方法: 複数の CPU またはコアを備えたコンピューターを使用して単体テストをより高速で実行する

コンピューターが複数の CPU または複数コアの単一 CPU を備えている場合は、コンピューターのその能力を使用して単体テストを並列で実行し、テストの実行時間を短縮できます。

この並列実行機能は、次の条件が当てはまる場合にのみ使用できます。

Microsoft Visual Studio 2010 を使用しているコンピューターでテストを実行する必要があります。テストは、テストコントローラーを使用してローカルまたはリモートで実行できます。
実行できるのは単体テストのみです。単体テストを拡張した種類 (コード化された UI テストなど) は実行できません。
テストを並列実行したときの問題を防止できるように、単体テストはスレッドセーフである必要があります。
テストの設定でデータや診断を収集することはできません。これを行うとテストの実行時間が長くなり、データは同時に実行する複数のテストに基づくためです。
ホストされたテストとして単体テストを実行することはできません。たとえば、ASP.NET ホストアダプターは使用できません。

注意

この機能を使用するときのパフォーマンスを向上させるため、複数の CPU または複数のコアを備えたコンピューターで並列にテストを実行する必要があります。ただし、テストが並列に実行できることを確認するため、単一の CPU または単一のコアのコンピューターでこの機能を使用することはできます。

コンピューターで並列に単体テストを実行するようにテストの設定を変更するには、次の手順を実行します。

並列に実行する単体テストが含まれているソリューションを開くには、[ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[プロジェクト/ソリューション] をクリックします。

[プロジェクトを開く] ダイアログボックスが表示されます。
ソリューションを選択し、[開く] をクリックします。
テストの設定ファイルを変更するには、[ソリューション項目] を開き、テスト設定ファイルを右クリックして、[ファイルを開くアプリケーションの選択] をポイントします。エディターを選択します。

エディターにファイルが表示されます。

並列に実行するように単体テストを設定するには、次の例で示すように、Execution 要素に parallelTestCount 属性を追加します。

<Execution parallelTestCount="0">

この属性の値は、次の表のとおりです。

parallelTestCount の値	説明
指定なし	(既定) 1 CPU/コアが使用されます
0	CPU またはコアの数に基づいて、単体テストを並列に実行します
n	同時に n 個のテストを並列に実行します。n は特定の値を表します。テストを並列に実行するときにすべての CPU またはコアを使用したくない場合は、この指定を使用します。

テスト設定ファイルを保存し、コンピューターで Microsoft Visual Studio 2010 からローカルにテストを実行します。

実行すると、テストが [テスト結果] ウィンドウに表示されます。複数のテストが同時に実行されていることが示されます。

参照