グローバル ワークフローのカスタマイズ

複数の作業項目の種類が共有する一連の作業項目フィールドを保持する場合は、グローバル ワークフローを定義します。 グローバル ワークフローを使用する場合、チーム プロジェクトまたはチーム プロジェクト コレクションのすべての作業項目の種類で使用できるフィールドとグローバル リストを定義できます。

注意

グローバル ワークフローを定義するには、アプリケーション層サーバーでこの機能を有効にする必要があります。 このため、このサーバーでは、この機能をサポートする Visual Studio Team Foundation Server のバージョン (Team Foundation Server 2010 Service Pack 1 (SP1) など) が実行されている必要があります。 Service Pack は、Microsoft Web サイトの「Visual Studio Team Foundation Server 2010 SP1 Beta」ページで入手できます。

このトピックの内容

  • グローバル ワークフローの内容

  • グローバル ワークフローの定義と管理

  • グローバル ワークフロー XML ファイルの例

グローバル ワークフローの内容

グローバル ワークフローは、作業項目の種類をカスタマイズする場合と同様に定義できます。 グローバル ワークフローをカスタマイズまたは作成するには、XML 定義ファイルを定義または変更します。

注意

Microsoft Solutions Framework (MSF) プロセス テンプレートには、グローバル ワークフローは定義されていません。 ただし、適切な Feature Pack をインストールすると、データ同期に含めるように構成されたチーム プロジェクト コレクションにグローバル ワークフローがインポートされます。 詳細については、「Microsoft Team Foundation Server 2010 と Microsoft Project Server Integration Feature Pack」を参照してください。

グローバル ワークフローには、次の要素を含めることができます。

  • FIELD (定義): フィールドの定義、および各フィールドのすべての限定規則と条件付き規則を指定できます。 これらの規則は FIELDS 親要素内に配置します。

  • GLOBALLIST. グローバル ワークフローに含める 1 つ以上のグローバル リストを指定できます。 これらのリストは GLOBALLISTS 親要素内に配置します。

チーム プロジェクトまたはコレクションに現在定義されていないフィールドを指定した場合は、グローバル ワークフローのインポート時にそのフィールドが作成されます。 作業項目の種類で既に定義されているフィールドのプロパティを変更することはできません。 たとえば、グローバル ワークフローを変更することによって、フィールドの表示名、参照名、およびレポートに関連付けられている属性を変更することはできません。

次の要素と定義は、グローバル ワークフローに含めることはできません。

  • HELPTEXT. フィールドにヘルプ テキストは指定できません。

  • WORKFLOW. 状態、遷移、および理由で構成されたワークフローは指定できません。 ワークフローのスコープは、常に作業項目の種類に設定されます。

  • FORM. 作業項目フォームのスコープは常に作業項目の種類に設定されるため、作業項目フォームのレイアウトは指定できません。

グローバル ワークフローの各要素は、https://schemas.microsoft.com/VisualStudio/2008/workitemtracking/globalworkflow 名前空間に属しています。

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グローバル ワークフローの定義と管理

タスク

トピック

グローバル ワークフローの要素の構文を検索する。 グローバル ワークフローを定義するには、FIELD (定義) 要素と GLOBALLIST 要素、およびこれらの要素の子要素を使用します。

グローバル ワークフローに関する XML 要素のリファレンス

グローバル ワークフローを作成、変更、エクスポート、またはインポートする。 グローバル ワークフローを管理するには、witadmin コマンド ライン ツールの次のコマンドを使用します。

  • exportglobalworkflow: グローバル ワークフローを定義する XML ファイルをエクスポートします。

  • importglobalworkflow: グローバル ワークフローを定義する XML ファイルをインポートします。

グローバル ワークフローの管理 [witadmin]

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グローバル ワークフロー XML ファイルの例

次の例は、FIELD (定義) 要素とサポートされる規則要素を使用して、グローバル ワークフローで 2 つのフィールドを定義する方法を示しています。 詳細については、「すべての FIELD XML 要素のリファレンス」を参照してください。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<GLOBALWORKFLOW>
   <FIELDS>
      <FIELD name="Project Server Enterprise Project" refname="Microsoft.Sync.ProjSrv.ProjectName" type="String">
         <ALLOWEDVALUES not="[global]\Project Collection Service Accounts" expanditems="false">
            <LISTITEM value="PsProject" />
         </ALLOWEDVALUES>
         <DEFAULT not="[global]\Project Collection Service Accounts" from="value" value="PsProject" />
      </FIELD>
      <FIELD name="Project Server Requested Project GUID" refname="Microsoft.Sync.ProjSrv.RequestedProjGuid" type="GUID">
         <ALLOWEDVALUES not="[global]\Project Collection Service Accounts" expanditems="false">
            <LISTITEM value="3aabbaa9-f204-4748-897c-47904155bc61" />
         </ALLOWEDVALUES>
         <DEFAULT not="[global]\Project Collection Service Accounts" from="value" value="3aabbaa9-f204-4748-897c-47904155bc61" />
         <WHEN field="Microsoft.Sync.ProjSrv.ProjectName" value="PsProject">
            <ALLOWEDVALUES not="[global]\Project Collection Service Accounts" expanditems="false">
               <LISTITEM value="3aabbaa9-f204-4748-897c-47904155bc61" />
            </ALLOWEDVALUES>
            <COPY from="value" value="3aabbaa9-f204-4748-897c-47904155bc61" />
         </WHEN>
      </FIELD>
   </FIELDS>
</GLOBALWORKFLOW>

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参照

概念

すべての FIELD XML 要素のリファレンス