F# 再頒布可能パッケージ

F# 再頒布可能パッケージには、コンピューターで F# プログラムを実行するために必要なコンポーネント (FSharp.Core アセンブリとサポート ファイル) が含まれています。

再頒布可能パッケージのバージョン

F# 再頒布可能パッケージには F# ランタイムが含まれています。 このパッケージは、FSharpRedist2.0.exe というスタンドアロンのインストーラー実行可能ファイルとして使用することも、Visual Studio でアプリケーションの配置を構成するときに配置プロジェクトで選択できるパッケージとして使用することもできます。

Visual Studio 2010 バージョンの再頒布可能パッケージには 2 つのバージョンの F# 2.0 ランタイムがあります。 どちらのバージョンの F# ランタイムがインストールされるかは、インストール先のコンピューターにインストールされている .NET Framework のバージョンによって決まります。 コンピューターに .NET Framework 2.0、3.0、または 3.5 がインストールされている場合は、.NET Framework 2.0 を対象とする F# ランタイムがインストールされます。 コンピューターに .NET Framework 4 がインストールされている場合は、.NET Framework 4 を対象とする F# ランタイムがインストールされます。 したがって、.NET Framework 4 と以前のバージョンの .NET Framework (2.0、3.0、または 3.5 の 1 つ以上) の両方がインストールされている場合は、両方のバージョンの F# ランタイムがインストールされます。 使用できるバージョンの概要を次の表に示します。

バージョン

説明

.NET Framework 2.0 用の F# ランタイム

Version 2.0、3.0、または 3.5 の .NET Framework がインストールされているクライアント コンピューターに必要です。 この再頒布可能パッケージに含まれているコア ライブラリ (FSharp.Core.dll) の System 名前空間には、F# 開発に必要な .NET Framework 4 API と同じ API がいくつか含まれています。

.NET Framework 4 用の F# ランタイム

.NET Framework 4 がインストールされているクライアント コンピューターに必要です。

Silverlight 用の F# ランタイム

F# Silverlight アプリケーションを実行するクライアント コンピューターに必要です。 このパッケージは Silverlight 2.0 と Silverlight 3.0 に対応しています。 これは、fsharp_redist.exe を実行してインストールされるものではなく、 Visual Studio で Silverlight アプリケーションの配置を設定するときに使用できる別のパッケージです。

F# ランタイムは、FSharp.Core アセンブリとその他のファイルを Program Files path\Reference Assemblies\Microsoft\FSharp\2.0\Runtime\version にインストールします (version は、Version 2.0、3.0、および 3.5 の .NET Framework を対象とするバージョンの場合は v2.0、Version 4 の .NET Framework を対象とするバージョンの場合は v4.0 です)。 64 ビットのオペレーティング システムでは Program Files path が Program Files (x86) になることに注意してください。 FSharp.Core アセンブリはグローバル アセンブリ キャッシュにもインストールされます。

F# アプリケーションを別のコンピューターで実行できるように設定する方法

Visual Studio では、インストール パッケージを作成できます。インストール パッケージを使用すると、プログラムをクライアント コンピューターに配置できます。 インストール先のコンピューターには、プログラムのコンパイル済みアセンブリのほかに、適切なバージョンの .NET Framework と F# ランタイムが必要です。

配置プロジェクトに F# 再頒布可能パッケージを追加して、パッケージ化されたインストール可能な F# アプリケーションを作成すると、アプリケーションがクライアント コンピューターにインストールされるときに F# ランタイム コンポーネントがインストールされます。

詳細については、「アプリケーションとコンポーネントの配置」を参照してください。

詳細な手順については、「チュートリアル: Visual F# を使用したアプリケーションの作成、デバッグ、および配置」を参照してください。

参照

その他の技術情報

Visual F#

アプリケーションとコンポーネントの配置

Visual Studio による F# プログラムの作成