アプリケーションドメイン (C# および Visual Basic)

[アーティクル]
08/09/2011

アプリケーションドメインは、実行中のアプリケーションを分離するための柔軟で安全な方法として利用できます。

通常、アプリケーションドメインは、ランタイムホストによって作成および操作されます。アプリケーションを実行しているときには、時折、実行を中断せずにコンポーネントをアンロードするなど、アプリケーションとアプリケーションドメインをプログラムによって対話させることが必要になる場合があります。

アプリケーションドメインは、アプリケーションおよびそのデータを相互に分離してセキュリティを向上します。単一のプロセスで複数のアプリケーションドメインを実行でき、個別のプロセスに存在する分離レベルは同じです。複数のアプリケーションを単一のプロセス内で実行すると、サーバーのスケーラビリティが向上します。

次のコード例では、新しいアプリケーションドメインを作成し、C ドライブに格納されている、作成済みのアセンブリ HelloWorld.exe を読み込んで実行します。

' Create an Application Domain:
Dim newDomain As System.AppDomain = System.AppDomain.CreateDomain("NewApplicationDomain")

' Load and execute an assembly:
newDomain.ExecuteAssembly("c:\HelloWorld.exe")

' Unload the application domain:
System.AppDomain.Unload(newDomain)

// Create an Application Domain:
System.AppDomain newDomain = System.AppDomain.CreateDomain("NewApplicationDomain");

// Load and execute an assembly:
newDomain.ExecuteAssembly(@"c:\HelloWorld.exe");

// Unload the application domain:
System.AppDomain.Unload(newDomain);

アプリケーションドメインの概要

アプリケーションドメインには、次の特徴があります。

アセンブリは、実行する前にアプリケーションドメインに読み込む必要があります。詳細については、「アセンブリとグローバルアセンブリキャッシュ (C# および Visual Basic)」を参照してください。
1 つのアプリケーションドメインで障害が発生しても、他のアプリケーションドメインで動作している別のコードには影響しません。
プロセス全体を停止せずに個々のアプリケーションを終了し、コードをアンロードできます。個々のアセンブリや型はアンロードできず、アプリケーションドメイン全体のみをアンロードできます。