方法: グラフ ドキュメントを参照および操作する
Visual Studio Ultimate では、さまざまなタスクを実行して、グラフ ドキュメント上のノードおよびリンクを調べることができます。
このトピックの内容
レイアウトの選択
グラフの参照
グラフ上のノードおよびリンクの検査
レイアウトの選択
あるタスクに対して、特定のレイアウトが他のレイアウトよりも適切な場合があります。 グラフでコードを調べるのに適したレイアウトを選択するには、次の手順を実行します。
グラフのレイアウトを選択するには
グラフ ツール バーが表示されていない場合は、[ビュー] メニューの [ツール バー] をポイントし、[有向グラフ] をクリックします。
次の表からタスクを選択し、グラフ ツール バーで、次の表にあるレイアウトのいずれかを選択します。
タスク
使用する設定
コードのアーキテクチャ レイヤーを調べる
ツリー レイアウト:
左から右
右から左
上から下
下から上
ツリー構造としてノードを表示します。
グラフでは、ノードが並べ替えられ、多くの依存関係が指定方向に向かう形となります。
コードの概念または自然クラスターを調べる
クイック クラスター
ノードをクラスターとして表示します。
グラフでは、依存度の高いノードほどクラスターの中心付近に配置され、依存度の低いノードはそれらのクラスターの周辺付近に配置されます。
コードの依存関係の度合いが高い部分を調べる
依存関係のマトリックス ビュー
マトリックスでノードを行および列として表示します。 依存関係は、行と列の交差部分にあるセルとして表されます。 セルの色は、各種の依存関係を表します。
グラフでは、行と列が、ノードごとにアルファベット順またはリンク数順に並べ替えられます。
行をアルファベット順に並べ替えるには、[依存関係のマトリックス ビュー] の横にある [表示名順に行を並べ替え] をクリックします。 行をリンク数順に並べ替えるには、同じボタン ([リンク密度順に行を並べ替え] というツールヒントが表示されます) を再度クリックします。
列をアルファベット順に並べ替えるには、[表示名順に列を並べ替え] をクリックします。 列をリンク数順に並べ替えるには、同じボタン ([リンク密度順に列を並べ替え] というツールヒントが表示されます) を再度クリックします。
方向に関係なく依存関係を確認するには、[再帰ビューの表示] をクリックします。 方向のみに基づき依存関係を確認するには、同じボタン ([再帰ビューの非表示] というツールヒントが表示されます) を再度クリックします。
ツリー レイアウトまたはクイック クラスター レイアウトを選択する場合、次のタスクを実行するためのモードも選択できます。
タスク
モード
コード全体を対象に依存関係のフローを調べる
バタフライ モード
選択したノードと同じパスにあるリンク済みノードのみを表示します。 ノードを選択しないと、グラフではプライマリ ハブが選択されます。
このモードでは、循環リンクは表示されません。 代わりに、循環関係に参加しているノードはコピーされ、選択したノードの両側に表示されます。 選択したノードから 2 レベル以上離れた依存関係は、順番に表示されない場合があります。これは、グラフのレイアウトが、選択したノードからの最短パスに基づくためです。
このモードをオンにするには、[バタフライ モードをオンにする] をクリックします。 このモードをオフにするには、同じボタン ([バタフライ モードをオフにする] というツールヒントが表示されます) をクリックします。 バタフライ モードを元に戻すことはできません。
メモこのモードで選択したノードを削除すると、接続されたノードがグラフに表示されなくなります。これは、選択したノードが既にグラフに存在しないためです。接続されたノードを復元するには、バタフライ モードをオフにします。バタフライ レイアウトの中心を変更するには、別のノードをダブルクリックします。
選択したノードの周りのローカル近隣ノードを調べる
隣接参照モード
選択したノードから特定のリンク数離れたノードのみを表示します。
このモードをオンにするには、[Neighborhood 参照モード] ドロップダウン リストをクリックし、表示するノードのレベルをクリックします。
メモ近隣ノードの中心を変更するには、別のノードをダブルクリックします。このモードをオフにしてすべてのノードを表示するには、[Neighborhood 参照モード] ドロップダウン リストをクリックし、[すべて] をクリックします。
グラフの参照
リンクの数が多すぎてグラフの詳細を確認できない場合、次の操作を行うことにより、グラフをより簡単に参照できます。
目的 |
実行する手順 |
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グラフを左、右、上、または下へドラッグする |
Ctrl キーを押しながらグラフをドラッグします。 |
グラフを拡大表示または縮小表示する |
Ctrl キーを押しながらマウス ホイールを回転させます。 または グラフ ツール バー上の正符号 (+) または負符号 (-) をクリックします。 特定の領域を拡大表示するには、マウスの右ボタンを使用して、その領域を囲むように四角形を描画します。 |
直前に選択したノードを選択する |
直前に選択したノードを選択するには、Visual Studio ツール バーの [戻る] ドロップダウン リストをクリックし、現在のグラフをポイントし、ノードをクリックします。 現在のノードの後に選択したノードを選択するには、[次に進む] をクリックします。 |
リンク元またはリンク先を検索する リンクの数が多すぎて、特定リンクのリンク元またはリンク先を簡単に確認できない場合は、この方法を使用します。 |
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名前でノードを検索する |
Ctrl キーを押しながら F キーを押します。 |
グラフ上のノードおよびリンクの検査
目的 |
実行する手順 |
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グループの内容を表示または非表示にする |
単一のグループを展開するには、ノードを右クリックし、[グループ] をポイントし、[展開] をクリックします。 シェブロン ボタンをクリックして、グループを展開することもできます。 すべてのグループを展開するには、グラフを右クリックし、[グループ] をポイントし、[すべて展開] をクリックします。 単一のグループを折りたたむには、ノードを右クリックし、[グループ] をポイントし、[折りたたみ] をクリックします。 または グループを折りたたむには、シェブロン ボタンをクリックします。 すべてのグループを折りたたむには、グラフを右クリックし、[グループ] をポイントし、[すべて折りたたみ] をクリックします。 選択したグループをキーボードを使用して展開する、または折りたたむには、正符号キー (+) または負符号キー (-) を押します。 選択したグループ内のすべての対象を展開する、または折りたたむには、Shift キーを押しながら正符号 (+) キーまたは負符号 (-) キーを押します。 |
ノードまたはリンクのプロパティを表示する |
ノードまたはリンクをポイントしてツールヒントを表示します。 たとえば、集約リンクのツールヒントでは、リンクが表す個々の依存関係の種類が一覧表示されます。 または ノードまたはリンクを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。 |
リンクの背後の依存関係を調べる
メモ
これは、リンクの各端がアセンブリに接続されている場合に限り適用されます。アセンブリ情報がグラフから削除されている場合は、何も実行されません。
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ノードをより詳しく調べる |
ノードをダブルクリックします。 または ノードを右クリックし、[コンテンツの表示] をクリックします。
ヒント
バタフライ モードまたは Neighborhood 参照モードでは、ノードをダブルクリックすると、そのノードがグラフの中心になります。
次に例を示します。
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ノードまたはリンクの参照先の項目を表示する
メモ
グラフの .dgml ファイルでノードまたはリンクに対して Reference 属性が設定されている場合に限り可能です。ノードまたはリンクから項目への参照を追加する方法の詳細については、「方法: グラフ ドキュメントを編集およびカスタマイズする」を参照してください。
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ノードまたはリンクの参照先が単一の項目の場合は、ノードまたはリンクをダブルクリックします。 または リンクの上にマウス ポインターを移動して、プラス記号 (+) をクリックします。 ノードまたはリンクの参照先の項目が複数ある場合は、ノードまたはリンクを右クリックし、[移動先] をポイントし、参照先をクリックします。 |