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リンカー コマンド ラインの構文

LINK.EXE を実行するには、次の構文を使います。

LINK arguments

引数 arguments でオプションとファイル名を指定します。指定する順序は自由です。 まずオプションが処理され、次にファイルが処理されます。 各引数の間には 1 つ以上のスペースかタブを挿入します。

注意

このツールは、Visual Studio コマンド プロンプトからのみ開始できます。 システム コマンド プロンプトや Windows エクスプローラーからは開始できません。

コマンド ラインでは、オプションはオプション指定子 (ダッシュ (-) またはスラッシュ (/)) とその後ろのオプション名から構成されます。 オプション名の省略形は使用できません。 引数を取るオプションにはコロン (:) を付け、その後ろに引数を指定します。 1 つのオプションの中にはスペースやタブを挿入できません。ただし、/COMMENT オプションの引用符で囲んだ文字列の中では使用できます。 数字の引数は 10 進表記か C 言語表記で指定します。 オプション名とオプションのキーワードまたはファイル名の引数では、大文字と小文字が区別されません。ただし、引数として使う識別子は大文字と小文字が区別されます。

リンカーにファイルを渡す場合は、コマンド ラインで LINK コマンドの後ろにファイル名を指定します。 ファイル名は、絶対パスでも相対パスでもかまいません。また、ワイルドカードを使用することもできます。 ドット (.) とファイル名拡張子を省略すると、拡張子 .obj のファイルと見なされます。 ファイルの内容は、拡張子やその有無からは判断されません。リンカーでは、ファイルの実際の内容を調べて種類を判定し、それに応じて処理します。

cl.exe では、動作が正常終了した場合 (エラーがない場合)、0 を返します。 それ以外の場合、リンカーはリンクを停止したエラーの番号を返します。 たとえば、リンカーは、LNK1104 を生成する場合は 1104 を返します。 したがって、リンカーがエラーについて返す最小のエラー番号は 1000 です。 戻り値 128 は、オペレーティング システムまたは .config ファイルの構成に問題があることを表しており、ローダーは link.exe または c2.dll を読み込みませんでした。

参照

参照

リンカー オプションの設定

リンカー オプション