PogoSafeMode

アプリケーションのプロファイリングに高速モードとセーフ モードのどちらを使用するかを指定します。

PogoSafeMode

解説

ガイド付き最適化のプロファイル (PGO: Profile-Guided Optimization) では、プロファイリング フェーズで高速モードとセーフ モードの 2 つのモードを使用できます。 高速モードでプロファイリングを行う場合は、INC 命令を使用してデータ カウンター数を増やします。 INC 命令は高速ですが、スレッド セーフではありません。 セーフ モードでプロファイリングを行う場合は、LOCK INC 命令を使用してデータ カウンター数を増やします。 LOCK INC 命令は INC 命令と同じ機能を持ち、スレッド セーフですが、INC 命令より低速です。

既定では、PGO プロファイリングは高速モードで動作します。 PogoSafeMode は、セーフ モードを使用する場合にのみ必要です。

PGO プロファイリングをセーフ モードで実行するには、システムに応じて、環境変数 PogoSafeMode かコンパイラ スイッチ -PogoSafeMode のどちらかを使用する必要があります。 x64 コンピューターでプロファイリングを実行する場合は、コンパイラ スイッチを使用する必要があります。 x86 コンピューターでプロファイリングを実行する場合は、最適化処理を開始する前に、環境変数を任意の値に定義する必要があります。

使用例

set PogoSafeMode=1

参照

参照

ガイド付き最適化のプロファイルの環境変数

ガイド付き最適化のプロファイル