渡される最後のパラメーターは、関数本体のコードとして解釈されます。

JScript は、Function コンストラクターが呼びされたときに、コンストラクターで作成されるオブジェクトをコンパイルします。 したがって、実行時に関数を柔軟に再定義できますが、コードの実行速度は低下します。 スクリプトの速度低下を避けるには、Function コンストラクターをできるだけ使用しないようにしてください。

評価する関数を呼び出すときには、必要な引数とかっこを記述してください。 かっこを指定せずに関数を呼び出すと、その関数の Function オブジェクトが返されます。 関数のテキストは、Function オブジェクトの toString メソッドを使用して取得できます。

注意

Function オブジェクトがサポートされるのは JScript だけです。 このオブジェクトは .NET Framework 型から派生していないため、他の共通言語仕様 (CLS: Common Language Specification) 言語では使用できません。 したがって、CLS 準拠のメソッドのパラメーターと戻り値の型を型の注釈で指定する場合は、Function オブジェクトではなく System.EventHandler 型を使用してください。 ただし、パラメーターや戻り値の型以外の識別子では、Function オブジェクトを使用して型の注釈を指定できます。 詳細については、「CLS 準拠コードの記述」を参照してください。

使用例

次のコードは、Function オブジェクトの使用例です。

var add : Function = new Function("x", "y", "return(x+y)");
print(add(2, 3));

このコードの出力は、次のようになります。

5

プロパティおよびメソッド

Function オブジェクトのプロパティとメソッド

必要条件

Version 2

参照

参照

function ステートメント

new 演算子

var ステートメント