人名のカスタム フィールドの同期の有効化

Visual Studio Team Foundation Server の以前のリリースで作成したカスタムの作業項目フィールドがあり、Active Directory を参照する人名の割り当てに使用されている場合は、それらの同期を手動で有効にする必要があります。 カスタム フィールドを含んでいるチーム プロジェクト コレクションごとに、各フィールドの同期を有効にする必要があります。

Microsoft Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server から Visual Studio Team Foundation Server 2010 にアップグレードすると、人名を表すすべてのシステム参照フィールドは、属性 syncnamechanges が true に設定された状態に自動的に更新されます。このようなフィールドには、System.AuthorizedAs、System.AssignedTo、System.ChangedBy、System.CreatedBy などがあります。アップグレードでは、既定のプロセス テンプレートのいずれかで定義されている各人名フィールドの同期も有効になります。 詳細については、「システム フィールドおよび MSF のプロセス テンプレートで定義済みのフィールドの使用」を参照してください。

同期を有効にすると、フィールドは静的文字列ではなくなります。 代わりに、フィールドにはユーザー アカウントに関連付けられた名前が表示されます。 Active Directory またはワークグループ内のユーザー名を変更すると、syncnamechanges が true に設定されたフィールドにも、新しい名前が自動的に表示されます。

ただし、このアップグレード プロセスでは、人名を参照するカスタム フィールドのデータ型を変更することはできません。 これらの各フィールドは、syncnamechanges 属性を手動で変更する必要があります。

注意

同期を有効にできるのは、データが文字列型のフィールドだけです。

必要なアクセス許可

フィールドの属性を変更するには、Team Foundation 管理者セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 フィールドに関する情報を一覧表示するには、Team Foundation Server に接続するためのアクセス許可を持っている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

注意

管理者のアクセス許可を使ってログオンしている場合でも、Windows Server 2008 を実行中のサーバーでこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。 昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。 詳細については、Microsoft Web サイトの「ユーザー アカウント制御」を参照してください。

変換するフィールドのデータ型を確認するには

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動します。

    DriveLetter:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE

  2. 次の構文を使用する witadmin コマンドを入力し、Enter キーを押します。

    witadmin listfields /s http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName /n FieldName

人名が含まれる文字列フィールドの同期を有効にするには

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動します。

    DriveLetter:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE

  2. 次の構文を使用する witadmin コマンドを入力し、Enter キーを押します。

    witadmin changefieldtype /s http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName /n FieldName /syncnamechanges true

    次のような確認プロンプトが表示されます。

    This will change properties for field {0} on the Team Foundation Server. Do you want to continue?

  3. フィールドを変更することを確認するには「0」を入力し、この要求を取り消すには「1」を入力します。

    変更要求が成功した場合は、次の確認メッセージが表示されます。

    The field was updated.

    変更要求が失敗した場合は、エラー メッセージが表示されます。 最もよくある間違いは、システム参照フィールドを変更しようとしたり、文字列以外のデータ型のフィールドを変更しようとしたりすることです。 このような操作はサポートされていません。

参照

参照

作業項目フィールドの管理 [witadmin]

概念

作業項目の追跡の新機能

その他の技術情報

作業項目の種類に応じた XML 要素定義に対するインデックス