_mm_roti_epi8

更新 : 2011 年 3 月

Visual Studio 2010 SP1 が必要です。

Microsoft 固有の仕様 →

XOP 命令 vprotb を生成して、1 つ目のソースの各バイトを 2 つ目のソースで指定された量だけ回転させます。

__m128i _mm_roti_epi8 (
   __m128i src,
   int count
);

パラメーター

  • [入力] src
    16 個の 8 ビット符号なし整数を含む 128 ビットのパラメーター。

  • [入力] count
    整数の回転数 (定数が望ましい)。

戻り値

16 個の 8 ビット符号なし整数を含む 128 ビットの結果 r。

r[i] := (count > 0) ? rotate_left(src[i], count) : 
                      rotate_right(src[i], -count);

必要条件

組み込み

アーキテクチャ

_mm_roti_epi8

XOP

ヘッダー ファイル <intrin.h>

解説

src の各 8 ビット符号なし整数値が、count で指定されたビット数の分だけ回転し、結果の 8 ビット符号なし整数がターゲットの対応する値として格納されます。 count の値が正の場合、左に (最上位ビットに向かって) 回転します。それ以外の場合、右に回転します。

vprotb 命令には、定数の引数を使用する場合と定数以外の引数を使用する場合の 2 つの形式があります。 コンパイル時に count の値が定数であると判断できない場合は、コンパイラによって特別なコードが生成され、定数以外のバージョンの vprotb が設定されて使用されます。 定数バージョンの vprotb の方が高速です。

vprotb 命令は、XOP ファミリの命令の一部です。 この組み込みを使用する前に、プロセッサでこの命令がサポートされていることを確認してください。 この命令に対するハードウェア サポートを確認するには、InfoType を 0x80000001 にして __cpuid 組み込みを呼び出し、CPUInfo[2] (ECX) のビット 11 をチェックします。 このビットは、命令がサポートされている場合は 1 になり、サポートされていない場合は 0 になります。

使用例

#include <stdio.h>
#include <intrin.h>
int main()
{
    __m128i a, d;
    int i;
    for (i = 0; i < 16; i++) {
        a.m128i_u8[i] = (i << 4) | (15 - i);
    }
    d = _mm_roti_epi8(a, -3);
    printf_s("data:               ");
    for (i = 0; i < 16; i++) printf_s(" %02x", a.m128i_u8[i]);
    printf_s("\nrotated by -3 gives ");
    for (i = 0; i < 16; i++) printf_s(" %02x", d.m128i_u8[i]);
    printf_s("\n");
}
  

参照

参照

__cpuid, __cpuidex

その他の技術情報

_mm_roti_epi16

_mm_roti_epi32

_mm_roti_epi64

_mm_rot_epi8

_mm_shl_epi8

Visual Studio 2010 SP1 用に追加された XOP 組み込み

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日付

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理由

2011 年 3 月

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