CWnd::GetSystemMenu

アプリケーションのコピーおよび変更のコントロール メニューにアクセスできます。

CMenu* GetSystemMenu(
   BOOL bRevert 
) const;

パラメーター

  • bRevert
    関数の動作を指定します。 bRevert が FALSE のとき、GetSystemMenu は現在使用中のコントロール メニューのコピーへのハンドルを返します。 このコピーは初めはコントロール メニューと同じですが、変更できます。 bRevert が TRUE のとき、GetSystemMenu はコントロール メニューを元の状態に戻します。 以前のコントロール メニュー (変更された可能性もあります) がある場合は破棄されます。 このとき、戻り値は定義されません。

戻り値

bRevert が FALSE の場合は、コントロール メニューのコピーを識別するハンドルを返します。 bRevert が TRUE の場合は、戻り値は定義されません。

返されるポインターは、一時的なポインターです。後で使用するために保存しておくことはできません。

解説

コントロール メニューのコピーに GetSystemMenu 関数を使用しないウィンドウは、標準コントロール メニューを受け取ります。

GetSystemMenu メンバー関数から返されるポインターは、コントロール メニューを変更するために、CMenu::AppendMenuCMenu::InsertMenuCMenu::ModifyMenu 関数で使うことができます。

初期状態におけるコントロール メニューには、SC_CLOSESC_MOVESC_SIZE のような ID 値で識別される項目が含まれています。 コントロール メニューの項目は、WM_SYSCOMMAND メッセージを発生させます。 組み込み済みのコントロール メニューの項目は、すべて 0xF000 よりも大きい ID 番号を持っています。 アプリケーションでコントロール メニューに項目を追加するときは、必ず 0xF000 よりも小さい ID 番号を使ってください。

Windows では、標準コントロール メニューの項目を自動的に使用不可にできます。 CWnd は、メニューが表示される前に送られてくる WM_INITMENU メッセージに応答することによって、必要に応じて項目を選択したり使用不可にしたりできます。

使用例

// The following code fragment is taken from CMyDlg::OnInitDialog
// CMyDlg is derived from CDialog

// Add "About..." menu item to system menu.

// IDM_ABOUTBOX must be in the system command range.
ASSERT((IDM_ABOUTBOX & 0xFFF0) == IDM_ABOUTBOX);
ASSERT(IDM_ABOUTBOX < 0xF000);

CMenu* pSysMenu = GetSystemMenu(FALSE);
if (pSysMenu != NULL)
{
   CString strAboutMenu;
   strAboutMenu.LoadString(IDS_ABOUT);
   if (!strAboutMenu.IsEmpty())
   {
      pSysMenu->AppendMenu(MF_SEPARATOR);
      pSysMenu->AppendMenu(MF_STRING, IDM_ABOUTBOX, strAboutMenu);
   }
}

// Set the icon for this dialog. The framework does this automatically
// when the application's main window is not a dialog
SetIcon(m_hIcon, TRUE);   // Set big icon
SetIcon(m_hIcon, FALSE);  // Set small icon

必要条件

**ヘッダー:**afxwin.h

参照

参照

CWnd クラス

階層図

CMenu::AppendMenu

CMenu::InsertMenu

CMenu::ModifyMenu

GetSystemMenu

概念

CWnd のメンバー